●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

◆環境と平和のこと、いっしょに考えてみませんか?

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◆火事と喧嘩は江戸の花
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花のお江戸、八百八町は当時も世界最大級の巨大都市
だったそうです。百万人口を支えた経済は何によって
支えられたのかご存じでしょうか?
http://www.jvia.gr.jp/kankyou/yomoyama/yomoyama05.html


戦国の爆発的経済を支えた戦乱浪費も収束し、封建世
界では生活向上、技術革新で消費意欲を煽るメカニ
ムもなく、あれほどの集中都市が維持される必然性は
乏しい・・・そう考えるのが普通ではないでしょうか。


集中都市の維持の秘密は、実は木造家屋と火災にあり
ました。江戸では数年に一度大火災が起き、町を焼き
払いました。大勢の犠牲者が生まれ多くの財産が失わ
れました。もちろん権力支配も破壊されます。


人々は大火災のたびに無一文になり、ゼロから『まち
づくり』を再開するわけです。これこそが集中都市の
経済を支えた本質だったんです。


1990年、山一証券長銀崩壊を合図として大不況
に陥った日本経済を救ったもの、それは『阪神大震災
だったんです。経済を中心にみた成長の本質は、戦争・
大災害・大火災など、生活の大破壊に他ならないわけ
です。再建蘇生への意欲こそが、新しい世界を作り出
す感動と動機付け、精神的高揚の正体なんですね。


新潟中越の震災以来、中部・東海の産業圏が活性化を
見せています。数年前まで、不況により地方国道が閑
散としていましたが、このところは日曜でもバブル期
に匹敵するほどトラックの通行量が見られます。


日本列島が太平洋岸産業ベルト地帯を革新にして経済
成長を続けてきたことは小学校で習いました。その産
業ベルトと南海トラフ巨大災害地帯がピタリと一致し
ます。この地域では70〜80年に一度壊滅的な震災
が訪れるのは過去の記録・文献からも『日本の常識』
です。


ひとたび震災が起きると、財産・権力・人材の固定し
た構造が根こそぎ破壊されます。このことが東北に見
られるような封建的膠着支配の成立を許さず、権力と
経済の自由な活性化を保証しました。この地方に頼朝・
尊氏・信長・秀吉・家康らが誕生したのは、決して偶
然ではなく、大破壊と沸き上がるような再建の経済活
性化が、それらを成立させたのでしょう。


地震や洪水、台風などによって巨大な破壊が起きるこ
と自体は決して悪いことではありません。むしろ人間
は自然に生かされていることを再認識するための動機
付けです。自然に沿う方がいかに人間らしい生き方が
できる・・・。(私はそう思いますよ♪)


ひとつ気がかりなのは、太平洋岸産業ベルト地帯で大
規模災害が起きると『原発』が大崩壊します。これは
日本列島の核心部を数十万年間居住不能にしてしまう
んです。民衆の遺伝子を劣化させ、人類そのものを取
り返しのつかないほど破滅させます。
そこには蘇生・再生は存在しないのです。





環境と平和のこと、いっしょに考えてみませんか?




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谷口集客技術研究所・谷口肇司(Taniguchi-Tadashi)
jf3tbm@yahoo.co.jp
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