●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

◆民意が得られないコミュニティFM

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コミュニティFMはどうして聞かれないのか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


鳴り物入りで開局したコミュニティFMですが、これが
ほとんど聞かれていません。第3セクターの場合は巨
額の公費が投入されています。ちなみに、私の地元の
枚方市では年間に68百万円が計上されており、市役
所の広報担当さんも『公費の無駄遣いと指摘され悩み
のタネ』と話されます。


少々厳しいお話をしますが、現在のコミュニティFM
設立に関して『利権が絡んでいるだろう』という市民
の見方が多々ありますね。


さらに、放送局を運営する人たちが『放送局のOB』
だったりして『これまた利権だろう』とうがった見方
をされています。


そして番組担当者も『タレントのタマゴやヒヨコ』が
大量投入されていて、大半が世間知らず。話題の幅が
狭いわ、話ができないから『リクエストくれ』『メッ
セージくれ』で明け暮れる。年がら年中同じ常連リス
ナーが番組メッセージを占領し、聞いている側はとて
も退屈。こんな放送、聞きますか。本当に市民が待ち
望んでいた放送局とはかけ離れているのが現実です。


地域密着と言いながら、地域密着の商売の入り方をし
ていない。放送局のOBだろうが、地元の名士だろう
が『地元の大衆相手の商売ならば地元に入り込む時の
セオリーがあるだろう』というものです。


要するに『村の掟』を最初から守っていないんでしょ
うね。村で商売するなら、村の掟を守らなきゃ。


村の掟を守らないとどうなるか・・・簡単ですよね。




村八分にされる・・・。




村の掟は『村落共同体の生活規範』なのです。専門家
によると、これは『縄文時代』から慣習法としてあっ
たと推測されています。(成文規約として残っている
のは鎌倉時代あたりからだそうです)


村八分とは、共同体の秩序を維持するための『絶交』
という制裁です。罰の対象となるものを挙げてみます。


1)村落共同体生活全般の規約違反
2)共同作業の懈怠
3)村民の反感を買う異常で不逞な生活態度


実際の村八分とは『生活全体を十分』として、火事と
葬式だけは残して他の共同関係を拒否・遮断して苦痛
を与えながら改悛を図るのが目的でした。村の生活か
ら疎外されると、その苦痛は並大抵ではなかったと思
います。


共同体の絶交行為は、ほとんどの場合『村民が一致団
結』して行われました。追放ではなく、村内に留まる
ことを許されたこの罰は『改悛が究極の狙い』だった
ということです。


いかがでしょう。
3セクであれ、民間であれ『民意』が得られないよう
コミュニティFMは、先達が残してくれた知恵である
村八分』に遭っているような気がしませんか?


これは縄文時代から、営々脈々と私たちの遺伝子に受
け継がれているのでしょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※参考文献:縄文の遺伝子(著:佐藤眞生/出版元:
かんぽうサービス)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
谷口集客技術研究所・谷口肇司(Taniguchi-Tadashi)
jf3tbm@yahoo.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright (C) 2005 Taniguchi Tadashi
All Rights Reserved.