●OTA(On The Air)

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●国家破綻の道。

G20会議に麻生財相が出席し、相変わらず強硬姿勢を貫いているようだ。近視眼的には効果があるかも知れないが、根本的な解決にはならない。経済成長には人口増加が不可欠なのに対し、先進国のほとんどが『人口減少』という大きな課題を抱えている。今のG20など、まるで『シャッター通り商店街』の会合で『どーたら、こーたら』と能書きを垂れているのに等しい。



【写真:マイホーム政策で『家族4人』を理想に掲げた国策が間違いの始まり】


高齢社会が問題になっている。


あたりまえである。
家族4人政策を推進してきたのだから、
少子化になって当然で、
子供の数が少なくなれば、
必然的に高齢者の比率が高くなる。


こんなの小学生の算数でもわかる勘定だ。


なぜ、家族4人政策が失敗なのか。
家族4人の標準家庭は、
夫婦が2人と子供が2人で合計が4人。
子供が2人だと大人になる前に、
事故や病気で亡くなる子供も含まれている。
中には一人っ子の家庭もある。


子供が少なくなって『当たり前田のクラッカー』だ。


・江戸時代は人口3,000万人程度
・昭和初期は人口6,000万人程度
・昭和60年頃は人口1億2,000万人


概ね60年ごとに、2倍、2倍と『倍増』した。


昭和60年ごろは人口がピークに達し、
加えて団塊世代が『一番の働き盛り』の40歳代に入る。
所得も右肩上がりで『不動産需要』と重なった。


そこで、平成景気と呼ばれる『不動産バブル』が起きた。


団塊世代が軸に住宅需要がピークに達し、
ひととおり住宅購入が落ち着く頃、
すでにプラザ合意を受け入れていた日本は、
急速に経済の減速を見せてバブルが弾けた。
その後は、ご存知の『失われた20年』とかいうヤツだ。


1990年頃の人口1億2,000万人をピークに下降を始めた。


・技術文明が浸透した
・経済が発展した
社会福祉が行き届く
・教育水準が高い
・自分の人生を充実させたい人が増える


人口減少が起こる国に共通している事象だ。


教育水準が高く、
経済的に安定を見ると、
自分自身の人生を充実させようとする傾向が強くなる。
経済力があるから未婚者も増えるし、
結婚をしても『子供は自分たちの人生の充実に足手まとい』と、
子供を作らなくなるカップルが増える。
子供を作ったとしても1人から2人。


子供にはいい環境を与え、高い教育を受けさせる。


人口が安定的に増加するには、
全てのカップルが3人以上の子供をもうける必要があると考えるが、
今の日本をはじめ、先進各国では『まったく、非現実的』になった。


仮に、今世紀末に人口が半減したら・・・


現在の技術生産は『大量生産』が前提である。
人口が半減したから需要も半減・・・と、
そんなに単純な話ではない。
大量生産の『効率追求』が前提だが、
これが崩壊すると製品価格は3倍、5倍、
モノによっては10倍にまで跳ね上がる試算がある。
高度技術は1000倍、10,000倍にもなる懸念がある。


こうなれば、どうなるか?


立派な学校も、医療機関も維持できない。
高度先進医療も頓挫するし、
病気になっても最新医療は受けられず、
貧乏人の病人は死んでいくしかない。
新幹線も高速道路も機能しなくなり、
不便と不潔に押しつぶされた社会に戻る。


年金どころか庶民の旅行など夢のまた夢になる。


要は、人口が少なくて経済効率が悪い国は、
必然的に貧困国家になるしかない。
もともと未発展の国や北朝鮮のような、
抑圧された国に生まれたのなら、
その国民は『当たり前の現実』として受け入れる。


豊かで便利で安全な物質文明を享受した日本人が受け入れられるか?


生存限界ギリギリのホームレスのような生活を受け入れられるか?
人口が減少したら社会や経済が破綻し、
国家の体をなさなくなるばかりか、
民族の存立すら危うくなる懸念があるのだ。


少子化政策もGHQが仕組んだ説もある。


この政策に関する書籍も多数あるので参考にしてほしい。
私が、日頃『ぜいたくは敵』と書いているのは、
単におもしろがって書いているのではない。


来るべき将来を案じての表現のひとつだ。


人口が減っているのだから、
食糧自給率の低下や耕作放棄地問題、
空き家問題、商店街や地域活性化などは、
一生懸命に課題に取り組んでいる方には悪いが、
どーでもいい問題だと感じている。


今のところは能天気でいられる。


・あり余る食糧
・身のまわりに溢れる『玩具的通信商品』(スマホなど)
・乱雑、猥雑な情報洪水
・気象変化から隔離された生活環境
・社会的ルールの欠如


こんな不健全な環境下・・・


子孫を残す本能的欲求も減退させていると考えている。
情報洪水と玩具的通信機器の氾濫で、
さらに、大人の幼児化が加速していると、
この国は『どの時点で破綻するのか』を、
見届けていきたいと思うこの頃である。


ほんまかいな・・・


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※知的刺激の材料として活用いただくために、
 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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