●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●石の上にも三年いれば暖まる。

アマチュア無線は『資格さえ取ってしまえば平等です』。というのは『建前』の話しです。資格取得が『ゴール』と勘違いしている局が多すぎです。資格取得は『そこからが「スタート」』なのです。スタートしてからも、日々研鑽を積み上げていかないと『いつまで経っても未開人』のままです。つまり『野蛮人』ということになります。ウソだと思ったら『国語辞典で「野蛮人」』を引いてご自身で調べてみてください。いかに、今のアマチュア無線界が『野蛮』なのか。よく理解していくと『進むべき道』が見えてくるでしょう。

【写真:中型二輪免許を取ればSR400が『乗りこなせるか』と同じ】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆板につくには、時間がかかりますよ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

12月12日の記事に『戦いだらけのアマチュア無線』を書きました。

 

いちおう、twitterにもリンクを貼っていますが、

最近は、twitterを覗くことも『一部のフォロワーさん』に限定。

なぜなら『にわか』な人のtweetを拝見しても、

さほど『学ぶところがない』と感じているからです。

これは、決して『ケンカを売っている』わけではありませんよ。

 

要は『サマになってない』のを見ても『しゃあない』のですわさ。

 

例えば、かつて電話級で遊んだ諸氏が、

昨今の『カムバックハムキャンペーン』に引っかかって、

再開してきた方が増えています。

 

1,『4級ではカッコ悪いなぁ・・・』

2,『なので、あわてて、3級移行コースで3級を取った』

3,『でも、なめられたら腹が立つし・・・』

4,『14MHz・200Wという「ステイタス」を手に入れるために』

5,『e-ラーニングでA級2アマを取った』

 

身の丈に合っていないから『反感を買う』のですよ、ホンマ。

 

人気の7MHzでSSB(LSB)の運用をするとします。

・どうやって、運用周波数を決めますか?

・どうやって、空き周波数か使用中かを見極めますか?

・どうやって、空き周波数かどうかの確認をしますか?

・どうやって、近隣周波数からの抑圧やらを回避しますか?

 

わかっていないと『運用トラブル』になりますよ。

※トラブル回避方法は、今月25日に掲載しますね。

 

私らのように45年間、ほぼ継続している局と、

再開局組のように40年間休止していて、にわかに再開した局と、

そりゃあ、同じ土俵に乗れるか・・・を考えたらわかることです。

40年間のブランクが、そう簡単に埋まる、訳ないでしょう。

 

どんな分野でも『板についてくる』には少なくとも『3年』はかかります。

 

思い返してみましょう。

大学卒業して、23歳で就職したとしましょう。

その上司や先輩が、18歳で就職し『すでに4年のキャリアがある』場合。

4年も経験があれば『主任3級』程度の資格が与えられていることも多々。

かといって、年齢は双方とも『同じ23歳』です。

 

あたりまえですが、古参にはかないません。

 

・片や、仕事を教える立場

・片や、仕事を教えてもらう立場

 

新入社員の頃は『スーツに着られている』状態ですね。

古参社員は『スーツを着こなしている』状態じゃないでしょうか。

社長が、作業服を羽織っていても『社長としての風格』があります。

 

あるいは『昔やってた』と言い『経験者』として採用してもらった。

 

例え『過去の経験者』であれ『新入社員』には違いがありません。

新入社員は『みんなが見ている』のです。

新入社員は『みんなの名前を覚え、顔と名前が一致するまで半年はかかる』。

 

採用の基準を満たしているから、採用してもらった。それだけの話しです。

 

中型二輪免許を取得したからといって、

40年前以上の設計である『SR400』を操ることができるでしょうか?。

いわば『40年も昔のオートバイを、今の体力で操る』のです。

SR400のエンジン始動は『キック・スターター』です。

 

下手すりゃ『ケッチン食らって、最悪の場合「骨折」することも』。

 

アマチュア無線の場合、怪我をするとしたら、

アンテナ工事で転落するとか、そういった『特殊な場合』です。

せいぜい、古い真空管のRIGの内部を触って、

800Vとかの高電圧の感電するとか、そんな『特殊な事例』くらいです。

 

なまじっか『e-ラーニングのA級2アマ』を取ったって大きい顔ができる。

 

別に、e-ラーニングのA級2アマもいいのですよ、国が認めた資格ですから。

でも『4級レベルなのに試験に通ったからってベテランにはならない』のです。

板につくまで、最低3年はかかりますし、

身の丈に合ったレベルというのは『日々の積み上げの結果』で、

自分が判断するのではなく『周囲が決めていくもの』です。

 

どんな分野でも『出る杭は打たれる』もの。

 

アマチュア無線界の『致命傷』は『教育システムがないこと』です。

法に照らせば『運用の中身は資格が担保する』のが建前です。

しかし、言い換えれば『資格取得後は、ほったらかし。自助努力のみ』です。

 

仮に『アマチュア無線オペレーションレッスン』があるとしましょう。

 

1,和文通話表を覚えてくること

2,フォネティックコードを覚えてくること

3,実際の運用で、CQを出し『パイルをさばく』こと

4,電信で、欧文20WPMの受信を完璧にできるよう受信練習をしてくること

5,電信で、欧文12WPMの送信を完璧にできるよう送信練習をしてくること

 

レッスン時には『宿題をやってきたか?』を先生が必ずチェックをします。

 

課題をやってこなかったら、当然『注意』を受けます。

それでもサボってばかりだと、

『あなたは、この分野に向いていないから辞めてください』と言われます。

 

あるいは『ちゃんとできなかったらコンテストのオペはダメ』とか言われます。

 

アマチュア無線と『ひとくくり』にしていますが、

実際に長続きしている『80%の局』は、

ほぼ間違いなく『AWARD』をやっています。

また、電波伝搬の研究にも余念がありませんし、

カーボン釣竿にATUといった『お手軽運用』で、

長続きした局を、私は見たことがありません。

 

アマチュア無線は『一見、電気の趣味』に映りますが。

 

実際は『電波伝搬の不思議、面白さ』を追求することろに真骨頂があります。

いわば『自然相手の趣味』なのです。

もちろん『電磁波』を扱うから『電気の趣味』の側面もあります。

出せるパワーも、50Wだの500Wだの1,000Wだのと、

知識に応じた資格が付与され『高周波の知識』も不可欠です。

 

でも、やっていることは『気まぐれ太陽』に振り回される『自然相手』。

 

この『自然相手』を味方につけて、

他人が用意したプログラムやルールに沿って、

いろんな『公的証明(AWARD)』を得ていく『ロングランの遊び』。

 

コミュニケーションの遊びに重視するなら、

自身の『コミュニケーション能力』も磨く必要があります。

 

ここらの『バランスが取れているな』と他人が認めるには3年はかかります。

 

主観的な『twitterでの「つぶやき」』で『答え合わせの会話』で安堵するより、

きちんとした『公的機関が発行した書籍等』で確認を取り、

法に沿った運用は『当然』ですが、

一定限の『目標』を一つ一つクリアしていくことが不可欠だと考えます。

 

なぜ、こういうコトを書くか。

 

アマチュア無線は『趣味』で『生活の清涼剤』です。

決して、仕事ではありません。

せっかく、この『生涯学習的要素がたくさんある楽しい趣味』を、

長く続けていくためには『戦いのない場所』を自分なりに見つけ、

話題やブームに振り回されないようにしてほしいと願っているからです。

 

ブームが来ようが去ろうが、自分には『さほど関係がない』と感じて欲しいのです。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※無断でSNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2022 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※下記の広告は本記事とは無関係です。