●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

★カラー印刷はどこまで必要なのか・・・?


【関連記事:http://d.hatena.ne.jp/jf3tbm/20050313


パソコンの普及で、一般人(素人)がカラー印刷に手を出している。話を聞くと、パソコンで版下を作りそれをそのまま印刷屋で印刷してもらうらしい。印刷屋は顧客の言いなりだし、お客は自分の財布と相談しながら印刷物を作ろうとする。当然ながらカラーは高い。(わしに頼んでも安くしません)そこを値切るもんだから、印刷屋も仕事がほしいので、ギリギリまで値段を下げる。はっきり言って、自分で自分の首をしめている。聞けば『粗利で10%』という業者もいるらしい。アホか、お前ら?。『企業の適正純利は10%や』と、松下幸之助も言うとるやろが。こんな状況だから、だんだんと印刷の価値が落ちてくるんやな・・・。ちょっと、一発斬り込んだらないかん。


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◆ある印刷屋にて・・・
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知り合いの印刷屋を訪問した。来客中とのことで、応
接の隣のブースで待たせてもらうことにした。事務員
さんがお茶を運んできてくれた。




おいしいお茶でした♪




私の面談相手は、隣のブースで『色校正』を広げて打
ち合わせ?をしている様子。どうも、納期と色表現の
ことで、もめている雰囲気。




ちらっと、のぞいてみた。




テーブルの上に『B4』のチラシ思しき色校正紙が置
かれ『商品の写真の「赤ウキ」が気になる』と、広告
代理店の若造がぬかしている。それで、印刷屋の担当
者が『ルーペ』で『網点』を確認していた。




そんなことやっとるから印刷代が高くつくんじゃ!!




待たされているこっちの身にもなれっての。ぜんぜん
顧客志向じゃない。詳しくいうと、ホカ弁屋のチラシ
で、商品(弁当)の色が、元のポジと比べて赤く見え
るから、マゼンダを減らせてほしいというのが代理店
の言い分。(大勢に影響のない、ど〜でもいいこと)




赤い方がおいしく見えるんとちゃいまっか




ヨソの仕事に口を挟むのはいけないことだけど、こっ
ちも次の予定があるから、思わず突っ込みを入れた。
代理店の若造は『何や?お前は?』という顔をしたが
『集客技術研究所の谷口と申します。中小企業支援セ
ンターとか商工会議所で講演とかさせてもらっていま
す。口を挟んではいけないことと知りながら・・・』
と自己紹介。




代理店の若造営業マンは『固まっ』ていた




最近のカラー印刷は『代理店や印刷屋のためにある』
ように思えてならない。たかが1000枚のチラシを
印刷するだけで、10万円もかかることが理解できな
い。そこにぶら下がるボンクラクリエイターを食わせ
るために存在するようなもの。所詮は紙くずやろが。




紙くずに何を値打こいでんねん?




わしの試算では、同じ10万円の予算で単色なら5万
枚は作れる。ただ、印刷屋の営業もボンクラだから、
客の言いなりになってしまい、切り返して提案すらで
きない。みんな、完全に保身でカネの支配を受けてる。




そんなもん、本機で調整せえ! と指示。(わしが)




代理店の営業も、そんなに仕上がりが気になるのなら
ば、印刷に立ち会えば済む話。色校正で『どやこや』
というてもどうにもならんことがまるでわかっとらん。




これが、印刷業界の実体だ




パソコンの普及で、一般人にまでカラーが入り込んで
久しいが、はっきり言ってカラーの表現は素人が対応
できるもんやない。まして、広告代理店とかいうショ
ルダーを引っさげて、えらそ〜にしている若造にわか
るような世界やない。カラーは無言のメッセージを発
していることを知っている人は少ない。




下手こいだら、売上につながらず致命傷になるで。




素人がイメージだけで作るカラーチラシは存在しない
のと同じ(=紙くず)ということをご理解頂きたい。
もうひとつ言えば、カラーにしたかて、売上につなが
らんもんは作っても存在せんのと同じということ。
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谷口集客技術研究所・谷口肇司(Taniguchi-Tadashi)
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