【写真：ネアカ人のささやかな楽しみ『オートキャンプ』の図】
今日は『花の金曜日』。『花の・・・』も死語だが、
１９８０年代に使われた言葉、
『ネクラ』『ネアカ』という死語をふりかえってみる。
意外と『根が深い』のではないか？
ネアカ・ネクラを考えることで、
『ニート』や『ひきこもり』の、
『根っこ』につながるのかも知れないと考えている。
でも、この記事で『答えは出ない』ことをお許しいただきたい
今でこそ『スバル車』はカッコいい部類だが、
１９８０年代の『スバル』は変わり者の乗り物で、
さらに趣味がアマチュア無線や山奥にこもるキャンプが趣味といえば、
間違いなく『ネクラ扱い』されたのだ。
ネクラ扱いされた私が言うのだから間違いない。
▲飽きのこないデザインのスバルレオーネだが・・・
ネクラ・・・根が暗い。陰気くさいヤツ。カッコ悪い
逆に『ネアカ』は『根が明るい』『陽気』『カッコいい』。
ネクラとネアカは『陰気、陽気』の対義語ではないと考えている。
決して『陰陽学』の陰と陽のような高尚な言葉ではないと考えている。
この言葉は１９８０年（昭和５５年）ころから使われ始め、
１９８５年（昭和６０年）ごろがピークだったと思う。
ネアカの連中は『ひたすら消費して遊ぶ』のが美徳だった
・ネクラ＝インドア派。文化系
・ネアカ＝アウトドア派。体育会系
大別したら『インドア』か『アウトドア』か・・・だ。
ネアカは『難しいこと』や『真剣なこと』を避けて通り、
『トレンド』に敏感で『新しいモン食い』なところが特徴。
乗り遅れたら仲間から排除されることを極端に恐れていた。
やがて電電公社がＮＴＴになり、
ＮＴＴ株が公開され１株１００万円という異常なバブル期を迎え、
『トレンド食い』に拍車がかかる。
ディズニーランドができたのもこの頃
今では信じられない話だが『１ドルが２４０円』の時代、
東京ディズニーランドができるまでは、
アメリカに出向かないとディズニーランドで遊べなかったのだ。
私をスキーに連れてって・・・の時期は『ネアカ』のピークだ
普段は『ビリヤード』だの『ディスコ』だの、
仕事終わりに町へ繰り出し『じゃかじゃか消費する』。
そういうのが『カッコイイ』と見なされていたのだ。
２０歳過ぎのサラリーマンがディスコの新規開店に動員され、
オープニングセレモニーだとかいっては、
男子は『貸衣装のタキシード』に身を包み、
みんな必死で遊んだ。
▲ワンレン・ボディコン・ジュリ扇・・・
給料では足りずアルバイトに精を出したり借金してまで必死で遊ぶ
ネアカと思われるために、
『外へ出て無理やり遊ばなければならない』時代。
インドア派や文化系は『ネクラ』で、
そういうやつは『あいつ、ネクラやね』と蔑まれた時代。
ネアカの正しいクリスマスの過ごし方・・・
・フランス料理店でコースを食べ、
・半年前から予約したシティホテルにしけこみ、
・一夜をニャンニャン（当時の流行語）しまくる
こんな『クリスマスデート』が流行し今に至る
車に至っては『ステイタスシンボル』と踊らされ、
２０歳前後の若いやつがオートローンを組んでは、
クレスタだのローレルだのと決してクラウンではない、
中途半端な高級車を乗り回していたのだ。
ネアカの根っこは・・・？
シラケ世代で『※三無主義』。
本来は三無主義などネクラの専売特許なのだが、
そこに『資産価値の高騰』というバブルが加わって、
繁栄の上にあぐらをかく『ネアカ』が出てきた。
で、ネクラをばかにしていたネアカは・・・
夜ごと歓楽街に繰り出して酒を浴びるように飲み、
まぁ、仕事も二日酔いながら楽しんで一生懸命やっていた。
しかし過ぎたるは・・・で４０歳代で肝臓を傷め、
５０歳で肝臓がんを患い６０歳を目前に天に召されたという、
零細企業のネアカ社長が何人かいたのだ。
生きていたら７０歳くらいだが・・・
そういう時代に２０歳代だった人が、
今は５０歳代になり『バブル世代』とばかにされている。
もっともバブル世代全員がバカでもないし、
ただ単に『多数派に属しておきたかった人』は、
ネアカを演じていたかもしれない。
多数派もほどほどに・・・
ネクラとばかにされていた人たちは、
『没頭できる何か』を持っていたから多数派に属さず、
少数派でも楽しくやっていた。
バブルの恩恵も大してなかったが、
酒を飲みすぎることもなく、
テキトーに今も楽しく暮らしている人が多いように思う。
まぁ、ネアカもネクラも『戦後処理の産物』に感じるが・・・。
今はばかにされる『バブル世代』だが、
この『親世代』は戦中派や軍国少年も多く、
意外と『したたか』で手ごわい相手なのだ。
このあたりは、改めて考察する機会を持ちたいと考えている
・ネアカ＝多数派でないとイヤ
・ネクラ＝少数派でも楽しくやれる
案外、これからの時代は『昔のネクラ』が世の中をけん引していくのかも・・・？
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※さんむ‐しゅぎ【三無主義】
無気力・無関心・無責任の若者気質をさした語。
昭和45年（1970）ごろから使われた。
これに無感動を加え、四無主義という。→しらけ世代
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あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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通称『みんたく団』と呼び、河内長野に『みんたく畑』を開拓中です！
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