【写真：立ち呑み屋さん『カキモト』さんのご主人、柿本常雄さん。実は大阪府小売酒販組合の副会長でもある。さりげないお話しの中にも商いの信念が入っていて勉強になります。『６玉のそろばん』が現役なのもGoodですよね♪】
ここのご主人はすごいですよ。本業はお酒屋さんなのですが、新聞の地域情報に目を通しイベント告知を見つけると即座にイベント事務局に電話をされます。大半が当日の飲み物の手配などは考えておらず、即決になるんです。イベント当日は社員（家族）総出でイベント会場に向かい飲み物の販売をされるんですね。夏場なんかだと『ほぼ完売』。それだけではありません。イベント会場で知り合った不動産関係者から『今度建設中のオフィスビルに飲料水の自販機を設置してくれませんか』というオファーまで取り付けてくるんです。こうして、従来の酒屋の御用聞き＆配達からイベントの出店、新規のオフィスビルの自販機設置などなど、着実にシェア−を伸ばしておられるんです。（大阪市中央区・谷町五丁目『銅座公園』からすぐ。目印に赤提灯あり。わからなかったらその辺の人に聞いてください）
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◆おっちゃんのパラダイス♪
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何年ぶりだろう・・・立ち呑み屋さんに行きました
仲間のプランナーと『前から気になっていたあの立ち
呑み屋を探検しよう』と冷やかし半分で恐る恐る酒屋
の地下にある立ち呑み屋さんに入ることに・・・。
その立ち呑み屋さんは、酒屋さんがやっているには違
いないんだけど、酒屋と飲み屋は別になっていました。
酒屋の立ち呑み屋らしく何かごちゃごちゃ置いてある
例によって？赤提灯につられて、酒屋がやってる立ち
呑み屋らしく？ごちゃごちゃといろんなものが置いて
ある階段を降りていくと、そこには全く想像できなか
った空間がありました。
おっちゃんのパラダイス♪
焼酎２杯（私はロック派）と一品を×３品、さんざん
飲んで話して１時間余りでひとり１,０００円でおつり
がある！
１,０００円でべろべろに酔える『千べろの店』だ！
はじめて行ったお店でもとなりのおっちゃんと仲良く
なれてそれも『もうこの店に３０年も通っていまして
ねぇ・・・』なんて話が聞けたり・・・。
１軒の店に３０年も通うのか・・・驚いた！
さらに驚きは続く。お客さん同士で将棋クラブができ
たり、野球のチームを作ったり・・・。
お店がコミュニティ化している！
この立ち呑み屋さんの近所にも、古い長家を再生した
若い人のおしゃれなお店が何軒かできているんですが、
私が見る限りいつもガラガラ・・・。
イメージ先行で世間の相場を捉えていないんですね
長家や町家再生のお店を拝見していつも思うのですが
『建築作品としてはすごいな・・・』でも『継続して
お客がくる仕組みになっていないな』なんですね。
『話題性がある』
『おしゃれ』
『新聞に載った』
『テレビが取材に来た』
『雑誌に載った』
だからどうなのよ？
カフェだっていうから行ってみたら普通のコーヒーが
なくて『ベトナムコーヒー』とか、妙なのが出てくる
し、結局は趣味に走りすぎてお客が定着してこない。
趣味の店はいつまでたっても趣味の店、商いにならず
とてもおしゃれとは言えないし、広告もやらない『お
っさんのたまり場』ともいえる立ち呑み屋さんが超満
員で、パブリシティ広告もしっかりやってるおしゃれ
な店があんまり流行らないのには理由がありそうです。
実際に現場を見て検証してみてはいかがでしょうか？
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谷口集客技術研究所・谷口肇司（Taniguchi-Tadashi）
jf3tbm@yahoo.co.jp
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