●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●まずは、打席に立つこと。

430MHz帯・FM・メインローカルを聴いていると、したり顔風の講釈があちこちで交わされています。アマチュア無線の醍醐味は様々ですが『やはりDX』ではないでしょうか。運用はあまりやらず、キカイのことは詳しい人もいます。そういう人に限って『自分は3割打者でいいのだ』とか、わけのわからないことを言っています。10割の打席に立つからこそ、3割の打率が叶います。打席にすら立たず、どうやって3割打者になれるのか不思議ですね。

【写真:ゴルフも『練習』しないと上手くならないでしょう、hi。】
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◆本を読んで、ゴルフが上手くなった人っていないです。
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昨今『楽譜は読めるが、演奏ができない状態』な人が、

いわば『シンニアマ』ともいえます。

ゴルフのスイングを『本で読んでわかった気』になっても、

コースに出たら『ボロボロ』ですし『そもそも、コースには出ない』はず。

 

まずは、練習場に行って、プロのコーチを受けるのが普通です。

 

かつてゴルフをやっていた頃『初心者は7番アイアンから』とか言われました。

確かに、イチバン真ん中で寸法的にも長すぎず短すぎずで、

言われたとおりに『7番だけ』で練習して『感覚をつかんだ』経験があります。

 

かといって、別に『8番』でも、構わないわけですよ。

 

大事なのは『打席に立つ』『コースに出る』だと思います。

最近のゴルフブームを見ていると『1週間でコースに出たい』とか、

無理難題を練習場のコーチに押し付ける馬鹿者もいます。

 

最低でも、1か月はみっちり練習しないとコースには出られません。

 

アマチュア無線も似たようなものです。

テキトーな情報だけで『こうすればいい、ああすればいい』というラグチューが多々です。

もう、いちいちブレイクを入れて水を差すこともありませんが、

 

語るなら、もうちょっと場数を踏んで言ってちょうだい、です。

 

シンニアマは『とかく出力』が話題にのぼります。

FT8/FT4等のDigitalモードが普及した今、

パワーは、思ったほどのファクターにはなっていないのを知ってほしいです。

 

DXペディション局が閾値を調整して、一定の強さ以上の信号を表示させないこともあります。

 

これは、信号の弱い局を優先するために取られる措置です。

FOX側が、Threshold(閾値)を『Max dB』が『+05dB』に設定されたとします。

すると、シンニアマがフルパワーで『+06dB』に相手に届かせた場合、

+05dBよりも強い信号なので『相手局(FOX)』には『表示されない』のです。

 

・50Wで『+00dB』なら取ってくれます。

・100Wで『+03dB』でも取ってくれます。

・200Wで『+06dB』だと、閾値の設定を超えるので表示すらされません。

 

こんなことは、ザラにありますが『打席に立ってこそわかること』です。

 

応答が得られないからと、フルパワーにしても『相手には表示すらされない』ので、

あなたの電波は『存在しないのと同じ状態』になっています。

QSOの可能性は大きなアンテナや大きな出力が有利とも言えない、のです。

 

大出力、ALCを調整しない、汚いJAの電波が、はびこっています。

 

それぞれの環境に合わせた出力、それが例え5W、10Wでも、

ビッグガンを打ち負かす可能性が『Digitalモードにはある』ということです。

電話級時代の『ビッグガン&ハイパワー神話』は『過去の話』です。

 

当たり前ですが、時刻校正はしっかりと。

 

0.1秒単位で『シビアに同期を取ってQSOしている』のはご存じでしょうか。

先日も、28MHz帯でDXが出ていました。

近隣のシンニアマ局も参戦していましたが、

同期が合わせられていないのか『0.6秒もズッて(ずれて)』いました。

当然、相手局のPC画面では『下の方にしか表示されない』わけです。

 

いくらハイパワーにして呼び倒しても、コンディションが先に落ちて交信不成立。

 

・PCの時計は、ロレックスよりはズレないでしょうが

・PCの時計は、ダイソーの目覚まし時計より不正確です

 

私が言っている意味、わかりますかね・・・?。

 

メインローカルのラグチューは『無線機』や『アンテナ』の話題ばかりです。

それも結構かとは思いますが『PCスキルの話題がもっと出ないか?』と感じます。

Digitalモードは『PCが主で、RIGは「PC側から見た周辺機器」』に成り下がっています。

 

打席にずっと立っていたら、こんなことは誰でもわかるでしょう。

 

CWができないシンニアマも多いですが、

ハナから興味がないのか、どうだか知りませんが、

ゴルフ同様『みっちり一か月練習すれば、誰でもできること』です。

電信が技能にもならないのですから『実技試験から外れた』ということです。

その『技能にもならない技能くらい身につけたら?』とか感じます。

 

CWの記事がCQ誌に連載されていますが、読んだだけでは上達しませんね。

 

姑息かも知れませんが『受信はPCデコード、送信はメモリーキーヤー頼み』でも、

最初は構わないのです。

大事なのは『まずは、打席に立って、場数を踏み、腕を上げること』です。

 

10・14MHz、100W、200W・・・言っているのは気持ちがいいと思います。

 

しかし、これだけ『シンニアマのハードルが下がった』のですから、

気分だけ上級かも知れませんが『知識水準は試験を受ける前と後と何も変わっていない』のです。

つまり『内的要因は同じ』ということです。

 

弁護士の年収も下がっていますね。

 

資格という『カード』は『もう、切れない』時代です。

難関の法学試験に合格しても『交通事故示談』『過払い金請求』くらいの仕事です。

シンニアマもかつての第二級とは大きく異なります。

それを持っている人が標準になっていますから、

合格したからといっても『だから、なに?』ってな具合です。

 

MBA経営学修士号)を持っている人すら、企業は評価しない時代です。

 

ものごとの結果は『内的要因』と『外的要因』が組み合わさって成り立ちます。

今まで重宝された能力や資格も『環境変化』で、

逆に『足かせ』にもなりうることを、

十分認識すべき時代になっていることを知っておくことが肝要です。

 

勘違いが甚だしい時代だからこそ、一石投じておきたいと思っています。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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