●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●プロの、いのち。

この課題を出すとき、日航機事故の乗務員さんを思う。ボイスレコーダーにはアシスタントパーサーの音声も残っている。『赤ちゃん連れの方、背に、頭を、座席の背に頭を支えて・・・。赤ちゃんはしっかり抱いてください。ベルトはしてますか?。テーブルは戻してありますか?。確認してください』という冷静なアナウンスが残っている。職業上のプロといえば、それまでだが、まだ29歳の女性パーサーが成し遂げた。過労自殺した広告代理店の女子社員と5歳しか違わない。



【写真:JL123便で乗客に酸素マスクの付け方を教える客室乗務員】
 (遺族の小川領一さん提供写真/JL123便関連サイトより引用)


自分に厳しくすることが、粋なサービスにつながる。


こう、指導した客室乗務員も、
この事故で亡くなられている。
もし、あんな事故さえなければ、
今頃は、素敵な接遇アドバイザーなどで、
ご活躍じゃないか、と思う。


本当に残念である。


国際線に異動しご自身は難を逃れたものの、
多くの先輩を亡くした、
123便の搭乗乗務員の後輩の方が、
ドキュメンタリーで先輩の厳しさを紹介している。
特に厳しかったのは『カーテンの開け閉め』。
一部を引用してご紹介したい。


『あなたねぇ、そうやって、
 バフッと勢いよく開けたり閉めたりしたら、
 その近くに座っているお客さまの顔を風が切っているってわかる?。


 それって、不快でしょう。


 そこに座って体験してごらんなさい。
 ほらねぇ、いやでしょう。


 それにねぇ、夜間フライトの場合は、
 ギャレーが明るくてキャビンが暗い時があるでしょう。


 国際線は特にそういう場合が多いけれど、
 その時、いきなり光が目に飛び込んできたら、
 寝ていても起きてしまうでしょう。


 だから、お客さま側のカーテンは常にブロックして、
 開け閉めしないこと。


 出入りするのは、必ず進行方向側のカーテンをそっと開けて入ること。
 いい?。わかったわね』


なかなか手厳しい指導だが。


私も、営業車のドアの開け閉めには、
人一倍、気を遣っているつもりだが『まだまだ』だと思っている。
接客業としては、
こういうところまで人一倍の気遣いも要求されるのもわかる。


この指導をされた『先輩』は事故の2年前であり26歳ごろだ。


今の26歳の人を『どうこう』言うつもりはないが、
51歳になった私から見ても『大人の女性で、プロだなぁ』と感じる。
何度も書いているが『当時は後輩を育てるのが上司や先輩の仕事』であり、
現場指導の継続が『JALブランド』を構築したのだと思う。


その後、JALは経営破たんし、税金を投入して経営再建を果たしたが。


520人が亡くなった事故だが、
私は1人が亡くなる事故が520件同時に起きたと認識している。
生きたくても生きられなかった人たち。
また、過労自殺をした広告代理店の社員。
どちらも『かけがえのないいのち』である。


いのちより重い仕事などない。


※参考文献:天空の星たちへ(マガジンランド刊/青山透子著)


ほんまかいな・・・


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