●OTA(On The Air)

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●ひとごとではない『絶滅危惧業』の考察


【写真:駄菓子屋の多くは自販機に淘汰された】


最近は『歌番組』がめっきり減った。
気に入った音楽を買うにしても、
ネットでダウンロードすれば済む時代だ。
しかし『歌番組』がなければ、
ヘビーローテーションなどの対象にならない『演歌』などは、
曲も知られなければ歌手も認知されることがない。
曲自体が知られていかないから、
曲をダウンロードする対象からも外れる。


たぶん、演歌歌手は絶滅危惧の職業だと思う


演歌のカラオケ主体で持ちこたえた『場末のスナック』。
スナック経営者も高齢化し、
息子も娘もスナックを継がないから後継者がいない。
さらに客も高齢化しスナックへ行く回数も減り、
最後は『天からのお迎え』が来た時点で客はこの世から消える。


近隣では採算が合わなくなった飲み屋が軒並み廃業している


スナックビルも『テナント募集』の看板が増えた。
スナックで会った客同士が仲良くなって、
店もイベントなどで盛り上がった時代もあったが、
今や『開店〇〇年周年』という『周年行事』くらいしか、
大きく集客できない事態に陥っている。


深夜2時を過ぎたらタクシーの動きが止まるようになった


このままでは10年後にはスナックも深夜のタクシーも、
間違いなく25〜30%は減少するだろう。
スナックへ行って歌いたい層の下限はバブル世代くらいまでで、
そこより若い層は仲間と『カラオケボックス』で済ませる。
わざわざ知らない酔っ払いと仲良くしないといけないような、
面倒くさいスナックなどに行く必要などないのだ。


実際、場末のスナックなど『常連』しかいない


さらにスナック同業者が『ボトルの持ち合い』をして、
かろうじてカネが回っている状態だ。
常連客が多くいるスナックでさえ『客の高齢化』が進み、
店によっては客の平均年齢が55歳〜60歳を超えている。
客は飽きたらヨソの店にいくかスナック自体にいかなくなり、
平均して10〜20%/年で客が減少している店が大半だ。


客の補充ができなければ5〜10年で客はゼロになるかもしれない


こういうことを何軒かのスナックオーナーに伝えたことがあるが、
おしなべて『不服そうな顔』をされて煙たがられ、
挙句の果てには『けったいなことを言う変わったヤツ』という烙印を押された。


私に烙印を押した店の80%はすでにこの世から消えた


夜の店が減少すればタクシーも儲からなくなるし、
さらに物流を担うトラック運転手も成り手が減少している。
トラック運転手が確保できないと、
将来のタクシー運転手は別の業界から調達しないと、
タクシー業自体が成り立たなくなる。


まぁ、それも時代の流れなのだろう


タクシーはパソコンに取って変わられる業種ではないが、
スナックなどは『コミュニケーション手段』の、
いわゆる『飲みニケーション』が希薄な上、
わざわざ歌いに行く必要がない時代ゆえ、
多くが淘汰されてしまうのは間違いないと考えている。


そんな大げさな・・・と思うだろうか・・・?


エアコンの普及でビアガーデンはなくなったし、
ベルトコンベアの量産化で寿司屋は庶民料理に『下剋上』された。
パソコンの普及で写植屋・版下屋・製版屋は業種ごとなくなった。


あなたの職種も『どうなるかわからない』かもしれない。


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