●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●取説が一流なら・・・

いろんな製品を買うと、
たいていついてくるのが「取扱説明書」ですね。
通称「取説」と呼んでいますが、
あなたは取説を読んでいますか・・・?


たいてい読まないですよね♪


で、どういうことが起きるか・・・というと、
「お客さま相談センター」に、
「使い方を教えてくれ!」という問い合わせ電話が入ります。


先日も地元大阪にある大手家電メーカーを訪問し、
取説専門チームのリーダーさんと話をして、
おもしろいことを聞きました。


取説が一流だと、経営に貢献するのだ!ということです。


そりゃそうですよね。
取説が「作り手の都合で書かれている」と読む気にもならないし、
結局は持っている機能のほとんどを使わずに・・・


というよりも「気づかず」基本機能だけで、
ユーザー側もお茶をにごしてしまいます。


なんともったいないことでしょうね。


また、わかりやすい取説と、
わかりにくい取説とを比較すると、
問い合わせ件数でも大きな差が出てくるんです。


1)わかりにくい取説…年間問い合わせ件数:200万件
2)わかりやすい取説…年間問い合わせ件数:120万件


いかがですか、実に80万件もの問い合わせが減少するんですね。


これをわかりやすく「金額」を置いてみましょう。
1件あたりにかかるコストを平均3,000円とします。(人件費、通信費、調査・回答費 ほか)


3,000円×200万件=60億円
3,000円×120万件=36億円


その差額は・・・24億円!


1人の生涯所得を3億円と仮定して、24億÷@3億=8人!


取説に力を入れていないために、
こんなに多くの人の生涯所得相当分の経費を、
大手企業は使っていることになるんですね。


消費者も「ぶ厚い取説なんか読む気にならない」と文句言ってるだけじゃなく、
やっぱり積極的にメーカーに声を届けるべきなのではないかな・・・と感じます。


日本は、とかく奥ゆかしいのがいいと思われがちですが、
せっかくお金を出して買った商品ですから、
その機能を最大限に発揮していける環境整備が必要なのでは・・・と感じます。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●ミクシィのページ
●集客技術研究会のコミュニティ
●ブレインさんのリンクページ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
谷口集客技術研究所・谷口肇司(Taniguchi-Tadashi)
jf3tbm@yahoo.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright (C) 2006 Taniguchi Tadashi
All Rights Reserved