●OTA(On The Air)

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●常連客がはびこる店は・・・


【写真:ナリワイを事業・ビジネスと考えると失敗をこぐ懸念も・・・】


どこの町にも『場末のスナック』というにふさわしい店がある。


場末(町はずれ)のスナックは、
おしなべて『常連客』が溜まっている。
中には『毎日やってくる常連客』もいる。


私は『常連客が、はびこる飲み屋』はきらいだ


店にとって常連客は『ありがたい存在』だろう。
斜に構えてみれば『毎日やってくるなど異常』だ。
多少は『言い過ぎ』の感もあろうが、
商人的視点でみれば『異常』だ。


日替わりで楽しめる『定食屋』なら話しは別だが・・・


飲み屋の『上客』というのは、
毎日ではなく『週に一回から月に数度』の客だろう。
それが定着すると『真の固定客』なのだと考えている。
近隣で同じ店に毎週金曜日『30年通っている』上客を持っている店もある。


酒屋がやっている立飲み屋なども話が違ってくる


酒屋の配達先の奥さんも『亭主が酒屋で飲んでいる』という安心感があり、
何年来と定着している『店と客の関係性』が成り立っている。
これは酒屋と『配達先の奥さん』との信頼関係で保たれている。
こういう立飲み屋で『ツケ払い』をしても、
集金の際に『奥さんにバレバレ』だ。
奥さんにバレたら集金の追い込みより奥さんの方が怖い。


怖いから亭主も『小遣いの範囲で現金払い』せざるを得ないのだ。


しかし場末のスナックとなれば、
毎日やってくる客は『ありがたい』かもしれないが、
何かの拍子(ケンカ、トラブル)に『ぱたっ!』と来なくなる。


人間は必ず『飽き』がくる。そういうものだ


毎日やってくる客は『突然来なくなる』こともあり、
週一から月一の客と常連客を『数年単位』で相対比較すると、
店への貢献度は『大差ない』。


タクシーの常連客でも同じだ


仕事帰りに職場から駅や家まで乗っていただくお客さんは、
3年、5年と定着している。
例え、毎日1,080円であっても、
必ず帰りの足として必要だから、
電話をいただき次第、指定先にお迎えに行く。
毎月2万円。年間24万円。5年で120万円もいただいている勘定だ。


これが風俗嬢や飲み屋の女の子だと話は別である


大抵が『酒』が絡んでいる商売だ。
ママさんレベルではない雇われの女の子は、
自分の寝坊を棚に上げて『大至急』だの『高速で』とせわしい。
こういうお客は経験的に長続きしない。
多少値段が安くなるように工夫して走っても『走り甲斐』がない。
お互いの休日の『ズレ』で『自然に離れていく』のが常である。
しかし『普通の仕事の帰路』でご利用いただいても、
会社の人事異動や一身上の都合で、
ご利用自体がなくなる場合も常に頭に入れている。


飲み屋の『常連』に話を戻そう


常連を大事にすれば『他の客はいい気がしない』のだ。
さらに常連のわがままを聞いていると、
他の心ある固定客は『このママ(マスター)もたいしたことないな』と思う。
企業が得意先別売上ランキングを『ABC分析』とやらで仕分けするが、
それと『場末のスナックの常連』とは『ちと事情が違う』と感じる。
企業とて『ちょっとしたチョンボ』で取引を止めたりするが、
飲み屋の客など『気が移ろいやすい』のだ。


しかし悲しいかな多くのマスターやママさんは『常連の方が大事や』と思っている


何度か述べることになるが『貢献度に大差はない』のだ。
どんな商売でも常連がそうそういるもんではない。
むしろ『例外的な存在』なのだ。
その『例外』を『特別扱い』するのは『見当違い』というものだ。
さらに『酒の席』というのは『いいかげん』なもので、
こういう『いいかげん』な場で『カネにいいかげんなヤツ』がいて、
常連という特別扱い?を都合よく誤解して『掛け売り』させるヤカラもいる。
カネ繰りがよくない信用度が低い客を『売掛』にするなど、
いくら『どんぶり勘定』でも『やりすぎ』だというのは過言だろうか・・・?


いい客も20%いればツケ払い客も20%いると貢献度は相殺される


常連の中には『売上貢献』と称して、
必要以上にボトルキープをする客もいる反面、
カネ繰りのよくない常連は、
月半ばになれば『ママ、つけといて』とツケ払いも増える。
そのまま『トンヅラ』してしまうことも往々にしてあるのだ。
この『貸し倒れ』の合計が100万円を超える店も近隣にある。
こう見ていくと『常連客の貢献度など大したことがない』のだ。
また、新地や接待の店でもあるまいに、
たかが場末のスナックで売掛金の合計が、
累積30万円を超えている店も珍しくない。


さらに客は年間で10〜20%は減る


常に新しいお客を入れないと、
5〜10年後には客はゼロになる場合がある。
ゼロは言い過ぎかも知れないが、
損益分岐点を下回ると早晩に閉店の憂き目にあう。
そういうことを伝えてあげても『変なことを言う人』とあしらわれる。
だから7年前から飲食関係には、
集客の相談には一切やらないことに決めている。


常連客だけで持っている店・・・


けっこう厄介なのが『仲良しクラブ』になる。
何もなく和やかなときはいいのだが、
酒が入って『ケンカ』などのもめごとがあると、
店主でセーブできないことがある。
そして何かの拍子に『根こそぎいかれる』のだ。
この果てに『閉めた店』が近隣にもいくつかある。


トラブルの原因には『カラオケ』がからんでくる


『順番がどうの』、
『あいつばっかし歌っている』、
『ゆっくり話がしたいのにカラオケがうるさい』、
『やめろ、へたくそ、おんち!』などなど。


歌っている本人らは気分がいいだろうが『近所迷惑』でしかない


まぁ、スナックにカラオケは必須だろうが、
居酒屋にカラオケは不要だと思う。
カラオケを置いた居酒屋は『客が長居』する。
酔いが回ると『うるさい!』だのと必ずケンカが起きる。
楽しいはずのカラオケがケンカの原因になるのだ。


客はテキトーに回転させるのが大事だ


味も大事だろうが、
客あしらいを考えて、
週一客や月一客をいかに増やすか・・・。


これが『ナリワイ的オーナー』の仕事ではないかと思うところだ


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大阪・大阪近郊の耕作放棄地を開拓・開墾して、
都会と里山をつなぐ活動を展開しています。
通称『みんたく団』と呼び、河内長野に『みんたく畑』を開拓中です!
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