●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

★世の中は一部の人が儲かる仕組みになっている

ビジネスで成功する秘けつは『誰が儲けているのか』を常に意識することでしょう。例えばモーニングサービスをやっている喫茶店。大半の人はただ漠然とトーストを食べてコーヒーを飲んで帰って行きます。ビジネスで成功する人は『その店が儲かっているのか儲かっていないのか』を常に観察しているんです。コーヒー1杯の原価は?トーストの原価は?ゆで卵の原価は?。仮に450円のモーニングセットの原価が120円だとすると残りの330円の粗利益はどうなっているのか・・・?、注文が多いメニューは何か?、メニューに工夫があるのかどうか・・・などなど『ビジネスのからくり』をきちんと見極めることが大切なんですね。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スーパー銭湯の悲劇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


金持ち父さん貧乏父さんという本がシリーズで発売さ
れていますね。私も内容がわかりやすくておもしろい
ので何冊か持っています。




でも注意して読まないと『からくり』にはめられます




うがった見方なのかもしれませんが『水をバケツで汲
んで運びますか』『水路を引きますか』といった内容
の記述がありました。




これなんかうっかりはめられてしまいそうになります




水をお金に例えて、自動集金システムを作れば早くし
てラットレースから脱出できる・・・という想定なの
ですが『ホンマかよ〜』とツッコミを入れたくなるん
ですねぇ。例え話が『水』ではねぇ・・・。




これを石油に例えたらわかりやすいと思います




石油ラッシュで世界から一獲千金を狙って石油を掘り
当てに人が集まる光景を思い浮かべてください。その
状況では一体誰が儲かるのでしょう?




やっぱり掘削機械を売る人とメーカーさんと工事業者♪




ですよね。あるいは『スーパー銭湯が儲かる』と聞い
て『温浴施設』があちこちにできています。一番儲け
ているのは『工事業者』と、オープン後の広告宣伝な
んかをやっている『広告屋さん』なんですね。




大阪ではスーパー銭湯は飽和状態・・・




半径2キロ以内に、スーパー銭湯が乱立して買い手市
場になっています。こうなると、サービス券やクーポ
ン券をばらまき、価格競争に入っています。清潔第一
の銭湯が、だんだんと薄汚くなっていく・・・・・。




無理な値下げはサービス悪化の第一歩




大阪で『天然温泉』のスーパー銭湯をやろうと思えば
大体1000mは掘らないといけないんです。(逆に
言えば1000m掘れば温泉が沸くんです♪)掘削に
かかる費用ですが、1m掘るのに10万円ですから、
単純計算でも1000m掘ると1億円かかるのがわか
りますよね。そこに建物や設備、什器備品が加わりま
すから、オープンするのに何十億円とかかるんです。




回収するのに何年もかかってしまうんですね




そこに競合がわんさか押し寄せてきますから『水路を
引いて左うちわ計画』も資金繰りが狂ってくるんです。




こわいですよね




夢を追いかけて水路を引くのをいけないとはいいませ
ん。でも『誰がどんな仕組みで儲けているのか』この
テーマを追い続けていかなければ儲ける人になれない
のではないかな・・・とふと思いました。




ちなみに・・・




金持ち父さん貧乏父さんの本・・・これはロバート・
キヨサキ氏と出版に関わった人たちが儲けているので
あって、あの本をむさぼり読んで儲けた人はほとんど
いないというのが実情なのでしょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
谷口集客技術研究所・谷口肇司(Taniguchi-Tadashi)
jf3tbm@yahoo.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright (C) 2005 Taniguchi Tadashi
All Rights Reserved.