若手ビジネスパーソンが多く集まる『異業種交流会』では『自己紹介&一言プレゼン』なんてのが設定される。ここで『私は〇〇をしたい夢を持っています』とか聞く。だが、『いつまでに、どうする?』という質問には『しどろもどろ』。要は、期限を切らないから、いつまでも『夢』を描くことになる。夢なんてものは『寝ながら見るもの』で『公衆の面前で語るようなものではない』のだ。
【写真:夢を描くのは楽しいが、現実も目標の方が張りがある】
外国の大学で、卒業生に次の調査をした話を聞いた。
1、あなたは目標を設定していますか
2、目標を書きとめていますか
3、最終目標を達成するために計画がありますか
卒業20年後に追跡調査をした結果、
上記3項目すべてに『はい』と答えた学生は、
全体の3%だった。
卒業生総資産の90%を『はい』と答えた3%の人が手にしていた。
数日前に『航空機のファーストクラスは、座席数の3%』とか、
不動産を除く金融資産が1億円を超える人は、
日本全体の『3%』とか書いた。
全体の『3%』というのは『意識すべき大事な数字』なのだろう。
10年ほど前、頻繁に交流会を開催していたころ、
よく聞かれた『2つの質問』がある。
1、何人くらい来るのですか?
2、どんな人が来るのですか?
人数ばかり気にする人は、
参加人数が少ないと来ないことが多かった。
『どんな人が?』と聞く人も意識していたので、
『今回は、これこれ、こういう専門の会社の社長も来ます』と答えた。
人数ばかり気にする人は『名刺交換したいだけ』である。
かと言って、名刺交換したはいいものの、
その後のフォローがほとんどない。
その日か翌日にでも、
『昨日はありがとうございました』というメールでもいいし、
『ご縁をいただき、云々・・・』のお礼状でもいいのだが、
こういう簡単なことすらやらない。
名刺の枚数ばかり貯まるだけで、カネは参加費で消えていく。
交流会を重ねていくと『コラボレーション(業務提携)』が生まれる。
これ自体は結構なことなのだが、
各々が『夢や、やりたいこと』を述べるだけで、
やたら打ち合わせの時間ばかりかかり、
イベント的に『プレゼンテーション』を行い、
みんなが『やった気』になっておしまい。
コラボも、3年経てば赤字ばかりで自然消滅してしまう。
なぜ、こういうことが起きるか。
要は『無計画』だからである。
他人の夢を聞いても、ときめかない。
会社ならば『事業計画』を立てる。
コラボの場合は『流動性』があるから、
かっちりとした事業計画にはならないかも知れないが、
それでも、カンタンな『年間プログラム』くらいは、
知恵を絞れば立てられる。
ボーイスカウトのような慈善団体でも『年スケ』くらい作る。
こういうのを『落とし込み』というのだが、
計画性がないと『実行、即、落とし込み』となり、
長続きしないのである。
結果的に、一人抜け、二人抜け『人財不足』を吠える。
別に、勝ち組だろうが負け組だろうが、
どうでもよく『普通組』でも一向に構わないのだ。
凡人が、どうあがいても『3%の富裕層』にはならない。
だが、計画を推進すれば、
『普通組の中の3%の成功者』くらいにはなれる。
人財不足を吠えるのは『犬の遠吠え』と同じだ。
ワタミの社長が『夢に日付を書け』とか言っていた。
全くそのとおりだと思う。
夢に日付を書いた瞬間に、
夢が目標に変化する。
もっと言えば『夢なんか持たずに目標を持て』だ。
目標を持てば『時間管理は必然』なのがわかる。
最近、人の集まりに参加しなくなったのは、
日付のない他人の夢物語に付き合うのがしんどいのだ。
夢は『寝ながら見るもの』であり、
他人に語るほどのものではない。
夢を実現したけりゃ、日付を入れて、計画を持つに限るのである。
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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