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◆電波所有権
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20年ほど昔『電波は誰のもの?』というテーマで議論した
ことがあります。(いちおう無線技士でもありますから)
ま、一般的な雑ネタとして聞いてください。
電波っちゅうのは、元来、宇宙に存在していて、まあ言えば
道ばたにころがっている『石ころ』みたいなもんなんですね。
これを人間が見つけて『離れたところと意思疎通に便利だ!』
ってことになった。
人間は『相も変わらず戦いを繰り返す』でしょ。
だんだん武器も遠距離攻撃が可能になって、近代戦争は『間
隔戦』になってきました。
電波は遠距離連絡の価値が認められ、公共性から程遠い存在
の『戦略物資』にあたるようになりました。
こうなると、国家に厳しく統制されてくる。
この60年、日本だけに当てはまる『平和の時代の呼称』が
公共の電波。
今は、破壊活動にはつながらない枠内ならば公共の物として
みんなが認知してくれますね。
でも現実は、国家により厳しく統制されている。
放送局のように『不特定多数』を相手にする場合と『無線』
のような『特定』の相手方、これは通信内容の制限も大きく
違うわけで。
ま、今の携帯電話を見ていたら『金を払えば国家転覆の話だ
ってOKなわけで。
電波解放の底辺人口が増えたら、そりゃ乱れますわなあ。
VHFから上は、不法開設以外は監視もないけど、短波帯は、
監視の目はゆるんでない。
短波は簡単に国境を越えちゃうからね。
だんだんキナ臭い世の中でしょ。
インターネットがあるから海外との通信はたやすくなったし、
わざわざ『雑音だらけの短波』なんか使わなくてもよい。
でもそれは『平時』にだけあてはまる話し。
これが有事になると事情が異なる。
有線電話回線に依存するネットは役立たず…。
海外との通信は、必然的に短波の出番。
当然ながら、監視強化されますわ。
忘れてはいけないのは『歴史は繰り返される』。
また私たちは『歴史の中でしか生きられない』。
電波も、地球自体も『宇宙の石ころ』なのに、
『誰のモノか・・・』
ばかみたいでしょ。
太陽は誰の物?と言ってるのと同じなんだよなあ。
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