●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●上級ハムは取ったものの...。

タイトルの『上級ハム資格は取ったものの・・・』と、思い悩む人が多いと聞きます。まぁ、当たり前ですけど『合格=切符』を手にしただけのお話ですわ。今のアマチュア無線界の実情は『2025年問題を抱えた他の業界同様』です。2025年に団塊世代全員が『後期高齢者になる』わけで、それが深刻化する2030年頃、つまり『今から8年~10年後』には、JA(日本)から『上級ハムが激減する』ことへの『対策』として『2アマ以下は講習会で免許が「買える」ように』という『愚策』。もう、いつまで『偏差値偏重社会』を引きずってんの?と思うコトしきりですわ。今日で『合格発表から14日過ぎ』です。そろそろ興奮から『平常』に、モチベーションが落ちてくる頃です。人間のモチベーションは21日が限界。つまり3週間で平素に戻ります。合格通知から免許証が届くまで約1か月、さらに局免許の変更申請に1か月。60日も『お預け』で『ほぼ免停状態』なのが実情なのです。

【写真:一番コスパのいい125ccバイクのような三級を堪能しようぜ】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆しつこいですが『自分なりの遊び方』を持ちましょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

自分の遊び方を持とう・・・これは価値観の押し付けにはならないですね。

 

アマチュア無線界で体系化されている教育システムは、

 

・各資格別のカリキュラム

・かろうじて電信(CW)の身につけ方

 

こんなもんくらいしか、ありません。

 

よく『2アマを取ったら出られないバンドがなくなる』と聞きます。

はい、確かに、周波数の制限はなくなります。

しかし、10/14MHz帯は『DXのメインストリート』です。

かといって、にわかに上級を取ったからって、

いきなりメインストリートに出ても、上には上がいるのを思い知る。

 

7MHzのkWerに文句を言う人は、10/14でも同じことを言います。

 

HFにはHFの、各バンドには各バンドの『しきたり』があります。

さらに、JAのkWerに文句を言っていたら、

DXerなんてJAの比じゃないくらい『すごいヤツ』がいてますわ。

 

結局、中道派を自認するしかないでしょうねぇ。

 

先日、21MHz・CWでDX局が『2UP』を送出していました。

しきたりがわかっていない局は、

意味が分からずオンフレで呼んでいました・・・。(情けない)

 

2UPは『君は2kHz上で呼べ』という『スプリット指定』です。

 

また、20m高のタワーに多エレメント八木を見て、

『あんなアンテナで運用したい』とか、

これもよく聞くお話しです。

 

14MHz帯の波長は20m、つまり1波長の地上高。

 

DXをやるなら『打ち上げ角』を『限りなく0度』に近づけたいです。

机上の空論かも知れませんが『打ち上げ角が0度』で、

電離層(F2層)反射のとき、1ホップで4,000kmの飛距離と言われています。

これが、4度ほど上を向いた打ち上げ角の場合、

1ホップの飛距離が3,200kmと言われます。

 

たった4度、上を向いた打ち上げ角で『800kmも短くなる』わけです。

 

・0度で2ホップ、8,000km

・4度で2ホップ、6,400km

・差し引き、-1,600kmも短くなる

 

細かいことは、体験するなりしてもらえればいいと思います。

 

4月期の上級試験発表の時期、

Twitterでは『今日は東大の合格発表か?』と思うくらい、

『受かりました』の書き込みがわんさかです。

嬉しい気持ちはわかりますが、

 

1アマ:プラチナ切符

2アマ:ゴールド切符

 

その切符を『どう使いこなすか』が大事です。

 

私の周囲には、プラチナもゴールドもたくさんいます。

しかし、残念ながら『90%が局免を流している』のです。

確かに、ぶっ飛ばしたい気持ちはわかります。

 

最初から飛ばしたら、息切れ起こしてしまうで。

 

1アマ国公立大学合格として

2アマ:有名私大合格として

 

大事なのは、大学生活をエンジョイして、卒業すること。

さらに、その後の就職で『一生安泰』なんて思わないこと。

 

国公立大学に入ったって『退学する人』もいますでしょう。

 

どれが正解とかじゃなく『どれも正解』です。

人、それぞれの『生き方』が『すべて正解』です。

どうも、そこらを勘違いしている人(局)が目立ってきたなぁと感じます。

 

せいぜい『切れるパイが増えた』程度のお話です。

 

今や、FT8の登場でDXも20W程度で堪能できます。

その10倍の200W免許にしても『+10dB』増える程度。

もっと言えば『DXをやらないのに、200W免許っているの?』です。

 

まぁ、それも『正解』でしょう。

 

どんな分野でも『資格を取ってからの維持』の方が大変です。

バスの運転士にもならないのに大型二種を持っても仕方がありませんね。

あるいは、大型二種を持ったからって、

すぐに営業運転ができるのか・・・?

 

たぶん、できないと思いますよ。

 

タクシーやハイヤーは『普通二種』が要ります。

かといって、普二を取っただけで、

ハイヤーやタクシー乗務員がすぐに務まるでしょうか。

 

・道を覚える

・接客

・車両搭載の機器類操作

・着け場のローカル・ルール

・所属会社の方針・・・

 

挙げたらキリがないくらい、覚えることだらけです。

 

・無事故

・無違反

・苦情なし

・トラブルなし

 

当たり前のことを、バカにせずに、ちゃんとやる(A・B・Cの法則)

 

上級を取ろうが、中級だろうが、初級だろうが、

アマチュア無線界は『資格取得後は、ほったらかし』です。

つまり『自分の遊び方は、自分で作るしかない』のです。

 

ただの切符を手にして喜んでいるうちは、幸せ、ということです。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※無断でSNSなどの他サイトへリンクはご遠慮ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2022 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※下記の広告は本記事とは無関係です。