●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●QROから、QRPへ・・・のオススメ。

FT4初の交信は『VK(オーストラリア)』でした。深夜2時頃に『FT4なんてやってる人、いるのかな?』と、CQを出してみるとVKより応答がありました。まぁ、そこまではフツーの話しかも知れませんが、私がCQを出したのは『5W』だったのです。それも『飛ばない』といわれる『HF40CL』という全長2.2mのモービルホイップです。返ってきたレポートは『-12dB』でした。CWだと『長けたCWerじゃないと苦しいだろうな』と感じますが、それでも『5WでVKまで、夜間の7MHz帯で「ちゃんと飛んだ」』のには感激しました。

【写真:相手局も『IC-705』のユーザーにびっくりです】
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◆飛ばせないのは、なぜなのだろう・・・。
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いちいち『QRP』をアピールすることは、あまりありません。

 

私にとって『5W』は『日常』のことで、

わざわざ『小さい出力で頑張っています』をアピールすることもなく、

HFのDX相手でも『いっちょ、QRPにしてみるか』とやってみれば、

ときどき、EUが拾ってくれることもあります。

QRPの定義は、慣例で5W未満とされています。

 

バンドが空いていたら、案外、拾ってくれるのだなぁ・・・。

 

・アンテナの大型化

・猫も杓子もHFだの、DXだの、FT8だの・・・

・ハイパワー局が増加し、こぞってQRO化

 

バンドが混んで、パイルが起きるのも当然ですね。

 

JT65の頃は、そんなに熱心ではありませんでした。

HF40CLに『うっかり』ハイパワーを入れ、

フル・デューティー状態で60秒近くも連続送信。

 

HF40CLのローディングコイルを焼きました。

 

JT65は『辛気臭い』印象でしたので、

おまけにコイルを焼いたため『性に合わないな』と投げ出しました。

それでも、5WでEUやUSAなど『約1万km』内外は飛ぶのを実感し、

『7MHzは国内バンド』が『夜間はDXができる!』と、

認識が変わったの『デジタルモード』の経験からでした。

 

サイクル24のピークも過ぎた頃、DXもできにくくなりました。

 

熱くなっていたのも『冷めて』きて、

いろんなことが見えてきたのを思い出します。

 

・HF40CLごときにパワーを入れても(うっかりを含む)

・他所の大きなアンテナにはかなわない

・コンディションがよかったら、10Wでも5WでもDXができる

 

今から考えると『実にくだらない、当たり前のこと』に気づきました。

 

もっと振り返ると『電力(出力)の占めるファクターはビギナー』の証。

また『14MHz・200Wがステイタス』と憧れるのもビギナーの証。

 

中学時代は、いろんなヤツがいて『おもしろかった』のですが、

高校や専門学校(今なら大学でしょう)へと進学するにつれ、

同じような『画一的な連中ばかり』で『おもしろくもない』と感じました。

今のアマチュア無線界も『3級標準、2級平均』みたいで、

50Wか200Wか・・・のような『画一的』で面白みが感じません。

もっといえば『1級』に至れば、もっと画一的に感じました。

なんでもかんでも『1kW』というのは『能がないな』と思っています。

 

1kWが必要なシチュエーションって、

・1.9MHz(トップバンド)でDXの超珍局を狙うとか

50MHz(マジックバンド)でDXを狙うとか

そんな程度じゃないでしょうかね。

 

さて、移動する局の50Wは『2級以上』の時代がありました。

 

現在、私が免許を受けているのは50Wですが、

『50Wまでなら出してよい』のであって、

『50W出さなければならない』ではありません。

 

また、50Wの1/10である5Wと比較しても『たった10dBの差』です。

 

仮に『5W』と『100W(昔のベアフット)』と比較したとて、

電力比で13dB(20倍)ですから、そこそこの受信状態ですと、

Phoneでいうなら『RS:59+10dBちょいです』といった感じ。

ということは『+10dBちょい』なら『5Wだと、Sメーターはちょうど9dB』。

 

100Wと5Wの違いって『その程度』なのです。

 

趣味を長続きさせるコツを知っていますか・・・?。

私は『万事、スローペースがいい』と感じています。

ハイペースで、ぶっ飛ばすと『早く結果を出そう』と焦ったり、悩んだり。

 

楽しいはずの趣味で悩んだり焦ったり怒ったり・・・ばかばかしいですね。

 

アマチュア無線は『日常生活の清涼剤』であるべきです。

アクティビティが向上する時期もありますが、

仕事や日常に追われて『無線どころではない』という時期もあります。

 

私は、ライセンスなど『昔取った杵柄』くらいにしか考えていません。

 

4級資格でも、FT8/FT4等のデジタルモードでDXが楽しめます。

実際、私がやっている周波数帯は『4級』で扱える7・21MHz帯です。

特に国内向けには『5W以下のQRP』の運用も増えてきました。

 

7.041・国内向けFT8運用はQRPです。

 

QRPで『どの程度、遊べるのかな』と続けていたら、

気がつけば『JCC-500』までできていました。

現在は『JCCが「570」』まで伸びています。

アンテナは、相変わらず『HF40CL(全長2.2m)』です。

わざわざ『JF3TBM/QRP』を付けてCQを出すときは、

1W以下のときで、5W程度なら『CQ JF3TBM PM74』と、

普通に運用しています。

 

びっくりしましたか・・・?(笑)。

 

DXに関しても、サイクルピークの頃は『QRP』にしてみようかと。

まぁ、さすがに1.8MHz・3.5MHz帯の場合は、50Wを出していますが、

それとて『給電点』の電力であり『実行輻射電力』は『5Wくらい?』。

 

HFJ-350Hという『ほとんどがコイルで構成されたアンテナ』なので。

 

今、4級をお持ちなら『3級移行コース』で安価にグレードアップできます。

実際、4級と3級では『雲泥の差』があります。

それは、出力が50Wというのも魅力でしょうが、

3級は『ノーコード・ライセンスではない』のです。

 

3級は『国際憲章』も試験に出ます。

 

それに通っているのですから『ノーコード』と、

排除される『いわれはない』のですね。

さらに『CW』の運用は『アマチュア無線の醍醐味』を味わえます。

50W出力のためにだけ?『モールスの能力の有無』を問われ、

50W出力のためにだけ『丸暗記』というのは非常にもったいないです。

 

14MHz・200Wがステイタス・・・。

 

気持ちはわかりますが、

それは『きちんと14MHzを覗いてみたらわかる』でしょう。

たかが200W程度でステイタスなど、

みるみるうちに『打ち砕かれる』ものです。

並み居るkWerが『世界中にいる』のです。

 

私が14MHzが『レッドオーシャン』と指摘するのは『そこ』にあるのです。

 

人生を新しいレベルに高めようとした時には、

趣味をもつことにより、

がんばっても到達できない豊かさに、

今から準備・体験できます。 

 

逆にいえば、趣味のない仕事人間は、

日々が単調になり、人生も短い。 

 

生涯つづく『無線の楽しみ』を、まずはお試しください。

富める一生の礎となる『ハムの魅力』を、

誰に対してでも、わかりやすく『お伝え』できますか。

 

資格偏重主義には、私はまったく興味がありません。

 

もっといえば『誰が何級資格』なんて『どうでもいい』のです。

2級以上は『出られないバンドがなくなる』のが『ステイタス』で、

決して『ハイパワーが出せる』のがステイタスではないのですね。

 

今、430MHz・FMで50Wが出せるとしましょう。

 

多くの方が『10dBd』程度のアンテナを使っています。

ということは『電力比10倍』で『実行輻射電力』は『500W相当』。

それで『どこまで飛びますか?』。

 

そろそろ、出力崇拝、資格偏重から脱却しませんか・・・?。

 

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