●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

◆ミニFMをコミュニティFMと思った悲劇

コミュニティFM開局のきっかけ・・・大半の局は阪神
大震災の時、地元のFM局が緻密な報道をしていたのを
見て・・・といいます。


なるほど、そんな細やかな放送は大きな放送局ではで
きない・・・だからコミュニティFMの必要性を感じた。




ふ〜ん、そうなんだ〜




あのねぇ・・・
震災の報道をしていたのは『ミニFM』なんですよ。ご
存じでしたか?


震災報道をやっていたミニFMは、この微弱電波を何台
もの送信機を使って、電波を中継しながら神戸のある
一部地域をほぼフルカバーしました。


ミニFMってのは『微弱電波』で放送するために免許が
いらない放送局のことを指します。開局するためには
秋葉原日本橋などで販売されている『ミニFMキット』
なんぞを買ってきて、半田ゴテ片手に組み立てます。
そうですねぇ、キット代はせいぜい10,000円くら
いで買えちゃいますから、電子工作が得意な人が仲間
にいれば、今日にでも開局しようと思えばできちゃう
んですよね。(下に概算を入れておきます)


出力は10mW程度で、普通なら100mくらいは飛び
ます。100mというには目安にしかすぎず、極端な
話し、山の上やビルの屋上に送信機を持って上がれば
飛距離は驚くほど伸びるんです。


それが、どこでどう間違ったのか、コミュニティFM
人たちは『ミニFM』を見て『これだ!』と思い『ミニ』
と『コミュニティFM』の見極めをすることなく、開局
申請に走ったのでありました。(ありゃりゃ〜〜〜)


開局したが最後、毎日毎日電波を出し続ける苦しみの
日々が待っていたのでした・・・。南無ぅ〜〜〜〜。


しかし何ですな、ミニFMならばフル装備にしたって、
10万円もあればお釣があるのに、コミュニティFM
になれば立ち上げに1億円もかかってしまう・・・。


ま、出力がミニFMの1000倍の10W(ミニは微弱
で大凡0.01W)だから、かかる費用も1000倍
なのは仕方ないか・・・?


ミニFM立ち上げにかかる経費】
1)送信機のキット代…………………10,000円
2)周波数測定回路…………………… 5,000円
3)5チャネルミキサー……………… 8,000円
4)ダイナミックマイク3本………… 9,000円
────────────────────────
             ★合計 32,000円
▼参考
http://park19.wakwak.com/~fantasy/fm/transmitter/fmtrans.htm


これらに加えて、MDプレイヤーや録音機、CDプレ
イヤーなどを持ち寄れば、
簡単に放送局ごっこができちゃいます♪


インターネット放送などと組み合わせると、サービス
エリアは一気に拡大しますし、自分達の発言に対して
反応してもらえる『新たなコミュニティ』を創造する
のも楽しいと思います。(コミュニティというのは、
地域だけじゃないんですね)


ではでは〜。