●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●ブランド三都物語。

かつて、京都の中心部にあるファッションビルに、フランスの有名ブランド出店の話がきた。だが、そのファッションビルは『京都では売れしまへん』と断った。だが、京都のセレブマダムが集まるところでは、件のブランドバッグを持ったご婦人がたくさんいる。なぜだろうか。



【写真:大阪・京都・神戸、それぞれブランドに対する考え方が異なる】


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◆京都の場合
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京都のセレブが『わざわざ』京都市内にブランド店を求めて、
に足を運ぶ姿が想像できない。
それでも、ブランド品は持っている。
買いに行かないのに、なぜ持っているのか?


百貨店の外商から買うのである。


まぁ、最近は、京都の周辺部あたりには、
余所から移り住んできた人も増えているから、
京都の人のすべてが外商から買うとは限らないが。


だが、上から下までブランドで固めるのは『品ない』という。


京都人のブランドの扱いはシンプルだ。
品(ひん)は『そこそこ』で、
一点だけ、ビシッとブランドものを持つ。
基本は『品質重視』だ。
若い人は別にして、
ブランド品のリサイクルショップの利用などない。


うっとこ(私ら)のような庶民家庭は・・・。


ウチの母がそうなのだが、
百貨店まででかけるのは面倒くさいし、
普段使いのモノは『通販』で買っている。


ウチの母親はニッセンのヘビーユーザーである。


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◆大阪の場合
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こういうことを言うと大阪の人からブーイングだが、
大阪の人のブランドへの考え方は、
京都人の『品質』より『ええもん持ってまっしゃろ』という印象だ。


ひとことで言えば『見せびらかし』のためである。


そこらへんのオッサンは『ロレックス』を見せびらかすし、
モモコは、一時期『シャネルばか』だった。
商店街を歩けば、なぜか『ヒョウ柄のオバハン』が必ずいるし、
見せびらかしが目的だから『ニセモノ』でも飛びつく。


いいぐさは『ニセモノでも、ほんもんに見えたらええやん』だ。


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◆神戸の場合
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親戚のおばちゃんはじめ、
神戸の人は、ブランドがどうこう、というより、
『海外モノ』に執着がある。


まぁ、小さいころから『いいもの』を見て育っているから目利きがする。


加えて、港湾都市で外人も多く、
三都の中では一番『外国文化』との接点が多い。
わざわざ『ブランドが好き』というより、
いいものが、たまたま海外ブランドに行きつく、という構図だ。


おカネの遣い方は、三都の中で、一番惜しげなく使うように感じる。


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◆京都の百貨店
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よくお乗りいただく京都出身のお客さんいはく、
数年前、『大阪も京都もJRの駅前の伊勢丹って流行ってんの?』
という話題で盛り上がった。


私見だが・・・。


大阪駅前は阪急・阪神があり、
駅中に三越伊勢丹ができたが、
当時は大阪に観光客も少なく、
結局は『ルクア』に変わった。


京都の場合は・・・。


大丸さん、高島屋と、ひいきの百貨店が二分する。
うちの母は、昔、高島屋勤務経験があるので、
幼少の頃、百貨店に行くといえば『高島屋』だった。
叔母は、家から歩いて行けるという理由で、
何かっちゃあ『大丸さん、いこか』と大丸ばっかりだった。


後発の、阪急は・・・


母も叔母も、あんなとこ、若い娘さんが行くとこや。
ウチら、買うもんないわ、でおしまい。


伊勢丹は・・・


地元民は、大丸、高島屋
観光客は、伊勢丹
おばはんに言わせたら『おのぼりさんがお土産買いはるとこや』。


きちんと棲み分けができているのであった。


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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
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