●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●FT8運用は、勉強より『まず、設定』。

世界中の多くの局が熱中している『FT8』。国内のQSOで『FT8もやりたいのですが、もう少し勉強してから・・・』とかおっしゃるのを耳にします。私は運用の勉強など『走りながらやればいい』と思います。CWのように符号を覚えるとか、Phoneのように英語を覚えるとか、そういうのはありません。むしろ『一見、簡単そうに見えるFT8でも、やっていると「いろいろ想定外のコトが起きるもの」なのです』。不具合に向き合い、自分で調べて考えて解決できて少しずつ運用スキルも上がっていくものです。運用そのものはPCが自動で進めていきますが、かといって『オール自動運転』とはいかないものです。

【写真:メーカーはUSBでRIGとPCをつなぐだけ、とはいいますが】
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◆その『つなぐだけ』なら、カンタンですけど。
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ハイバンドのシーズンオフの間に、FT8の設定を済ませて試運転しましょう。

 

なぜなら『必ず、FT8初心者は、何らかの不具合に遭遇するもの』です。

少しずつハイバンドのコンディションも上がっています。

お空は『春の様相』DXも、けっこう入ってきています。

そんなときに『想定外の不具合』が起きて交信を逃すと、

かなり『ショックが大きい』でしょう。

 

なので『まだ、シーズンオフの間』に『一通り不具合経験』もしておきましょう。

 

RIGごとに『RIG側の設定の仕方』が異なるので、

RIG側の設定方法は、このエントリーでは省略します。

今回は、WSJT-Xを例に、ソフトウエア側の設定の仕方を書き残します。

ちょっと画像が真っ白けなので、下の方まで下げてくださいね。

 

 ↑↑まず、この『ウインドウズマーク』を右クリックして、

  バイスマネージャーを見てみましょう。

  設定時に必ず必要なので、必ずチェックしてくださいね。

下から『6つめ』に『ポート(COMとLPT)』の表示が出ます。

左端の小さな『>』マークをクリックすると、

図のように『(COM8)』と『(COM9)』が表示されていますね。

必ず、この番号を『紙にメモ』しておきましょう。

よく使う無線関係のノート(HAM-NOTE BOOK等)のメモ欄に書いておくと、

後で『見返す際』にも役立ちます。

どこに書いたか、ご自身でわかるようにしてくださいね。

WSJT-Xを立ち上げ、ファイル→設定→無線機→シリアルポート(COM8)→

→(先ほどメモしたCOM8に設定しました)→OKをクリックします。

続いて、オーディオの出入力設定に移ります。

サウンドカードの欄にある、

・マイク(USB Audio CODEC)を選びます

・スピーカー(USB Audio CODEC)を選びます

 

これで『基本設定』は、終わりです。

ね、勉強などしなくてもOKでしょ。

 

RIGに関しては、メーカーや販売店で機種ごとに把握していると思います。

外部機器の設定等、同じ機種のRIGでも、

ファームアップしているかしていないか、で微妙に異なります。

RIGごとのフォローは、私もできませんので、

ここは販売店さんに聞くなり、

同機種のRIGを使っているOMに聞いてみましょう。

 

<RIGの設定が済んだとして・・・>

再度、ファイル→設定→無線機の画面を開きます。

オーディオの出入力も『USB Audio CODEC』になっていますか。

大丈夫なら、右側画面の下にある『CATをテスト』をクリックします。

PCとRIGが『正常に認識し合っている状態』ならば、

『CATをテスト』の枠が『緑色』を表示します。

 

<運用にあたって>

・PC時計を正確に『0.0秒』に合わせてください。

RIGの時計とPCは連動していません

・PC時計は正確に合わせておかないと、

 相手がこちらのデータを解析されないこともあり、

 交信の機会損失があります。

・WSJT-Xを立ち上げ、空いた周波数を、

 バンドスコープのような『ワイドグラフ』で見つけてください。

運用中は『ワイドグラフ』を、しっかりみましょう!

・WSJT-Xの『デコード』から、CQを出している局を見つけクリックすると

・右側の画面に表示されます。

・あとは、自動でCQを出している局を呼ぶ動作が始まります。

・このとき『TX1』を飛ばして『TX2』から交信を始めると、

 交信が1ストローク(15秒)省略できます。

 TX1をダブルクリックしたら、TX2から始まります。

 JTDXの場合は、TX1を外す設定があります。

 また、F/Hモードで運用する際は『TX1(GL)』から始めてください。

自動シーケンスにチェックを入れておきましょう。

送信周波数固定にしておくと、

 交信が終わってから『周波数乗っ取り』も、避けられます。

・送信周波数固定のチェックが外れていると、

 相手局がCQを出している周波数と同じ周波数(オンフレ)で、

 交信が始まりますので、交信が終わったら別の空き周波数を、

 ワイドグラフで探しましょう。忘れていると『オンフレ乗っ取り』になり、

 せっかく交信した相手局の心象(証)を害するのでご注意のほどを。

・FT8は、基本は『スプリット交信』です。

 

やっていると回り込みに悩まされたりしますが、それも『勉強』です。

それをクリアしたら『ひとつ賢くなる』のです。

冒頭に書いた『走りながら勉強すればいい』は、こんな意味も含んでいます。

 

書き出すと、CQ誌の別冊付録並みになりますので、

今日はこの辺で。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!


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