●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●2025年問題と、アマチュア無線界。

11/30付の記事で『CW(電信)をしていたら認知症が防げる?』といった記事を書いた。結論は『そんなものは、人による』である。政府は『子供庁がどうたらこうたら』とか『18歳未満家庭への10万円給付』だの、耳当たりのいいことばかり並べているが、子供も大事だろうけれど『巨大化した年寄人口』をどうにかすることは、棚上げ&先送り。当の高齢者は『健康都市伝説』を信じて、いろいろやっているが『大丈夫なのか?』と思ってしまう。

【写真:同様の書籍は、たくさんあるからご参考に・・・】
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◆80歳時点の脳は、みんなアルツハイマー状態である。
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本の著者である、和田秀樹氏(医師)によると、

『80歳代になってアルツハイマー型の変化がない老人はいない』という。

そのエビデンスには、10年の勤務医時代に、

年間100事例、合計1,000例の『脳の解剖結果』を見て『わかったこと』とある。

 

端的には『80歳を超えれば誰でもアルツハイマー認知症になるかも』だ。

 

要は『認知症になるかどうかは、その程度が軽いか重いか』ということ。

動脈硬化にしても、高齢者になればなるほど、

多かれ少なかれ、誰にでも『ある』ことで、

逆に『全くない高齢者は皆無』という衝撃的なことを述べている。

 

となれば『CW(電信)をやったら認知症が防げる?』は希望的観測だ。

 

確かに、指先運動は脳への血流が増えるというエビデンスもある。

今、新聞広告でも『脳トレ系』の書籍が、目に留まるようになった。

かといって、誰でもが80歳を過ぎたらアルツハイマー型の脳になっているのだから、

脳トレをやったからと言って、認知症にならない保証など『どこにもない』のである。

また、80歳の誕生日に『突然、アルツハイマー型の脳』になるとも考えにくい。

 

当たり前だが『少なくとも70歳代からアルツハイマー型の進行は始まっている』といえる。

 

認知症といわれる状態は『何が違うのか?』。

 ・例えば、実年齢は70歳なのに、脳は80歳の状態

 ・あるいは、実年齢は80歳なのに、脳は90歳の状態

 ・普通の人は、1年で1歳ずつ年を取るが

 ・認知症の人は、1年で2~3年も年を取る、ということ

これは、実家の母親を見ていても『なるほど』と納得したものだ。

 

私が、何に腹を立てているかというと、

2025年問題など、早くからわかっているコトに対し、

例えば、アマチュア無線業界が『何の対策も打っていない』ということである。

もっとも、アマチュア無線業界に限らず、

介護業界などは、福祉関係者の脱落(ドロップアウト)が急増し、

今後、5~10年間に予測される福祉関係者不足に、

国も、政党も、自治体も『ほったらかし』『先送り』なのだ。

 

1日、1万歩・・・誰が言い始めたのだろうか・・・?

 

ときどき、足腰の強い後期高齢者が『毎日平均8km歩いているから大丈夫』とか言っている。

ある日突然、骨折でも起こして歩けなくなったら、どうするのだろう。

また、我々現役の前で誇らしく『サンデー毎日になった』と喜んで言うのも、何か腹が立ってくる。

 

昨日も書いたが、サンデー毎日のオタクらを、誰が扶養していると思っているのだ!?。

 

いちおう、自分の趣味である『アマチュア無線』を軸に、

近未来、訪れる『超高齢社会』を、非常に憂いている。

この程度のお遊びで、認知症が予防できるのなら、みんなやればいい。

しかし、認知症は『なる人はなる』し、『ならない人はならない』。

あるいは、程度こそ個人差があれど『誰でも認知機能の低下』は懸念される。

 

まったく、おめでたいとしか言いようがない。私はそう感じている。

 

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