●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●非営利団体運営の難しさ。

かつて、アマチュア無線の社団局を運営したことが何度かある。社団局とは『クラブ形式』で人を集め、社団に対し総務省から『クラブ員で無線局の運用を認める』といった『社団局の免許』を発給してもらう。総務省に提出する書類には『定款』もあり、内容は一般的なNPO法人と似たようなものだ。アマチュア無線局は個人、社団問わず『営利を目的としない』ことが電波法で定められている。さらに、非営利事業であっても『アマチュア無線業務とはかけ離れた事業用の業務通信』も認められていない。そんな制約の中で『無線通信の探求』を共通言語に持った『同好者』の集まりでも、全体の半数以上の社団局が5年毎の『免許更新』までに崩壊する。それくらい、非営利団体の継続とは難しいものなのだ。



【写真:何か結果を出すと、逆に結束が強固になり長続きする】


まず、手が届きやすい『目標設定』が必須だ。


そのためには『年次計画』も不可欠である。
さらに、優秀な人材を確保するためにも、
活動内容を会報誌などの機関紙を作り、
賛同者を常時募集する。


営利事業ではないから出入り自由だが。


この『出入り自由』というのが案外と曲者である。
だいたい、一つの組織ができて運営が始まると、
最初のうちは楽しいから人が集まる。


3年も経てば人の気持ちも変化する。


一番、怖いのは『マンネリ』だ。
営利事業なら『マンネリ』とは言わず、
ただの『ルーティンワーク』という表現に変わるが、
非営利だと、ただのマンネリ。


今や、会社だって10年が寿命という。


起業家の95%が5年以内に経営破たんしている。
新規に設立した会社が10年以内に消えている。
おカネというモノサシ以外の価値観で保たれる非営利事業が、
何年も継続できるというのは、ちょっと考えにくい。


継続できている団体は・・・。


よほど強固なポリシーの持ち主の集まりか、
相当な頑固者の集まりである。
そうでなければ継続できる方が不思議だ。


やはり、非営利事業の団体もおカネのモノサシを持つべきだろう。


団体でなくても『友人数人のグループで旅行に行く』とする。
一番楽しいのは『計画を立てているとき』だ。
どこに行きたい、何を食べたい、どんなものを見て、
何を買って、おみやげがどうの・・・。


ところが、気張りすぎても計画通りにいかない。


案外、くだらないことで『仲間割れ』が起き、
友人関係にヒビが入ることもよくある話だ。
だからこそ、手に届きやすい目標や計画にとどめておき、
その目標達成に向けて『みんなが同じ方向で動く』のが肝要だ。


あれこれ手を出しても、広げ過ぎたら屏風同様に倒れてしまう。


中小企業も多角化すれば倒れるのと同様、
中小企業にも届かない財力で、
あれこれ手を出しても、
起業家の寿命同様に5年以内に破たんするのがオチである。


非営利でも『計数感覚』を持つのが大事だと思う。


非営利の場合『人件費無視』が目立つ。
ここに『モチベーションが上がらない原因がある』。


極論すれば『粗利の50%』は手間賃を払えばいい。


残りの50%は『次の展開に使う』、『協力者に払う』、
『要は、帳簿上で営利目的になっていないようにする』と、
何の問題も起きない。


行きすぎや悪用は禁物だが。


世の中がカネで動いているのに、
カネを汚物扱いしてフタをしても意味がない。
軌道に乗るまでは現物支給でも構わない。
現物支給品をおカネのモノサシに置き換えたら、
それはそれで『価値観』も生まれてくる。


いかに、事業や組織を継続するか。


繰り返すが『結果を出す』ことである。
どんな遊びでも『勝つ』とか『美しい』とか、
いろんな結果の出し方がある。
自己満足でも構わないが、
やはり『他人の評価』を得て、
可能ならば『他者の協力』を取り付けるのも大事だろう。


経済が伴わない話は、営利・非営利関係なく『寝言』にしか過ぎない。


▼ちきりんさんのブログリンク▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
ホンマかどうかは、知らんけど・・・。


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