●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

あるコミF関係者からのメール

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◆あるコミFからの質問
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地方のコミュニティFMの関係者の方から、メールをいただ
きました。



メールの内容は『当方は3セクなのだが、役所からは出資こ
そ30%してもらったが、以後は折からの不況で税収がどん
どん低下し、行政広報の出稿が減った。役所からも「3セク
とは言えど民間企業。企業努力で安定経営を目指すように」
といわれた。さてどうすればいいのか』というものです。



コミFは「公共の仕事をしている・・・だから、それを地元
企業はスポンサードしてほしいのだ」というのが大半の局の
考え方に思えてなりません。


地元企業の側にすれば「じゃあ、いくらの売上に貢献してく
れるのよ?」という至って普通の質問が出てきます。


企業の側は「販売促進につながるのなら、売上の3%くらい
の広告宣伝費は出しますよ」といいます。


今のコミF各局に、成功したビジネスモデルがほとんど存在
しないのは、地元の経済の循環から外れたところで回ってい
るからだと考えています。


地元経済から外れているから、番組も「メッセージください」
「リクエストください」の金太郎飴番組ばかり・・・。


コミFの将来は「SP(販売促進)」ができるかどうかにかか
っていると言っても過言ではないと思います。


簡単に言えばこういうことなのです。


コミFの年商額目標が70百万とします。
基本的に民間の広告会社ならば、企業の売上貢献の3%にあ
たる70百万円が貴局の報酬なのです。




計算すれば簡単です。『70百万円÷3%=約23億円』




要するに、貴局が関係して広告主全体の売上を23億円アッ
プさせられれば、3%の70百万円が広告・販促費用として
収入を得ることが可能ということなのです。


そういうことをせずに、ただ『スポンサーになってくれ』と
いうだけでは、単なる地元のハイエナ企業でしかありません。


単年で結果につなげるのは難しいかもしれませんが「それを
やらないと生き残れない」のならばやるしかありません。


参考資料として、月刊誌の『宣伝会議』や『販促会議』が役
立つと思います。地元企業や商店は『目で見えること』には
お金を出します。ぜひ今日から、SPをやれる会社を目指した
経営方針を打ち出してください。必要であれば、いつでも飛
んでいきますよ。

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