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●さぁ、どうする、タクシー業界・・・


【写真:客待ちの時間が減ってきた・・・】


景気回復は歓迎だ


最近、とりあえず真面目に仕事に出ていたら、
日商2万円を割り込むことが減った。
それも大阪市内に出稼ぎに行かず、
門真や東大阪の駅での『着け待ち』だけで、
概ね2万円程度の絵が描ける。


2万円×25日=50万円×60%=30万円/税込所得・・・


利用客数は一時期に比較して増加傾向だが、
乗務員が『さらに高齢化』し、
会社によっては65歳以上は『嘱託』になり、
乗務時間は正社員の299時間/月から、
220時間や200時間に削減され、
『実質的な乗務員不足』になっている。


嘱託が4〜5人いると正社員1人分不足になる勘定だ


おもしろいことに嘱託でも頑張る乗務員は、
70歳を超えても乗務可能な限り頑張る。
こうなると『中途半端に車両不足』が起こり、
入社して間がない正社員は、
『5車6人制』とかで誰か1人が、
5台の車を日替わりで乗務することになる。


これに嫌気がさす乗務員は条件のいい他社に移籍する


条件がいいタクシー会社は『一律60%』の歩合給を提示し、
この賃率で『やれる』会社は『こぞって水揚げの60%支給』を提示。
水面下では『乗務員の奪い合い』が起きている。
あるいは『月商で80〜100万円』という、
キチガイ乗務員』や『カミカゼタクシー』もいて、
こういう『成績優秀な乗務員は1車持ち』という、
『その人の専用車』をあてがうところも出てきた。


さらに・・・


労働争議が長引いて巨額の裁判費用や賠償などがかさみ、
『賃率一律45%』と減額している会社も出てきた。
見ていて興味深いのは『顧客を持っている無線配車』の会社の多くが、
賃率45〜48%くらいからの累進歩合に賃率を引き下げている。
これには『タクシー無線のデジタル化』などという、
設備投資が原因のひとつになり、
会社も乗務員も『疲弊』しつつある会社が目立ってきた。
設備費や通信費がかさんでいるので、
無線配車を受けたら、
『1配車あたり40〜50円を乗務員から巻き上げる』会社も増えてきた。


こういう会社を狙っている買収会社もあるのだろう


笑えるのが、どこも『選ばれるタクシー会社を目指しています』と、
全体ミーティング(主に点呼会という)では声高く言っているが、
タクシー無線のデジタル化がネックになり、
無線配車自体を廃止したところも出てきた。
流しや駅の着け待ちでは『乗客はタクシーを選びようがない』のだ。


そして・・・


高齢乗務員が増えて実質的な売上減になっているにもかかわらず、
全車ハイブリッド車に入れ替えたり・・・と、
『おいおい、経営状態、大丈夫か・・・?』と心配してしまう。


まぁ、台数分の権利自体が『資産価値』だからリースも通るのだろう


1台100万円の権利としたら、
100台あれば1億の資産価値にみなされる。
ハイブリッド車に入れ替えるといっても、
キャッシュで買うようなことはなく、
リースにしたら『そこそこやれる』と踏んでいるのだと思う。


でも、旧態依然とした考え方しかないのか・・・


新しい車やハイブリッドにしたからといって、
新しい乗務員が入ってくるとは考えにくい。
一旦乗務したら10〜12時間は、
『びっちり拘束してやろう』なんて考え方の会社が多く、
こんなのでは『世代交代』などできっこないと思うのだ。


8時間で自由がきく働き型を求めている人たちもいる


8時間乗務では大した水揚げにはならないかも知れないが、
意外と『運転が好き』で『昼間のおじいちゃん、おばあちゃんの送迎』など、
特化した働き型を望んでいる人も潜在的には多いと思うのだ。


女性の乗務員さんなどは『稼ぎも大事だが働き型の方がもっと大事』


こう考えている人も結構いるそうだ。
それなのに『男女の区別なく12時間乗れ』では芸がなさすぎ。
おカネが必要な人は夜勤で12時間乗りたければ乗ればいいし、
人間関係がうっとうしいパートより気楽なタクシーで、
そこそこ働ければいいと考える人もいると思う。
業界紙を見ていても『いろんな働き型の提案』をしているタクシー会社はない。


だから『おじいちゃん運転手』しか集まらない


もう、この業界も『曲がり角』に入り、
真剣に『世代交代』を考えるか、
いかに女性乗務員さんの育成に力を入れるか・・・で、
将来の明暗が分かれると肌で感じているのである。




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大阪・大阪近郊の耕作放棄地を開拓・開墾して、
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通称『みんたく団』と呼び、河内長野に『みんたく畑』を開拓中です!
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