FT8モードを用い、HFを運用していて感じるのは『JA(日本)は、ガラパゴスがお好きなのかな』である。例えば、QSL(交信確認)に関しても『今や、世界二大QSLシステム(サイト)であるeQSLやLoTWがある』にも関わらず、『相変わらず、紙のカード』だったり、ハムログのオプション機能である『hQSL』を希望される局が『思った以上に多い』ことだ。
【写真:サンプル的に自分のeQSLを作ってみた。これで十分だ】
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◆面倒くさいことは、やりたくない。
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15~20年前に『hQSL』がリリースされていたとしたら、
これは『快挙だ!』と、絶賛していたと思う。
しかし、eQSLも『すでに10年ほど前に登場』している。
hQSLは、2020年春のリリースというから、
出遅れ感は否めない。
まぁ、何を使おうが『その局の勝手』だし、真っ向否定はしない。
一応『hQSL希望』という局には、
Wordで作ったQSLカードをPDFにして、
私も『相手局のコールサイン@jarl.com』で送付できるようにしている。
▲Wordで原稿を作って、PDF変換。面倒くさいがJPEGにもできる。これで必要にして十分だ。
できるだけ、紙カードを減らしてJARLのビューロー業務負担を減らしたい。
さらに言えば、ビューロー業務にかかる経費を減らして、
JARLの『経営健全化』に寄与したいと思っている。
毎年、7,200円もの年会費を払っているのだから、
いつまでも『JARLの赤字決算は容認できない』のだ。
さて、今や、交信確認の『術(すべ)』は・・・。
1,LoTW
2,eQSL
この2つが『世界標準』になっている。
3,QRZ.comのログ
4,clublog
これらも、広く使われ『準世界標準』だ。
すべて、HAM-LOGからADIFをアップロードしたら完了である。
hQSLをやってみようか・・・とチャレンジしてみたが、
いちいち、PC上で『定義づけ』をしたり、面倒なことだらけ。
さらに『需要が多いのなら、やってみようかと思うが、ニーズが少ない』。
1,HAM-LOGユーザー登録者は、15,000局余り
2,そのうち、hQSLを登録しているユーザーは、2,500局ほど
国内QSO(交信)ばかりなら、hQSLもいいと思うが・・・。
アンテナが『小設備』なので、DXも伸びないものの・・・。
それでも、SN:100前後の日が増えて、
EU方面のエンティティも多少、増えてきた。
hQSL設定より、そろそろ『LoTW』を登録しなきゃ、と痛感する昨今。
メインの業務日誌は『HAM-LOG』だが、
バックアップも兼ねて『QRZ.com』にもログをADIFでアップしている。
私の友人局の多くがQRZ.comもバックアップ用にしている人が多く、
中には『QRZ.comのログがメイン。クラウド上にログがあったほうがいい』と、
PC上でのHAM-LOGを拒否する人もいる。
紙カードを『ふんだんに使えるJA』は、
見方を変えれば『まだまだ贅沢をしている』と感じる。
かつて『日本のお家芸』といわれた『家電』や『自動車』も、
産業自体が輸出されてしまい、『逆輸入』になっている。
その分『新興国』の発展も目覚ましく、
HFに出ていると、中国、インドネシアなどの局も増加の一途だ。
そういう国は、紙カードの文化もないのだ。
日本は印刷も『通販でカンタン(安・近・短)』だし、
プリンターも、そこらへんの家電量販店で安価に買える。
加えて、QSLビューローも機能している。
日本のような潤沢な資産もなく『ほとんど手弁当』で業務されている。
過去に『韓国アマチュア無線聯盟』を訪問したが、
あまりにも『質素』で『拍子抜け』した。
常務理事さんと、事務員さんがいるだけで、
JARLの事務所とは『月とすっぽん』であった。
日本は、恵まれすぎている。
JARLはテキトーな赤字決算をやっている場合か?。
まだ『なんとかカネが使える』うちに、
LoTWなど『無人でQSL(ログ照合)』できるシステムくらいできないのか。
どうも、日本は『デジタル庁』にしても『トロい』上、
国会で風呂敷を広げる割に『ろくなものを作らない』。
コロナのデジタル関連事業にしても『ゼネコン式か?』と思うくらい、
まともなコトやモノができないのは『土建屋国家のまま』と感じる。
今、IARUから『FT8の周波数を7.041から国際標準の7.037へ』と言われている。
JARLがバンドプラン(原案)を作って変更し、
それを総務省が法改正する手順だが、
JARLは『IARUから「そう、言われた」』という通達を伝えるだけ。
さらに、コンテスト委員会からはCWとFT8が混在してしまい、
コンテスト時の周波数設定に問題あり、と異議申し立てを始めた。
国内FT8の、7.041MHzは『かつての7MHz帯』を凝縮したような混雑ぶり。
一時期、JAの局数は100万局を超え『世界一』になった。
その名残に加えて『カムバック組』の浦島太郎さんが増えて、
海外局からは『7.041の混雑ぶりは「異常」』に映ると聞いた。
かつて『ジャパニーズテンワット』と揶揄された時代を思い出す。
周波数設定に関しては『IARUはJAの事情など、わかっていない』。
どうあれ、講習会でアマチュア無線局を乱発させた結果、
ここにきて『カムバック組』が『老後の楽しみ』とか言い出す。
まぁ、7.041にさえ出られれば『交信相手』に困ることはない。
モービルホイップに50Wもツッコめば、
JCC-500程度なら『1年もかからない』で完成する。
これが『海外から見たら「JAはガラパゴス」』の所以である。
1,JAは、ガラパゴスと揶揄されているのを認識してほしい
2,交信確認の手段は『世界標準』の2大システムを採用しよう
3,アマチュア無線の醍醐味は、やはり国境を超えたDXにあり
4,JAにしか通用しないシステムは『ほどほど』にしよう
5,自分が去った後にも、次世代が楽しめる環境を作ろう
私らが『30年先、どうなっているか』など考えても不毛だ。
せいぜい、10年先を見据えていたら十分だ。
どうせ『老いぼれていく』のは明白だし、
かといって『今の自分が楽しかったら、それでいいのか?』。
私は、どうも『老いぼれ』が、
ガラパゴス化を推進しているようにしか見えないのである。
日本は『島国』だから、ガラパゴス化は仕方がないのだろうか?。
私は、電離層の『不思議』や『太陽活動』の神秘を次世代に残したいと思う。
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