●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

★がんばれ、コミュニティFMキャンペーン♪<5>

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◆おたよりいただきました
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>>谷口さん。いつもご苦労様です。
>>コミュニティFMとの出会いは、市制50周年の時に市
>>役所が専用ラジオを全戸配付したときに遡ります。
>>そのラジオを手にするまでは、地元にFM局があるこ
>>とすら知りませんでした。私は典型的な朝方人間で
>>その専用ラジオを起き抜けにつけては新聞を読んだ
>>り仕事の準備にかかるのでした。早朝は、東京のミ
>>ュージックバードという会社が衛星放送でいい音楽
>>を流しています。これを聞きながら朝のひとときを
>>過ごすのはとても贅沢な気分を味わえました。これ
>>なら診察室や待合所のBGMにピッタリだと思ったの
>>ですが、いかんせん地元の番組に変わるやとたんに
>>グレードが落ちます。(仕方ありませんが…)
>>調べていくと、ミュージックバードは衛星放送で24
>>時間連続でいい音楽を聞かせてくれます。私が乗っ
>>ている車の販売店でもミュージックバードの受信機
>>が購入できることがわかり早速購入しました。受信
>>機をBOSEのコンポにつなぎ、院内のBGMに活用して
>>います。
>>それまでは、NHK-FMFM大阪などを流していたので
>>すが、浪曲が流れたり余分なトークが入ったりする
>>のでそのたびにチューニングし直したりしていまし
>>た。浪曲がいけないというわけではありませんが、
>>診察室のイメージには合わないし、第一に私の趣味
>>じゃないのです。(患者さんにも「ユニークなご趣
>>味ですね」と言われて赤面しました)
>>ちょうど有線放送の契約をしようと考えていた時で
>>したから、タイミングよく衛星放送にしました。ミ
>>ュージックバードのいいところは、雑誌みたいな番
>>組プログラムを定期的に入手できることです。昔懐
>>かしい「fm-fan」のように放送予定の曲目などが全
>>て前もってわかることがいいですね。
>>コミュニティFMも地元には必要なメディアだと思い
>>ますが、終日常連聴取者のメッセージと同じような
>>曲ばかりでパーソナリティがリスナーといっしょに
>>なって遊んでいる…そんな印象しかありません。
>>オンタイムは、ほとんどの人が仕事をしています。
>>オンタイムに見合った内容の番組ならば、みんな聞
>>いてくれるのではないでしょうか。




いかがでしょう。文面からお医者さんということがわ
かりますが、こういう方も内容次第ではコミュニティ
FMを聞いてくださっていたのです。有線放送にしろ
衛星放送にしろ、必要とあればお金を出して契約され
るんです。(契約料金+毎月の受信料金も発生)



オンタイムにはオンタイムに見合った内容の番組をす
れば、それなりの需要が掘り起こせるということです。



診療所のBGMにコミFの放送は不向きかも知れませ
んが、普通の自営業者ならば時計代わりにラジオをつ
けておく方がたくさんおられます。そういう方々は、
単なる時計代わりだけではなく、何か商売につながる
ネタも探しておられるのです。



ラジオを使った新商品の開発や、地元のモノづくりの
企業を集めて、番組ごと『ベンチャー企業』を立ち上
げる・・・番組で『商品開発』や『商品化計画』(マ
ーチャンダイジング)してしまう・・・そこに『出資
者』を募る・・・。まるで『商工会議所』がやりそう
なことをラジオ番組でやってのける!



そういう番組を少しずつ増やしていけば、従来の常連
さんも『新しいラジオ媒体』が理解できますし、共存
できるのではないか・・・と思います。



今までのコミュニティFMは、ペネトレーション層を
対象にした番組がほとんどのように思います。その層
も消費を牽引しているので無視はできませんが、少し
視点を変えて『イノベータ−層』や『フォロアー層』
を対象に考えてみてはいかがでしょう。あるいは、朝
方人間が多いアッパークラスを狙う番組を早朝に放送
するのもありますね。そういえば、いろんなホテルで
は早朝から『朝の会』なんてのをやっていて、出席者
も、会社の代表が多かったりします。そういう場所に
出向いて、収録をしてみるとか、コミュニティFM
お金を作る方法はいくらでもあります。



本当のところ、コミュニティFMは既存の考え方では
通用しないし、一番難易度が高いメディアだと思いま
す。地域共同体が崩壊している昨今、旧態の地縁・血
縁をコミュニティとする考え方自体が時代遅れで、そ
ろそろ『コミュニティ=地域』という考え方を改めて
みてはどうかと思います。


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谷口集客技術研究所・谷口肇司(Taniguchi-Tadashi)
jf3tbm@yahoo.co.jp
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