●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●FM-HANAKO閉局の調査。

エフエムもりぐち(FM-HANAKO)の閉局(事実上の倒産)は、守口・門真で次第に波紋を呼んでいます。私の同業者も『京阪電車の運転見合わせ情報』など、仕事の上でも欠かせない情報源でした。第三セクター方式の企業は『自助努力での経営基盤安定』という、一般企業ではあたりまえのことが『希薄』で、経営者や役員も役所のOBの『再就職先(天下り)』。月間250万円程度の売り上げ(市の広報放送委託料)が『予算打ち切り』で、あえなく倒産とは、30年間『経営者は何をやっていたのか』と思います。私の同業者も、同FM局倒産劇の裏側を知るにつれ『何か怒りを感じる』といいます。

【写真:同局サテライトスタジオ(FM-HANAKOのTwitterより引用)】
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◆身を切る改革の党の『手柄』に使われたのではないか。
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FM-HANAKOの主たる収益源は、

守口市門真市からの『広報・放送委託費』です。

その額たるや『年間約3,000万円』で、

月額に引き直すと『たった250万円』なんですけど・・・。

 

タクシー5台分の水揚げすら確保できない、営業努力もしていない。

 

3月31日の閉局特番では、

放送終了間際に、エフエムもりぐちの社長が『あいさつ』をしていました。

私は、聞いていて『経営努力が足りませんでした。申し訳ありません』くらい言え!と、

思わず、ツッコミを入れたくらいです。

何か、他人事で『まるで緊張感のない安モンの記者会見』のようで、

非常に違和感を覚えました。

 

まぁ、そこに文句を言っても仕方がありません。

そこで『ははぁ、やっぱりこれだったのか』と思わせる関連動画を、

リンクしておきます。

 

▼参考動画:7分00秒辺りから核心に触れています。

枚方

・守口(守口・門真)

・尼崎

 

この3市にあるコミュニティFM3局が、

いわゆる『身を切る改革』で切り捨てられた感が否めません。

また、守口と共同番組を制作・放送していた八尾は、

今回、放送委託費カットにはなっておらず、

大阪市長の出身地である八尾を、あえて残したのではないか

そのような推測がなされております。

 

大阪北部地震の際の聴取率(4%程度)なども実態に沿った数字で、

この程度の聴取率に、枚方市が年間5,000万円の委託費をカットするのも、

至極まっとうな判断でしょう。

 

また、守口に関しても、枚方よりは聴取率が高い印象ですが、

調査結果も、私が知る限り未公開です。

さらに、店頭でBGM代わりにFM-HANAKOを流す店舗もあることから、

市が調査したサンプル以上に『潜在リスナー』は、多いと考えられます。

 

どうあれ、聴取率なんてものは『せいぜい1,000サンプル』もあればよく、

方向性としては『いかに委託料をカットする理由になるか』を重点に置き、

各市の『いわゆる無駄な・・・』をカットし、

身を切る改革で『合計、これだけのカネを削減しました!』と、

手柄にしたいのは『見え見え』に感じます。

 

また、サービスエリアが狭いから、

リスナーが増えないという理由もありますが、

それは『単に営業努力が足りないだけ』と思います。

 

例えば、ラジオ日経(旧ラジオたんぱ、日本短波放送)など、

どう考えても、サービスエリアの割には、

特定の聴取者しかいないのは明白で、

全国フルカバーしていれば、それでよいのか・・・といえば、

短波放送のリスナー数を調べれば、

一概にサービスエリアだけの課題とはいえないでしょう。

 

・情報

・娯楽

・文化

 

ラジオは、こういった面が強調されます。

しかし、視覚障がい者の方々は『耳からの情報が唯一の情報源』とも言われ、

さらに、ラジオを『こころのよりどころ』にされている聴取者に対しては、

情報のみならず『福祉』の側面もあります。

 

NHKラジオ深夜便の人気番組『ママ深夜便』などは、

子育て世代に『一人で悩まないで!』と、

みんなで子育てしましょうという素晴らしい企画番組もありますし、

また深夜便には『認知症カフェ』という企画番組もあります。

 

枚方市長は『SNS等、マルチメディア』を、

委託料打ち切りの理由に挙げていますが、

SNSなどは、一次情報もあれば、

その中でも『誰も責任を負わない主観情報』も多く、

その真贋を『誰が判断するのか』が大きな疑問でもあります。

 

『エフエムもりぐち』のスタジオがあった場所は、

『守口文化センター(エナジーホール)』ですが、

主な使途は、市民の趣味の練習場として活用されていることが多く、

ここに、ひとつの『文化』としてエフエムもりぐちが設置されていました。

 

よく考えてみると『文化の多くは「趣味」』の要素も強いです。

ラジオ聴取も『文化のひとつ』ですし、趣味かも知れません。

こんなことを言うと『横暴』かも知れませんが、

文化のひとつである『ラジオ局』を『廃業』に追い込むのが正義ならば、

文化を抹殺するのが正義とも取れます。

 

ならば、ラジオ局のみならず『ハコモノごと潰したらどうだ』です。

 

私は、もうしばらく、

FM-HANAKOの倒産劇を追いかけてみようと思います。

また『なぜ、八尾が残ったのか?』も併せて取材してみましょう。

 

さて、今日は統一地方選挙の投票日ですな・・・。

あほらしくなってきました。

 

どうあれ、三セクとはいえ、

そこで働いていた人の雇用が失われたのは事実であり、

いくら身を切る改革だか何だか知りませんが、

市の財政を確保して手柄を立てるためには、

そこで働いていた人を『失業者』にするのは、どうなのでしょうか。

私は、こんな『まやかし政治』には『No!』を突きつけたいです。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!

 

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