●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

若年性健忘症

jf3tbm2004-10-08


近年、働き盛りの年代に“もの忘れ”が急増している。
恐ろしいことに若年化は年々進み、20代の若者にもその症状が見られる。
これは、アルツハイマーのように脳細胞が死んで起きるのではなく、脳細胞は生
きているが働かなくなって起きる病気である。
研究の結果、若年性健忘症の治療や予防に有効なのは『会話』であることがわか
った。
情報化社会と言われる現代は、ネットやメールが氾濫し『会話する』ことが激減
している。
互いの顔を見て挨拶するということさえしない生活をする現代人たち。
人の中に居ても『はい』『そうですね』という“相づち”しかできず、自分から
話を組立て喋ることができない現代人。
脳は『言葉を発声して相手に聞かせ、相手の反応を見て、次の言葉を考える』と
いう作業をしないと、その働きを停止させてしまう。
つまり“生きていても眠っている”のである。
一日の会話時間が1000秒(17分)以下だと脳が危ない。
最低でも3000秒(50分)は会話しなければならない。
理想は3800秒(約1時間30分)以上だ。
ここで注意しなければならないのは、会話をしている時間の計り方だ。
相手が話している時間は含めず、自分が喋っている時間だけをカウントする。
井戸端会議を1時間も2時間もしていても『うん、うん』『そう、そう』などの相
づちだけで、案外会話していないことに気付くはずだ。