●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●お盆は生死について考えてみよう♪

豚は乳が12しか無いのに、
子豚は16〜18匹生まれます。
必ず、4〜6頭は死ななくてはいけません。


ある実験で、全部の子豚を均等に乳を飲ませてみたら、
全部が弱って死んでしまいました。


動物の世界は、
あらかじめたくさん生んでおいてその中でも、
より元気な子豚が生き残るように仕組まれています。


これが、自然の法則なのですね。
より元気なものが生き残り、
子孫を繁栄させる戦略だと思います。


その死ぬべき4〜6頭が、
死んでゆくまで、観察したことがあります。


さぞ、苦しいだろうな!と勝手に考えていましたが、
意外なことに全部が体温が下がって、
眠るように死んでゆきました。


苦しそうなのは一頭もいませんでした。
そうなんです、動物に「死」は存在しないのです。


では「人間の場合は?」どうでしょうか?


インドの仏教では、
死は悲しくありません。
むしろ、お目出度いことです。


小さな世界に閉じこもった自分が、
広大無限な世界に飛び出すことであります。
人間は、生きているうちは、
自分というちっぽけな世界に閉じ込められています。
それが、死ぬ時に開放されます。


アナタが閉じ込められているちっぽけな世界とは「自意識」です。
人間が死ぬ時は「自意識」の強い人ほど「苦しみ」ます。
いままで努力して身に着けてきたくだらないもの…


1、有名大卒
2、官僚
3、代議士
4、公務員
5、教授
6、社長
7、金持ち
8、立派な人
9、名誉
10、尊敬


これらが、死ぬ時には一度に無くなってしまいます。
一生をかけて、努力して手に入れたものが、
死を境にして「あっ!」という間に、無くなってしまいます。


それが悲しくて、
人は死ぬ時に涙を流すのでしょうか?
苦しんでのたうち回るのでありましょうか?


この、人生で一度しかない体験である「死」を、
日常的に生かすにはどうすればよいのでしょうか?。
死が小さな自分という殻を破って、
広大無限御世界に飛び出すというのであれば、
私たちは、日常的に「飛び出すことが出来るのではありませんか?」。


それを毎日の小さな「死」=「飛び出すこと!」ではないでしょうか・・・。


いっぱい、いっぱい、この「飛び出す!」という経験をしている人は、
坊さんでは無くても、
真の悟りを得たものと言っても過言ではありません。


1、家を飛び出す
2、会社を飛び出す
3、恋人から飛び出す
4、チームから飛び出す
5、学校から飛び出す


古い自分や小さな自分から飛び出せない人は、
成功した人を羨ましそうにみていたり、
バーチャルの世界で満足してみたり………


悲しいことですね。
飛び出せない自分にかわって飛び出してくれた人を英雄視するんです。


でも人生は自分だけのものです。
ですから、「死」という大きな「飛び出し」の前に、
日常的に自分が飛び出す勇気を持ってもらいたいですよね!


いままで、
必死でしがみついていたことが、
ちっぽけなことに思えてきませんか?。


そこから、エイッと飛び出すのです。


今日は、お盆です。


死んだ人が帰ってくるという言い伝えもあります。


私は、こういう風に「死」を捉えております。
「死」というのが、
ちっぽけな自分から、
広大無辺の世界に飛び出すというのなら、
これを、バネにして日常生活でも、ドンドン飛び出しましょう♪


それが、生きるということではないのかな………


挫折とは「小さな死」かもしれませんね(^^)v