アマチュア無線は『資格さえ取ってしまえば平等です』。というのは『建前』の話しです。資格取得が『ゴール』と勘違いしている局が多すぎです。資格取得は『そこからが「スタート」』なのです。スタートしてからも、日々研鑽を積み上げていかないと『いつまで経っても未開人』のままです。つまり『野蛮人』ということになります。ウソだと思ったら『国語辞典で「野蛮人」』を引いてご自身で調べてみてください。いかに、今のアマチュア無線界が『野蛮』なのか。よく理解していくと『進むべき道』が見えてくるでしょう。
【写真:中型二輪免許を取ればSR400が『乗りこなせるか』と同じ】
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◆板につくには、時間がかかりますよ。
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12月12日の記事に『戦いだらけのアマチュア無線』を書きました。
いちおう、twitterにもリンクを貼っていますが、
最近は、twitterを覗くことも『一部のフォロワーさん』に限定。
なぜなら『にわか』な人のtweetを拝見しても、
さほど『学ぶところがない』と感じているからです。
これは、決して『ケンカを売っている』わけではありませんよ。
要は『サマになってない』のを見ても『しゃあない』のですわさ。
例えば、かつて電話級で遊んだ諸氏が、
昨今の『カムバックハムキャンペーン』に引っかかって、
再開してきた方が増えています。
1,『4級ではカッコ悪いなぁ・・・』
2,『なので、あわてて、3級移行コースで3級を取った』
3,『でも、なめられたら腹が立つし・・・』
4,『14MHz・200Wという「ステイタス」を手に入れるために』
5,『e-ラーニングでA級2アマを取った』
身の丈に合っていないから『反感を買う』のですよ、ホンマ。
人気の7MHzでSSB(LSB)の運用をするとします。
・どうやって、運用周波数を決めますか?
・どうやって、空き周波数か使用中かを見極めますか?
・どうやって、空き周波数かどうかの確認をしますか?
・どうやって、近隣周波数からの抑圧やらを回避しますか?
わかっていないと『運用トラブル』になりますよ。
※トラブル回避方法は、今月25日に掲載しますね。
私らのように45年間、ほぼ継続している局と、
再開局組のように40年間休止していて、にわかに再開した局と、
そりゃあ、同じ土俵に乗れるか・・・を考えたらわかることです。
40年間のブランクが、そう簡単に埋まる、訳ないでしょう。
どんな分野でも『板についてくる』には少なくとも『3年』はかかります。
思い返してみましょう。
大学卒業して、23歳で就職したとしましょう。
その上司や先輩が、18歳で就職し『すでに4年のキャリアがある』場合。
4年も経験があれば『主任3級』程度の資格が与えられていることも多々。
かといって、年齢は双方とも『同じ23歳』です。
あたりまえですが、古参にはかないません。
・片や、仕事を教える立場
・片や、仕事を教えてもらう立場
新入社員の頃は『スーツに着られている』状態ですね。
古参社員は『スーツを着こなしている』状態じゃないでしょうか。
社長が、作業服を羽織っていても『社長としての風格』があります。
あるいは『昔やってた』と言い『経験者』として採用してもらった。
例え『過去の経験者』であれ『新入社員』には違いがありません。
新入社員は『みんなが見ている』のです。
新入社員は『みんなの名前を覚え、顔と名前が一致するまで半年はかかる』。
採用の基準を満たしているから、採用してもらった。それだけの話しです。
中型二輪免許を取得したからといって、
40年前以上の設計である『SR400』を操ることができるでしょうか?。
いわば『40年も昔のオートバイを、今の体力で操る』のです。
SR400のエンジン始動は『キック・スターター』です。
下手すりゃ『ケッチン食らって、最悪の場合「骨折」することも』。
アマチュア無線の場合、怪我をするとしたら、
アンテナ工事で転落するとか、そういった『特殊な場合』です。
せいぜい、古い真空管のRIGの内部を触って、
800Vとかの高電圧の感電するとか、そんな『特殊な事例』くらいです。
なまじっか『e-ラーニングのA級2アマ』を取ったって大きい顔ができる。
別に、e-ラーニングのA級2アマもいいのですよ、国が認めた資格ですから。
でも『4級レベルなのに試験に通ったからってベテランにはならない』のです。
板につくまで、最低3年はかかりますし、
身の丈に合ったレベルというのは『日々の積み上げの結果』で、
自分が判断するのではなく『周囲が決めていくもの』です。
どんな分野でも『出る杭は打たれる』もの。
アマチュア無線界の『致命傷』は『教育システムがないこと』です。
法に照らせば『運用の中身は資格が担保する』のが建前です。
しかし、言い換えれば『資格取得後は、ほったらかし。自助努力のみ』です。
仮に『アマチュア無線オペレーションレッスン』があるとしましょう。
1,和文通話表を覚えてくること
2,フォネティックコードを覚えてくること
3,実際の運用で、CQを出し『パイルをさばく』こと
4,電信で、欧文20WPMの受信を完璧にできるよう受信練習をしてくること
5,電信で、欧文12WPMの送信を完璧にできるよう送信練習をしてくること
レッスン時には『宿題をやってきたか?』を先生が必ずチェックをします。
課題をやってこなかったら、当然『注意』を受けます。
それでもサボってばかりだと、
『あなたは、この分野に向いていないから辞めてください』と言われます。
あるいは『ちゃんとできなかったらコンテストのオペはダメ』とか言われます。
アマチュア無線と『ひとくくり』にしていますが、
実際に長続きしている『80%の局』は、
ほぼ間違いなく『AWARD』をやっています。
また、電波伝搬の研究にも余念がありませんし、
カーボン釣竿にATUといった『お手軽運用』で、
長続きした局を、私は見たことがありません。
アマチュア無線は『一見、電気の趣味』に映りますが。
実際は『電波伝搬の不思議、面白さ』を追求することろに真骨頂があります。
いわば『自然相手の趣味』なのです。
もちろん『電磁波』を扱うから『電気の趣味』の側面もあります。
出せるパワーも、50Wだの500Wだの1,000Wだのと、
知識に応じた資格が付与され『高周波の知識』も不可欠です。
でも、やっていることは『気まぐれ太陽』に振り回される『自然相手』。
この『自然相手』を味方につけて、
他人が用意したプログラムやルールに沿って、
いろんな『公的証明(AWARD)』を得ていく『ロングランの遊び』。
コミュニケーションの遊びに重視するなら、
自身の『コミュニケーション能力』も磨く必要があります。
ここらの『バランスが取れているな』と他人が認めるには3年はかかります。
主観的な『twitterでの「つぶやき」』で『答え合わせの会話』で安堵するより、
きちんとした『公的機関が発行した書籍等』で確認を取り、
法に沿った運用は『当然』ですが、
一定限の『目標』を一つ一つクリアしていくことが不可欠だと考えます。
なぜ、こういうコトを書くか。
アマチュア無線は『趣味』で『生活の清涼剤』です。
決して、仕事ではありません。
せっかく、この『生涯学習的要素がたくさんある楽しい趣味』を、
長く続けていくためには『戦いのない場所』を自分なりに見つけ、
話題やブームに振り回されないようにしてほしいと願っているからです。
ブームが来ようが去ろうが、自分には『さほど関係がない』と感じて欲しいのです。
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