私より若い人との会話で『気になる』のが『モチベーション』という単語が、やたら出てくることだ。多くの新入社員が入社間もなく退職したり、ニートが話題になり、フリーターなど『不安定』な就労者が急増するころに『モチベーション』という言葉が多用されるようになった。私は『なぜ、モチベーションが湧かないような仕事で働かなければならないのか』という質問には、きちんと答えられない。極論だが、懸命に働かないと生活していけないのではないだろうか。そういうことに『動機づけ』も『クソ』もない。オジサンは『今、いるところで花が咲くように努力すればいい』と思っているのだが。
【写真:要は『勤労意欲があるかないか・・・』ということだ】
意欲的に働けば『それなりの報酬』が得られる。
働かなければ『自分が困るだけ』だ。
困るのは自分だけだから『他人は手を差し伸べる』などやらない。
世の中、そこまでは甘やかせてくれないのだ。
学生時代にも『勉強しなかったら困るのは自分よ』と、
親に言われたのが懐かしい。
好きだろうが嫌いだろうが働かなければ困るのは『自分だけ』だ。
今は、価値観が先行して『好きなこと』と『働くこと』が逆転している。
よく、このブログの記事で書くのだが・・・
1、好きなことでメシを食うのか
2、メシを食える今の仕事を好きになるか
概ね、この2つしかないと思っている。
今でこそ『好きなことでメシを食っている』という人もいるが、
実際のところ、人知れぬ努力を重ねて独立し、
傍目には自由人っぽく振る舞い、
『私は好きなことで食べています』とか言っているに過ぎない。
プロとしての誇りも仕事のクオリティも高く、
決して値段に妥協はしない。
好きだのやりたいだの御託の前に『プロ』を目指すのが大事だろう。
ホンネは、誰も仕事をやらなくて済むならやりたくない。
好きなことでメシを食っている人と何度も対話したが、
結論は『無我夢中でやっていた仕事を好きになった』ということだ。
多くのプロは『結果的に、こうなった』とさらりと言う。
私らタクシー屋が『懇意の顧客』だけを相手にしていたら、
とてもじゃないが売上どころか控除される租税公課の費用も賄えない。
98%の一般客を乗せて『お客あしらい』をしてナンボだ。
私の道楽のアマチュア無線や航空無線傍受や、
チープ時計集めではメシなど食えるわけがない。
本屋に行けば『趣味』が花盛りだ。
オーディア、カメラ、鉄道、山歩き、ガーデニング、
パソコン、料理、田舎暮らし、園芸や農業、釣り、ゴルフ、
サッカー、アウトドア、サイクリング、自動車やオートバイ、
ペットの飼育や訓練など『てんこもり』である。
これが、1,000兆円の借財を抱えた国家の姿なのか?
体力がいるスポーツは若い時にしかできないが、
基本的に『趣味は老人(高齢者)』のものだ。
高齢者は『既得権益』を持っている。
長い人生で獲得した知識や技術、
資産や人的ネットワークなど、
若い人には、とてもマネができにくいと思う。
だから、私は『趣味は老後に取っておく』ことにしている。
趣味の世界は洗練されていて極めて完成度が高い。
それを、後追いすれば技術を補うために、
ギア(用品)集めでカネを使う。
多くのホビーはコマーシャルベースに乗せられて成り立っているのだ。
趣味と思っている多くが『時間つぶし』や『収集癖(コレクション)』だし、
まぁ、続けていたら老人になるころに、
その分野の『第一人者』になっているかも知れない。
だが、こんな程度の『好き』でメシなど食えるはずがない。
若い人から反感を買うのは承知だが、
『好き』程度の内容で『人生を揺るがす出会いも発見もない』。
逆に、誰からも強制される筋合いのものでもないから、
失望も歓喜も興奮も少ない。
真の達成感や充実感はコストとリスクと危機感を伴う。
達成感や充実感は失意と絶望と『常に隣り合わせ』だ。
そういう状況は『報酬を得る仕事』の中にしかない。
住宅も食料も医療も『すべてが保証されている』昨今だから、
『やりたいこと』と『やるべきこと』の境界がわからなくなっている。
こんなものは、百万回スマホやPCで検索しても答えは出ない。
答えは自分の中にしかないのである。
だが、物質的に満たされた現代、
多額の報酬があっても『仕事の意味合い』が見いだされなければ、
いわゆるモチベーションを上げて維持するのは、
難しく感じる人が多いだろう。
なぜなら・・・リアルな世界での経験の絶対数が足りないからである。
私ら世代以上から見れば『モチベーション』など『ただの呪文』でしかないのである。
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あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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