●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●なぜ『飽きる』の考察。

アマチュア無線は、大変奥が深く楽しい趣味だと思う。よくもまぁ飽きずに45年間も続いたものだと、自分でも感心する。無線界を去った無線仲間も多く、今でも『ときどき、電話をかけてお互いの近況報告』なんぞをするのだが・・・。

【写真:よく『CW(電信)をやったら飽きない』と聞くが・・・】
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◆要は『どこまで、やるか』が趣味の世界。
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結論からいうと『インプットが弱くなったとき、モチベーションが落ちる』。

モチベーションが落ちたとき、さてどうするかが見つからないと、

やがて飽きてやめてしまう。

 

要は、それだけの話である。

 

・CWをすれば飽きない?

・FT8をすれば飽きない?

・DXをすれば飽きない?

・自作・実験をすれば飽きない?

・無線仲間とラグチュー(雑談)したら飽きない?

 

どれも、飽きます。

 

趣味の世界だから、他人さまに強要はできない。

かといって、だらだらやっていても、

別にやらなくても構わないのだから、

無目標だと、必ず飽きがくる。

 

趣味って、そういうもの。

 

長続きしているアマチュア無線家のほとんどが、

アワード認定やコンテスト入賞など、

それなりの『自己目標』を掲げている。

 

地味だが、事務処理ができるかどうかがカギだ。

 

QSLカードにしても、

実際のところ『アワード認定くらいしか使い道がない』のである。

その『頂いたQSLカード』を、

きちんと『受領チェック』しているか。

 

ほったらかしだと『異業種交流の名刺交換会』と同じ。

 

遊び方の『提案』にすぎないが、

自分の電波がどこまで飛ぶかといった『サービスエリアの把握』が大事。

 

・直接波で、100km?(特にV/UHF帯)

・電離層反射で、1,000km?

・電離層反射のショートパスで、10,000km?

 

私は、21MHz帯のショートパスで10,000kmで遊んでいる。

ときどき、18,000kmも離れた南米まで届くことがあるが、

まぁ、それが『まぐれ当たりの限界』で、

できれば、まぐれ当たりのロングパスに乗っかって、

アフリカ辺りまで飛んで、あわよくば交信に至ればラッキー。

 

基本は、半径10,000kmのショートパス。

 

この10,000kmの中に、180エンティティ(国や地域)がある。

私は、基本的にDXCC自体を追いかけてはいない。

ロシアのウクライナ侵攻を見ての通り、

国や地域とカンタンに言うが『イデオロギーの結果』だから、

あんまり好きではないのである。

 

なので、地球を事務的に座標軸に分けた『グリッドロケーター』を追いかけている。

 

これは、なかなか面白い遊びだ。

エンティティを追うのも楽しいが、一度交信した国や地域は、

DXCCが本命だと『つまらなくなってくる』。

 

・遠くの珍局もいいが、

・近くの塗りつぶせていないグリッドロケーターもいい

 

新興国から、新しいアマチュア無線家が増えて、

ご近所さん(近隣諸国)でも、

まだまだ埋まっていないグリッドロケーターもある。

一生涯かけても(別に、命がけではありません)、

アクテビティの低いところは、まず埋まらない。

 

GLを塗りつぶしつつ、DXCCもできればいいかな、そんな感じ。

 

キモになるのは『交信記録のデータ化』と『解析』。

さらに、その事務管理、事務処理・・・。

アワードに関心がないという局も多いと聞くが、

ホンネを聞くと『事務処理が面倒くさい』らしい。

 

まぁ、趣味だから・・・。でも『どこまでやるか』の『目標設定』は大事。

 

私が思うに『仲間内のなぁなぁ』にハマっていくと、

ここで『安心』してしまい、しばらくは『安定』するのだが、

結局は、インプットが枯渇したときや、

仲間内のなぁなぁが、仲間割れしたときに『つぶし』が効かず、

やめてしまう無線仲間をたくさん見てきた。

 

仲間も大事だが、仲間であってライバルくらいの距離感がいい。

 

私は『交信の結果を、電子ログ帳にインプットするとき、

かなりモチベーションが上がる』。

また、JCCやJCG、あるいは難易度が高いバンドでのAJDや、

WAJA、WASA-HFなどの『進捗具合』を見ていると楽しい。

 

今後は、交信確認もクラウド上が主流になる。

 

いろんなことを勉強しながら、失敗もして、

そうやって、たくさんのことを習得していく。

CWも楽しいが『これも習得モノ』だから、

周囲のOM諸氏が『教え魔』になるときがあるから厄介だ。

 

とっとと、自分の力で『上達した方が早い』と感じる。

 

何をどうしろこうしろ、ではなく、

常に、何かをインプットし続けていく『習慣』こそが、

長続きの秘訣だと思っている。

 

新しい無線機購入や高額なアンテナ設備は、

購入から21日目くらいで日常に戻る。

 

この『21日の法則』は、マーケティングの基本でもあるのだ。

 

言いかえれば、新しい無線機を何台買おうが、

大きなアンテナ設備を建てようが、

大事なのは、それを『使って何をするか』につきる。

身近な目標設定から、スタートしてみよう。

 

インプットが弱くなったら、必ずモチベーションが下がって飽きます。

 

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