●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●あぁ~、もうちょっと勉強しようよ。

ある局が7MHz帯用のモービルホイップを購入されたツィートを見て『7.000MHz~7.200MHz対応、SWR1.5以下に落ちてるって、凄いこと』というコメントを入れているのを見て『ぶはっ!』と、噴き出してしまった。本来、λ/4で10m必要なアンテナを2mちょいに短縮しているのだから、80%も短縮したら『どないしてバンド幅一杯に同調取るのよ・・・』と、画面にツッコミを入れてしまった。
 

【写真:こんなアンテナでバンド幅一杯に同調が取れたら表彰モノだ】
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◆ホンマ、もうちょっと勉強してほしいな。
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辛口だが『自分の趣味くらい、もう少し貪欲に勉強したら』と思う。
 
80%も短縮したモービルホイップの同調点は、
せいぜい、±15kHz程度で、取説にも明記されている。
私は、住宅事情から『仕方なく短縮モビホを使っている』が、
それでも、7MHz帯のFT8で10,000km超えの交信を達成した。
 
交信には至っていないが『アルゼンチンまで電波が届いている』のも確認。
 
Rx at Tue, 19 Jan 2021 08:49:57 GMT
From LU1EEP in Buenos Aires, Argentina
Loc GF05LM by JF3TBM
Distance: 18673 km bearing 93°
Frequency: 7.075.837 MHz (40m), FT8, -8dB
 
これは『pskreporter』というサイトから、
自分の電波がどこまで届いているかをチェックできる便利なサイト。
▼pskreporterのサイトはこちら▼
 
ここまで電波を飛ばすには『アンテナの同調』をきっちり取るしかない。
まぁ、ポン付けポン置きアンテナチューナーでも、
やってやれないことはないが、やはり『完璧に同調を取るのが大事』だ。
 
メーカー出荷時点で、同調が取れている・・・そんな都合のいい話はない。
 
要は『どこに設置するか』によって同調点も変わる。
車で同調が取れたとしても、
自宅のベランダでは全く同調点がズレることも多々ある。
どこに設置するか、干渉物の有無・・・条件が変わってくる。
ワイヤーアンテナでも『張る角度』でも、
インピーダンスが変化するものだし『あえて、それで同調させる』ことも。
 
これは、販売店の社長もよく言っている。
 
『自分の設置したい場所で同調を取らないと、
 あらかじめ調整しておくような芸当はムリ。特にHFでは、そう。
 ポン付けポン置きでDXなんかできるかいな』だ。
 
こういう芸当が可能なのは『V・UHF帯くらい』のもの。
 
・まず、メインに出る周波数でビシッとSWRベタ落ちの同調を取る
・多少、周波数を移動したら同調点がズレるがSWR1:2.0以下は合格とする
・どうしても・・・という時はアンテナチューナーのお世話になる
 
アンテナチューナーを『魔法の箱』にするかどうかは『最初の同調』が肝心。
 
まぁ、オートアンテナチューナーは、
すごくお利口さんなので『7~8mの電線』を、
上手く同調点を探って共振させてくれるが、
やり方を間違ったら『ただのファイナル保護装置』にしかならない。
 
VUHFの感覚が染みつくと『既製品=完璧な完成品』に思う人が多い。
 
自分の趣味なのだから『動画以外の情報を取って勉強してみてよ』と思う。
こういうことを書いたら『趣味なのだからほっといてくれ』だの、
まぁ、いろいろな考え方はわかりますが。
 
・まず、メインに購入する販売店を決める
・その販売店が『実際に運用実績があるかどうか』の見極め
・例えば『FT8をやりたい』として、販売店でフォローがもらえるか
 
私が見る限り『大阪のハムショップで、そこまでの店は皆無』だ。
 
近隣の先輩に教えてもらえるような時代は過去のお話。
今はネットで安く買えるから、
売店も『バブル時期にハンディ機を売りまくった頭しか残っていない』。
50万円、100万円・・・レジに毎日入ってくる時代から変わっていないのだ。
 
だから、通販を含めて『モノ売り』しかできない店ばかり。
 
毎度毎度、同じことばかり言っているが、
売店は『プロショップ』として『自覚』を持ってほしい。
なぜなら『プロショップだからこそ「遊び方」を教えてあげて』なのだ。
 
どこで買おうがユーザーの勝手・・・確かにそうですよ。
 
毎日、同じ店で食事をしないでしょ・・・、
みたいなツッコミもあろうが、私の感覚は、
 
『そもそも、購入単価が違うでしょう。
 趣味と食事って同じ土俵に乗せるものなのでしょうか。
 飲食店は「装置産業」と化しているのに対し、
 ホビーは「楽しみ産業」じゃないのですか?。
 趣味が「装置産業化したら趣味じゃなくなる」』と。
 
みんな、暗中模索しているからこそ、動画に頼るしかないのが現状。
 
・コネクタなどの小物は、Aショップで買う
・アンテナなどの長尺モノは送料が高いので、Bショップに行き対面で買う
・値が張る無線機は、安いC店で買う
 
こんな『不義理』な買い方をしていたら『いつまでもCクラス客の扱い』。
 
何でもかんでも『相見積』を取って『最安値』で買うのも、その人の勝手。
それだと『1円でも安く買うオバちゃんのスーパーのはしご』と同じ。
お店と『長い付き合い』をしていたら『いい出物、あるで』なんて、
そんな一報が入るなんてことは、一生かかっても『ありえない』話。
 
連絡があっても『店側にとって、都合のいい商品』。
 
実際に『自分の仕事』と置き換えてみたら、よくわかると思う。
見積りばっかりさせられて、たまに発注を受けたら『下請け仕事』。
それで『いい仕事をしよう』なんて思うでしょうか。
 
今のホビー産業、プロショップが少ないから伸び悩む。
 
どんな趣味であれ『自分なりの「遊び方」を持っているか』が肝要。
そこに行きつく前に『飽きた』と去っていく人が多い。
また、いずれ飽きてやめる人の方が多いから『多数決』で、
ポリシーを持った人が排除されている。
 
私はユーザーの不勉強は『販売店の責任も大きい』と感じている。

今日も読んでもらって、毎度おおきに!!
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 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
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#消費税ゼロ #アマチュア無線 #FT8










































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