●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

北韓の実情〜

◆昨日のSSN:127


最初に断っておきますが、私は右翼でも左翼でもありません。
ただ、大人から子供まで『とてもおめでたい人達が揃った国』
だということを憂いているんです。今日の掲載はかなり強烈な
発言をします。ま、普段は言わないけれど、こないだの小泉さ
んの北朝鮮訪問の報道を見ていてうんざりしたので書いてみま
す。

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30年ほど昔、ラジオ韓国の国際放送(日本向け日本語放送)
で『北韓の実情』という番組がありました。北朝鮮のことを韓
国では『北韓』と呼び、金日成独裁政権のていたらくを紹介す
る番組でした。(北朝鮮は韓国のことを南朝鮮と呼び『アメリ
帝国主義の傀儡政権』と呼んでいました。詳細は省きますが
今から思い出してもなかなか興味深い対峙ぶりです)

北韓共産集団は・・・という非常に語気の強い訴求力のある番
組でした。ラジオ放送が与える影響ってのは、すごいんですよ。
(詳細は省きますが・・・)

ときはBCLブームで『海外からの放送を聞いてレポートを送
り、ベリカード(受信確認証)をもらおう』という『メンコ集
め』にはまりやすい子供達をターゲットに、家電メーカー、広
告代理店、放送局がグルになって仕掛けた『一大ラジオ販売キ
ャンペーン』にのせられた時代でありました。

いろんな出版社からBCL関係の書籍が売られ、それを参考書
に『中波ラジオでも聞こえる海外放送』なんてのに私はハマり
ました。

小学生ながら、海外からはるばる届く電波に思いを馳せながら
毎日毎日『北京放送』や『ラジオ韓国』、『アジア放送』なん
ぞの虜にさせられました。

どっぷりとハマることはありませんでしたが、興味深かったの
は、対峙する『韓国』と『北朝鮮』の見解が全く異なることで
した。

大人になって冷静に聞けば、大したことはないのですが、子供
にすりゃ、おかしいんですよね。言うてることがぜんぜん違う、
南北関係とは複雑なものなんだな・・・というのを子供心に感
じたものです。

今から考えたら、とても奇妙な光景なのかも知れませんが、当
時は子供の間で大流行したBCLです。当然ながら、学校でも
話題になります。



きのうのピョンヤン放送(朝鮮中央放送)聞いたか?


ラジオ韓国はこう言うてたぞ!


これが小学生の会話なんですよ。


小泉首相北朝鮮訪問は一定の成果をあげました。
首相の訪問は拉致家族の帰国が第一目的ではなく、対北政策の
進展。小泉さんの訪朝の第一目的は『外交』です。拉致家族の
救出だけが目的でもなく、ましてや彼は『ピンチの時のウルト
ラマン』ではないんですね。

イラク戦争で『兵器の在庫一掃』をしたアメリカのラインが整
うまでの当面は『北』には大人しくしておいてもらわねばなら
ないのでしょう。

『戦後』60年を迎えますが、アメリカにとって、日本の位置
づけは戦前と何ら変わりがないのをあなたはご存じでしょうか?

アメリカが大平洋戦争を何年がかりで計画してたかご存じ?

この60年間で商工業の発展と平和を見て戦争自体は遠く昔の
記憶になりつつありますが、アメリカにとっての日本の位置づ
けを忘れてはいけませんよ。

ちょっと考えればわかるのですが、誰も何も考えず『小泉総理
の訪朝は失敗だ!責任をとれ』など適当にいう気楽さと、それ
を平気で放送するマスコミの姿勢には理解しがたいものを感じ
ます。

さらに、開けても暮れても年柄年中、阪神が勝ったの負けたの、
昨日のレースがどうだったの、今月のノルマがいくらだの、国
際社会から見れば実にくだらないことで一喜一憂しているおめ
でたさ。

バカの壁という本がベストセラーになっていますが、戦後60
年で積み上げられた『平和ボケ』を通り越えた『平和バカ』が
増えている証拠だと思います。

知らない人は知らないと思いますので書いておきますが、アメ
リカの基幹産業は『軍事産業』です。定期的に在庫一掃を兼ね
た『公共(破壊)事業』を行うんです。

要するに国際規模でスクラップ&ビルドを展開していかなけれ
ば国が破綻するのですよ。

そういうことすら新聞を読んでも気づきすらしない平和バカが
多すぎるんだ、この国は!

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今、世界情勢は大きく変化しています。(だから『大』『変』)


どこがどうなっていくか・・・自分の頭で考えてみようという
ご提案です。