【写真:アドバイザーの今井さんは、奈良・王寺町のFMハイホー(81.4MHz)でも放送を通じ『事業再生』について訴えています。(番組は7/1〜スタートしています)】
毎週土曜日には10回シリーズで『借金地獄からの脱出』をお伝えしています。8回目は『借金地獄から抜け出す為に闘う「最大の抵抗勢力」』を取材してきました。普通では融資をしている金融機関だと思うのですが、よくよく考えれば金融機関だって実際に回収ができなくなるかもしれない被害者なんですね。とすると事業再生のための最大の抵抗勢力って一体誰なんでしょうか・・・?【取材協力:有限会社今商 代表取締役 今井啓文(いまい・ひろふみ)さん。事業再生の実務家で事業再生研究会会員。国土交通大臣認定の不動産コンサルティング技能登録者】(取材:2005年8月12日)
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◆借金地獄から抜け出す為に闘う『最大の抵抗勢力』
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谷口:こんにちは、今日はどんなテーマでしょうか?
今井:こんにちは。『借金地獄から抜け出すために闘
う『最大の抵抗勢力』というテーマでいきまし
ょうか。
谷口:よろしくお願いします。
今井:まず、事業の再生、つまり借金問題解決に立ち
はだかる最大の抵抗勢力って何やと思います?
谷口:え〜、難しいですね。でもやはり借り入れして
いる銀行などの金融機関でしょうか。
今井:そうですね。金融機関も中々手強い抵抗勢力で
すし、取引先も抵抗勢力と言えば言えないこと
もありませんが『最大・最強』ではないですね。
谷口:ええ〜!、金融機関や取引先よりも手強い抵抗
勢力ってまだ存在するんですか・・・?
今井:はい。私たちは金融機関が抵抗勢力なんて全然
考えていません。だってそうでしょう、金融機
関は経緯がどうであれ、実際に融資をしてお金
を貸したわけですよね。それを『まけてくださ
い』って極論を言えばお願いするわけですから、
二つ返事で『はい、わかりました』なんて言え
ませんよ、普通は。だから金融機関も実害が出
る『被害者』です。その点を、ふまえておいて
ください。
谷口:なるほどねぇ、銀行さんも被害者になるんだ。
今井:さて、再生・借金問題解決に立ちはだかる最大
の抵抗勢力、それは経営者自身です。
谷口:ほほう
今井:今申し上げた理由で、金融機関も厳しいのです
が、それ以上に厳しいのは経営者ご本人さんで
す。そりゃ長く会社経営されてきたならば、当
然仲間や取引先、業界の先輩後輩に対して世間
体も悪いし、立場がどうもこうもならないと思
います。だからズルズル今日まで来られた方も
おいでだ、と思うんです。そうした真面目な経
営者の方々は、得てして自己暗示を自ら掛けら
れます。『ウチは他とは違う。銀行も取引先も
そんなに軽く見ていない。社歴がある。実績も
技術もある。だからウチは「特別待遇」だ』と。
谷口:確かに特別待遇とおっしゃる社長さんいますね。
今井:今は特別待遇を受けておられるかも知れません
が、でもそれも今後は厳しくなることでしょう。
そしてもう1点、『今は、たまたま周りの状況
が厳しいだけだ』とか『景気が回復したら全て
解決される』とお考えの経営者の方も、おいで
でしょう。こう考える経営者を産業再生機構の
冨山和彦社長は『春待ち症候群』『春待ち期待
族』と呼ばれています。
谷口:春待ち症候群、期待族ですか。わかりやすい呼
び方ですね。
今井:『いずれ景気が上向けば、何とかなるさ』とか
『新事業が軌道に乗れば大丈夫」といった期待
論だけでは事態は悪化する一方です。
谷口:神風が吹くのをお祈りしているのといっしょだ
今井:苦境を乗り切るのに必要なことは『今、どう決
断するか』です。『一刻も早く再生計画に着手
すること』イコール『早期決断』です。それが
出来ない経営者の方には、今後の市場原理から
申し上げると、より一層厳しい時期、悲しい結
末が来ると言わざるを得ません。
谷口:ありがとうございました。
今井:こちらこそ
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谷口集客技術研究所・谷口肇司(Taniguchi-Tadashi)
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