●OTA(On The Air)

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●さとり世代。

1987年〜1996年生まれを『さとり世代』と定義づけされているらしい。現在の年齢では21歳〜30歳を指すようである。



【写真:さとり・・・というより『あきらめ』世代じゃないのか?】


仏道にでも入って修行したのなら『悟りを開く』というのもわかる。


だが、ダメ出しされたり、谷底に落とされると、
這い上がれないばかりか『夢を追えなくなりました』と、
自らの命を絶つ人も『私らの世代よりはるかに多い』。


びっくりするのは『会社を休むとき、上司にLINE』だ。


さらに、4月15日時点で『入社した会社を辞めたい』だの、
『入社した初日で辞めた』だのと、
こんな話題がSNSで盛り上がっているのが『おじさん世代には「仰天」』だ。


・会社を休むとき、上司にLINE
・電話連絡が苦手
・悪目立ちをしたくない
・『モテたい』より『嫌われたくない』
・空気を読んで、協調や和を気にする
・自分が好き、だが、自信がない
ゆとり教育の影響からか『競争』が苦手
・デジタル。ネィティブ世代
・プレゼン力はあるのに、自分の意見を率先して言わない
・独自性をアピールできない


幸い、自分の職場には『さとり世代』がいないのにホッとしている。


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◆さとり世代との接し方
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頑張った先にいいことが待っていると思えない世代。


まぁ『そこを「悟っている」から「さとり世代」』というのだろうが、
ゆとり教育の影響もあってか『叱られ慣れていない人も多い』のである。
私らから見たら『実にしょーもないこと』で傷ついて、
中には『会社の資料を持ったまま姿を消す子』もいる。


上司にとっては、この世代を扱うのは『リスク管理能力』も問われる。


彼らは『周囲に「どう思われているか」を非常に気にする』のだ。
従って、全体集会や多くの場で叱り飛ばすなどはご法度。
どんな些細なことでも『一対一』で話をしなければならない。
なぜ、注意するのか、それが本人にとって、どんな成長につながるか。


そういう点を、しっかり伝えないと『谷底に突き落とすこと』になる。


加えて『彼らはマニュアル世代』である。
マニュアル世代にとって『曖昧な指示』では求めるものが出来上がらない。


『明日の13時の会議に使う資料を10ページ分を10部作って、
 明日の朝10時までに、私のデスクの上に茶封筒に入れて置いてください』と、
ここまで、きっちりと指示を入れないと『なんやこれ!』という事態を招く。


逆に言えば、費用対効果を理解させれば効率よくやってくれる。


きちんと説明して指示を与えないと『見当違い』のモノが上がってくる。
私らの世代なら『いっこ言うたら、十を悟れ!』と叱られたが、
悟り世代のくせに『十を言って、一を悟れる』のが『さとり世代』でもある。
ここを、上司や先輩がわかっていないと『自分の責任』になる。


育てる側も、考え方の切り替えが必要だ。


彼らにアイディア出しをさせるとき『待っていては何も出ない』。
かと言って『何も持っていない』のではない。
こういう場合『早いもの順』で『挙手』させると、
待っていて後になればなるほどアイディアが詰まって『不利』になる。
だから、早く挙手をせざるを得ない。


少し、ゲーム感覚で接しないと『空転』してしまう。


特に、年上の男性から叱り飛ばされることに免疫が薄いので、
ダメ出しをしても『本当は逆効果』だ。
頭ごなしに『アホか、そんなもん、できるわけないやろが!』と言えば、
まず、何も言えずに下を向いてしまう。
少なくとも、私らのころのような『やってみな、わかりまへんやろ!』と、
逆らってくるヤツは、まずいない。


彼らは、人を押しのけて出世するより『人のため、地域のために役立ちたい』。


これも、学校で『ボランティア教育』を受けている思考だ。
また『定時に帰っていい』といえば『定時には消えている』。
残業をさせる場合も『家に連絡しなくても大丈夫?』の声掛けもいる。


とにかく、めんどうくさい世代・・・。


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◆さとり世代を使い物にするには・・・。
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当面は、モチベーションを上げる配慮が必須だ。


だが、職場のリーダーが『さとり世代』を基準にして、
モチベーションアップを図っていたら、
その組織は『間違いなく、弱体化する』。
上司、リーダー、先輩は、会社からは『人気商売をするな!』と、
自らの評価を下げるわ、組織は弱体化するわ、と『いいことなし』だ。


なぜなら、一番弱い人を基準にモチベーションを意識するからだ。


ちょっと考えたらわかることだが、
10人くらいのグループでハイキングに出かけたとしよう。
リーダーは『一番、歩くのが遅い人にペースを合わせる』。
結果は言うまでもなく『一番遅い人のペースで歩くから、到着は遅くなる』。


いきなり、大きな仕事を任せても、プレッシャーに負ける。


かといって、いつまでもカンタンな仕事ばかりでは成長がない。
先にも書いたが『彼らは自分好きだが自信がない』のである。
親以外から、ほめられた経験も少なく『どうしていいかわかっていない』のだ。


他人に評価され、役立ったという経験の『積み上げ』がいる。


この『実感』を積み上げれば『自信』につながり、
次の、ステージに上がれるのである。
徐々に、ハードルを上げていく・・・ということを意識しないと、
この世代を、上手に使いこなすのは至難の業だ。


まぁ、同じ目線で、正直に接していたらいいと思うが。


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◆さとり世代の10年後・・・
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ゆとり教育が廃止された『今の子供たち』が社会人になる。


そのときまでに『一人前の仕事人』になっていないと、
さとり世代が『抜かされていく懸念』がある。
今は、さとり世代が社会人の中でも最年少だから『ちやほや』される。


だが、10年後には、さとり世代の下の世代が『中堅』に近づいている。


現在、30〜40歳代で『さとり世代』を使う立場の人は、
上手にハードルを上げて、自信を持たせて、さとり世代が、
リーダーシップを取れるような指導も必要だ。


けっこう、責任重大だ。


まぁ、特長さえわかってしまえば、
接し方もわかってくるので『悲観的』になる必要はない。
相手は年下なのだから『変に媚びる必要もない』。
クチの利き方がなっていなかっても矯正できるし、
電話が苦手でも、実務で慣れて解消される。


一番大事なのは、さとり世代、本人たちだ。


いつまでも、上の人が君たちを『ちやほや』することはない。
後輩が入れば『君たちが、後輩を指導する立場になる』。
自分たちが『下』のころに先輩や上司が『どう接してくれたか』を、
常に考えて、後輩指導にあたる気構えがないと、
10年後には、後輩が『上司』になっているかも知れないのだ。


何世代であれ、仕事は『公的な場』を常に意識すべし、である。


甘えは、せいぜい、3年間くらいと思わないと、
自分の宿命を恨みかねない。
上の人の『よくないところ』は反面教師にすればいいし、
自分の世代の特徴を客観的に把握して、
社会人として『いかに順応できるか』が、
大成できるかどうかのカギだと、私は思う。


せいぜい、がんばってくれたまえ。


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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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