今日は久しぶりに『コミュニティFM』という媒体について考えてみようと思う。そもそもラジオという媒体は他の媒体と比べて唯一『視覚化されない』という『わかりきった事実』がある。要するに『見えない』のである。見えないからこそ『伝え方のスキル』が一番問われるのだ。いつも言う話しだが『伝わらなければ存在しないのと同じ』だし、サービスエリアが狭小なコミュニティFM放送でどれだけの聴取者が集められるのだろうか・・・。私は県域民放OBとも接触があり『コミュニティFMでがんばりたい』という声もいただく。しかし、弱小のコミュニティFM放送で、実際のビジネスになりうるのか・・・?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
● お 読 み い た だ き あ り が と う ご ざ い ま す ♪
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●コミュニティの意味が違ってきている昨今
戦後の高度成長化を担った『マイホーム政策』で、
『核家族化』が進み、
年長者が若輩者を指導するということがほとんどなくなった。
昔は『コミュニティ』といえば『地域』を指したが、
今は違う。
今、コミュニティをわかりやすくいえば、
『同好者の集まり』とでも言おうか。
地域住民同士でも、
現在は趣味趣向も違い、
極論すれば家族の中でも、
なかなか会話を交わす機会が少なくなっている。
はっきり言えば『地域という「くくり」にはコミュニティはない』。
要するに『コミュニケーション』のとり方自体が、
大きく変化しているのだ。
そこで地域のコミュニティの復活を考えてみる。
●祭りが盛んな地域はコミュニティがかろうじて残っている
知人のコミュニティ専門家によれば、
『祭りが盛んな地域は災害時における死傷者数が少ない』という。
なるほど、そうかもしれない。
祭りが盛んな地域は、
ある意味『1年間を祭りのために働き、
祭りで燃え尽き、
また翌年の祭りのために頑張る』という風潮が多く見受けられる。
言い換えれば『祭り以外には何もない』。
祭り批判はしないし、
祭りそのものを継承していくことは素敵なことだと思う。
ならば、そのネットワークを活用して、
祭りからさらに発展させることはできないものか・・・。
●なぜイベントが盛んなのか
地域や職場、商業施設を問わず、
あちこちで『イベント』が盛んだ。
イベントとは英語で『出来事』『事件』を指すらしい。
これを日本語風に訳すと『催し』『行事』となり、
ある意味『祭り』の要素を帯びてくる。
ひとつの案だが、
イベントをきっかけに『人起こし』をしてみてはどうだろうか。
地域の結束が少ない昨今、
イベントで『同好の人』を『地域から掘り起こす』のだ。
『きっかけ』次第では、
『あぁ、あのときの○○さんですよね』につながり、
次のステップを踏むことが容易なはずだ。
また『イベント』が盛んな商業施設はいつも好況だし、
第一にイベントは参加する側も企画する側も『楽しい』もの。
コミュニティFMが生き残るためには、
年柄年中数多くのイベントを企画し、
多くの人に存在を認めさせ、
参加してもらう人を増やすことに他ならないと感じる。
放送局の収入源は一般的には『広告』だが、
基本的にサービスエリアが狭小なコミュニティFMでは、
この図式に頼っている限りビジネスモデルにはなりえない。
次々にイベントを企画し、
その主導権を取ることで、
ビジネスモデルが確立されるといえる。
もうひとつ言えば、
イベントを成功させられる者は、
放送局に限らず『コミュニティづくり』で成功するはずだ。
今の世の中、
大雑把な『地域』への『プロダクト・イン』では、
はっきり言って『マーケット・イン』にはなりえない。
同好者を集めて、
そこに『商品』なり『役務』を投入することこそが、
ビジネスの成功の秘訣だと考える。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
谷口集客技術研究所←事業概要はこちらをクリックしてください
────────────────────────
⇒ご意見・ご感想は⇒jf3tbm@yahoo.co.jpまで
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright (C) 2006 SHUGIKEN All Rights Reserved.