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●スーパー銭湯の悲劇・・・

jf3tbm2007-08-03

【写真:兵庫県加古川市スーパー銭湯撤退における役員引責辞任


ビジネスで成功する秘けつは『誰が儲けているのか』を常に意識することでしょう。例えばモーニングサービスをやっている喫茶店。大半の人はただ漠然とトーストを食べてコーヒーを飲んで帰って行きます。ビジネスで成功する人は『その店が儲かっているのか儲かっていないのか』を常に観察しているんです。コーヒー1杯の原価は?トーストの原価は?ゆで卵の原価は?。仮に450円のモーニングセットの原価が120円だとすると残りの330円の粗利益はどうなっているのか・・・?、注文が多いメニューは何か?、メニューに工夫があるのかどうか・・・などなど『ビジネスのからくり』をきちんと見極めることが大切なんですね。


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スーパー銭湯の悲劇
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金持ち父さん貧乏父さんという本が、
シリーズで発売されていますね。
内容がわかりやすくておもしろいので何冊か持っています。




でも注意して読まないと『からくり』にはめられます




うがった見方ですが、
『水をバケツで汲んで運びますか』
『水路を引きますか』
といった内容の記述がありました。




うっかりはめられてしまいそうになります




水をお金に例えて、
自動集金システムを作れば早くして、
ラットレースから脱出できる・・・という想定なのですが、
『ホンマかよ〜』とツッコミを入れたくなるんですねぇ。





例え話が『水』ではねぇ・・・。




これを石油に例えたらわかりやすいと思います




石油ラッシュで世界から一獲千金を狙って、
石油を掘り当てに人が集まる光景を思い浮かべてください。
その状況では一体誰が儲かるのでしょうか?




やっぱり掘削機械を売る人とメーカーさんと工事業者♪ですよね。




同様に『スーパー銭湯が儲かる』と聞いて、
温浴施設』があちこちにできています。
一番儲けているのは『工事業者』と『広告屋』です。




スーパー銭湯は飽和状態・・・




半径2キロ以内にスーパー銭湯が乱立して買い手市場になっています。
サービス券やクーポン券をばらまき、
価格競争に入っています。清潔第一の銭湯が、
だんだんと薄汚くなっていく・・・・・。




スラム化の一途を辿るスーパー銭湯(←ある温浴に融資している信金支店長談)





大阪で『天然温泉』のスーパー銭湯をやろうと思えば、
大体1000mは掘らないといけないんです。
(逆に言えば1000m掘れば温泉が沸くんです♪)


掘削にかかる費用ですが、1m掘るだけで約5万円ですから、
単純計算でも1000m掘ると50百万円かかるのがわかりますよね。
そこに建物や設備、什器備品が加わりますから、
オープンするのに何億円とかかるんです。




回収するのに何年かかるんだろうか・・・?




競合がわんさか押し寄せていますから、
『水路を引いて左うちわ計画』でも、
87.5%が資金繰りが狂ってきています(某信金)。




こわいですよね




夢を追いかけて水路を引くのをいけないとはいいません。
でも『誰がどんな仕組みで儲けているのか』。
このテーマを追い続けていかなければ、
儲ける人になれないのではないかな・・・とふと思いました。




ちなみに・・・




金持ち父さん貧乏父さんの本・・・、
これはロバート・キヨサキ氏と出版に関わった人たちが儲けているのであって、
本をむさぼり読んで儲けた人はほとんどいないというのが実情。


もっと言えば『キャッシュフローゲームを売ることが狙いだった』というのは、
あまりにも有名な話しです。


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