●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

あなたもホームレス予備軍なんだよ!

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◆ホームレスは他人ごとじゃないよ
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・路上や公園などに寝泊りしているホームレスが全国で25
 千人に上り、前回調査(平成13年9月)より約1.2千
 人増えていることが厚生労働省の調査で分かった。
 調査は今年1月から2月。


都道府県で最も多いのは、大阪で7757人。次いで東京
 の6361人、愛知の2121人。


・生活している場所は、
 都市公園が40.8%、
 河川が23.3%、
 道路が17.7%だった。


・平均年齢は55.9歳で、
 60歳以上が35.4%を占めた。


・ホームレスになった理由で最も多いのは「仕事が減った」
 が35.6%。
 次いで「倒産・失業」の32.9%。


・今後の希望は「就職して働きたい」が49.7%、
 「今のままでいい」が13.1%だった。


・回答者の64.7%が仕事をしており、
 平均月収は1万円以上3万円未満が、
 35.2%で最も多かった。



ホームレスといっても、もともとは、製造業や建設業に就い
ていた『労働者のOB』なわけです。


大半が極貧の仕事をしており、機会があれば職に就きたいと
考えています。


あなたは、ホームレスのおっちゃんと話しをしたことがあり
ますか?





感動したことがありますか?





以前勤めていた会社で大掃除をしたとき、大量の段ボールが
出ました。ちょうど土曜日だったので、契約している産廃
者の回収が月曜日の夜になり、それまで社屋前に置くしかな
いんですね。夜間に放火でもされたら・・・。困りますよね。


阪神高速の高架下で暮らしている青テントのおっちゃんのこ
とを思い出しました。


そのおっちゃんは、毎朝自分の寝泊まりしている周辺を箒で
きれいに掃除してはったんです。


そのおっちゃんのことを思い出し、すぐに自転車で呼びに行
くことにしました。



『こんにちは。おっちゃん、段ボールがたくさんあんねんけ
ど、ご近所やし、できたら今引き取ってもらえませんか?』
『あ、わかりました。すぐ行きますわ』



ちょっと強引かなぁ・・・と思う私の頼みも引き受けてくれ
リヤカーを引っ張って飛んできてくれました。


ざっと100キロにもなる段ボール、リヤカーが登れない社
屋と道路の間の坂道を、何往復もして搬出していただきまし
た。『手伝う』といっても『これは私の仕事ですから』と一
人でもくもくと運び出すおっちゃん・・・。


運びだしたら、かぶっていた帽子を取って、深々と頭を下げ
られ『ありがとうございました』と帰られました。




ね、ぼくらと同じやん。でも、感動したよ。うるうる、、、。




半年後、そのおっちゃんと『松屋町筋』(まっちゃまち)で
偶然の再会をしました。




『今、住み込みで働いてまんねん♪』
『よかったやんか』
『はい、おかげさんで。もうちょっとお金たまったら、故郷
に帰ろうと思うてます。正月には帰れるかな、墓参りもせん
といかんしな、ははは』




おお、ここでも感動!見てる人は見てはるんや!



みんな、きれいなところばかり見てたんではあかんのです。
誰もが、ホームレスになる懸念があるんです。
そういうこと、誰も何も言わないでしょ。




今、日本は300万人の失業認定者がいます。




実数や予備軍はもっと多い。
私の知ってる『つぶれかけの会社』の数々、
そんなとこ、みんな予備軍なんですよ。




さらに、年間3万人もの人が自殺に追い込まれてる。




そういうこと、ホンマ誰も何も言わない。


このあいだ、AM神戸『韓国特集』で電話ゲストで出た時、
おなじこと言ってやりました。


行政も会社も誰も『あんたのこと』なんか守ってくれへんの
ですよ。




自分の頭で考えて行動せな、知らんで、ホンマ。




『行ったら仕事あるわ』と言われて『あてがいぶち』でしか
行動できない君、大丈夫か?


何も考えずに、満員電車に揺られるのを当たり前に思ってい
るあなた、それでいいの?




世の中のホンマのところを見たまえ!




父親が、京都の祇園町で働いていましたから、私は年齢の割
に?世の中の『すれた』部分をたくさん見てきました。




どないしたら、死なないで済むか・・・?




あなた知っていますか?


『食うていかなあかん』そんな時代はもうこの日本ではあり
ません。


自分の仕事、いわゆる『天職』があるか?


それだけで十分なんだよ。

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