【写真：京都で生まれ育った筆者にとって近鉄百貨店（旧丸物百貨店）はいろんな思い出がある。なくなるのは本当に寂しい・・・】
７月２５日（月）、近鉄百貨店はJR京都駅前にある京都店（プラッツ近鉄）を２００７年２月末で閉店することを発表しました。京都店の閉鎖は『時間の問題』だったと関係者は話します（７／２８・夕刊フジ紙上にて）。昨年の売上はピーク時の５０％程度まで落ち込み、今期もさらに落ち込みが予測されていたとか。結果、京都店の累積赤字は１３０億円にまで膨らみ『近鉄百貨店最大の赤字店舗だった』ということです。
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◆関東資本の大手家電量販店２社が京都駅前に出店！
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京都駅前の近鉄百貨店が２００７年２月末をもって閉
店するというニュースが流れました。その跡地がどう
なるのか非常に気になるところだったのですが・・・、
近鉄百貨店京都店の店舗面積は３万８千平方メートル
で、このうち半分が家電売場になったと仮定しても、
関西エリアではトップクラスの売場面積を誇る家電量
販店が誕生することになるんですね。
さらに家電量販店ラッシュが続く
それもそのはず、来秋（２００６年）には隣接エリア
に店舗面積が８千平方メートルを超えるビッグカメラ
がオープンする予定なんです。
京都の家電商圏は激変する
この影響を被るのが地場の小零細の家電販売店で、地
元の金融機関筋の話しでは『過去５年間で２０％近く
が閉店に追い込まれている』ということです。
寺町や新京極がどうなるか
京都の電気街といえば寺町で、土産物屋が軒を列ねる
新京極通りと平行しています。下手をすれば、寺町通
りが『シャッター通り』になるかも知れないんですね。
京都もカテゴリーキラーの餌食になるのか・・・？
従来、他の地域と比較しても地元資本が強かった京都
も外部資本の侵食が進み、京都駅八条口の伊勢丹の出
店を皮切りに、今度は大手家電量販店の京都進出が決
まり地元資本は戦々恐々というところです。
この１〜２年で対抗策を完成しないと淘汰される
時々書いているように『お店コミュニティー』を作ら
ないと本当に生き残れない・・・と思いますなぁ。そ
こらを保守的な京商人がどう出るか・・・注目したい。
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谷口集客技術研究所・谷口肇司（Taniguchi-Tadashi）
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