●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●アマチュア無線が『過渡期?』。

Twitterで『アマチュア無線は過渡期。ここで対立を煽るのはよくない。対立からは、何も生まれない』と『辛口意見』を頂いた。私なりの考えを述べる。

【写真:新旧入れ替わり時期には違いないが・・・】
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◆だいたい、食わず嫌いの人が『抵抗』するから『対立』が起きる。
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アマチュア無線なんて『所詮、道楽』である。

 

ここで『レガシーモード』がいいか『新たなデジタルモード』がいいか、

そんな議論は『不毛』だ。

そもそも『アマチュア無線家は「進歩的」』と、

JARLが作った『アマチュア・コード』というのがある。

 

だったら、四の五の言わず『進歩的』にやったらどうだ?。

 

過渡期といったところで、従来モードにデジタルモードが加わっただけ。

若い人の勢力と、高齢者の勢力が『拮抗』しているなら『わかる』。

だが、ムセンをやっている人なんて『中高年以上』で、

つまるところ『じじいばかり』じゃないか。

 

そのうち、無線人口が半減するのは、火を見るよりも明らかだ。

 

私が仕事で関わってきた『紙媒体の広告業界』は、

今のアマチュア無線どころの『過渡期』ではない『対立』や『衝突』を、

何度も繰り返してきた。

 

新しいモノに乗っからないと『失業』なのだから、古い職人は『死活問題』だ。

 

例を挙げれば、写植・版下業界に『新旧交代の第二波』が襲った。

第一波は『活版から写植などの「平版」に移るとき』に襲った。

活版から平版は、そんなに大きな混乱もなく、スムーズに移行した。

 

問題は『第二波』である。

 

写植の専用機から、Macを筆頭に『PCでDTP』に置き換わった。

さらに、その勢いは収まらず、

写植・版下、さらに製版業界をMacが『丸呑み』したのだ。

約半数が、失業や倒産し、印刷業界から姿を消した。

 

製版業界の淘汰は、凄まじい勢いだった。

 

・写植・版下・製版工程の前半=デザイナーの負担に

・製版工程の後半=印刷会社の製版部門の負荷が増えた

 

それはそれは『意見の対立』どころではない状態。

あたりまえだが、アナログ製版の職人は『失業』『商売替え』なのだから、

ほとんど『抗争』『衝突』である。ケンカも多発した。

 

業界全体が『デジタル化の流れ』だから、職人も淘汰され多くが姿を消した。

 

それと比較したら、アマチュア無線の対立構造など『子供の遊び』だ。

だらしないのが、アマチュア無線の教科書的立場の専門誌が『弱腰』過ぎる。

今の時代に、大したプロモーションもやらないのだから、

新規に免許を取ってアマチュア無線をやろう、なんて奇特な若い人は、まずいない。

 

だから『カムバック・ハム』を誘導するような記事ばかり。

 

一定数のアマチュア無線家がいないと、

それこそ『先細り』は避けられないから、

無線業界は『こぞって、カムバックハムを掘り起こすキャンペーン』を繰り返す。

 

カムバックしたはいいが、浦島太郎状態。

 

数十年も、アマチュア無線から離れていたら、

浦島太郎になっても仕方がない。

なんせ『数十年のブランク』があるのだから、

無線を再開したところで『かつて、やっていた頃の思い出話し』のオンパレード。

厄介なことに、熱心だった人がカムバックすると、

多くが『何らかの電気関係の技術者』だったりするから、

そういう人たちが『集まる構図』ができあがるのだ。

 

30~40年前の無線機と現行機では『性能が違い過ぎる』。

 

懐かしがるのは結構だが『それで、また長続きしますか?』と聞きたい。

アマチュア無線に限らず『どんな趣味も「自分なりの遊び方」の確立』が不可欠だ。

さらに『理想の「あるべき姿」』と『今の自分の「現状認識」』が必要。

そのギャップを『どうやって、埋めていくのか?』が、一番大事なのだ。

 

どんな趣味でも、長続きさせるなら『戦略』がいるでしょ。

 

ギャップを埋めるために『戦略』『グランドデザインを描く』のを、

なぜ、いちいち『拒絶反応を示すのかが、わからない』のだ。

浦島太郎状態の人に『グランドデザインを描く』のは無理だと感じる。

 

だからこそ、既存のプログラムに乗っかればラクでしょ?という話しをする。

 

どうも、人から『押し付けられた』と卑下して『いじける』人が多い。

理系で、技術系で『それで遊べる人』は『それで遊べばいい』。

文系や、営業系、その他の一般人は『技術系』も苦手だし、

取得しやすくなったとはいえ『上級資格』を取ってやるだけの価値があるのか。

 

上級資格者が増えないと、上級機種が売れない・・・それだけの話しだ。

 

人間を長くやっていたら『世の中のしくみ』くらい『わかるやろ?』と思うのだが、

案外『そうではないらしい』のが実感である。

初心者には『優しく接したい』と思うが、

腐っても『経験者』だったら『わかってますやろ?』とキツくなる。

 

あたりまえの話しじゃないか?。

 

人事募集で『経験者』を採用したら、

会社は『即戦力』と思って、相応の給料を用意する。

それが『ブランクが長いので、わかりません』ときたら、

どこの会社の採用担当者も『面目丸ツブレ』じゃないかな。

 

郷に入っては郷に従え、だと、私は思う。

 

5年、10年もすれば、

人口ボリュームゾーンベビーブーマーが、

道楽の世界からも『引退』する。

そうなれば、無線人口は『一気に半減』とみていいだろう。

 

どうせ半減するなら、甘やかす必要もない。

 

イヤになって、辞めたければ、やめたらいいのだ。

どのみち、3~5年で、お空のコンディションはピークアウト。

そこから先は『飛ばないなぁ』が目に見えている。

おおよそ、7~8年後には、相当数のアマチュア無線家が、

アマチュア無線をやめている。

 

私は、そうなると『JA(日本)は、雑魚卒業』になり、パイルアップが嬉しいのだ。

 

性格悪いかも知れないが、

10年後も『ともに、この趣味を続けているだろう』という人だけ掘り起こしている。

若い人にも、ぜひ入ってきてほしいのだが、

その弊害になっているのが『じじい』である。

若い人が、できれば10代、20代にこの趣味を始めると、

自己啓発や人格育成にも、大きな効果が期待できる。

 

年齢性差関係なく『平等』に接するのが無線界。

 

本来『じじい』や『カムバック組』とも『平等』なのだが、

この産業界の足を引っ張る結果を招くのだから、

排除こそしないが、組し合いたくない、それだけである。

 

いずれ、どうせ、やめていく人と仲良くしたって『しゃあない』のが私の考えである。

 

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