Yahooで『がんばろう日本』を検索したら『約1,800,000件』がヒットして仰天した。個人的には、このスローガンが空々しくキライである。もうひとつ言わせてもらえば『このスローガンを考えた、お前ががんばれ』と思う。道を走っていたら、長距離トラックが『北方領土返還』の右派系シールの下に『がんばろう、日本!』のシールを貼って疾走していた。東北三県や熊本・大分の受けた打撃を跳ね返すための士気高揚は同意できるのだが、『がんばろう、日本!。国民協議会』なんて団体があるのにもびっくりした。しかしながら、掛け声だけで震災の打撃はますます日本を圧迫しているように感じている。
【写真:誰のためのスローガン?。考案したお前が頑張れ!】
もともと、頑張れっていう文言がキライだ。
打撃を受けた人に『頑張れ』とか、
『頑張ってください』など、
無責任な掛け声に過ぎない。
我を張る・・・これが語源だ。
特別に我を張る必要もなく、
自分の仕事を粛々とこなしていればいい。
取って付けたような『がんばろう、日本!』は、
どこか、空回りしている。
だいたい、政治のニオイがきつい。
政治では日本は変わらないというのは、
大方の国民が薄々わかっている。
政権が代わって、それを自民が奪還して、
『アベノミクス』や『三本の矢』など、
多少は盛り上がったが、
所詮は為替介入と株式の操作に終始し、
円高に振れた途端『減益で下方修正』の企業が続発している。
それでも、10年、20年先には日本は変わっているだろう。
政治家も官僚も『目の先のこと』や『天下り先のこと』、
『新しい打ち出の小づちは何か』くらいしか考えていない。
こんな世の中で『何で働かないといけないか』と、
若い人が『半ばヤケクソ』になって仕事をしたり、
『働く目的すら見いだせない』でいる。
今の日本は、相当に劣悪な状態になっている。
劣悪な状態も10年、20年経てば変化している。
なぜなら、今、牛耳っている高齢者が姿を消す。
今の日本を、しつこく仕切っているのは、
過去の成功体験(高度成長期や平成景気と呼ばれるバブル期)を引きずっている、
高齢者である。
この人たちが姿を消す頃、日本は必然的に変わる。
ひょっとしたら、国家自体が崩壊するか、
崩壊までいかなくとも、
価値観が大きくひっくり返る。
年金で世話をかける世代が減るのだから、
普通に働いていける世の中になる。
そのときのためにも『働く意味合い』をしっかり持つのが肝要だ。
今、20歳代・30歳代の人は、
10年後や20年後には40歳代〜50歳代だ。
この年代の人たちが、今、働く意味を見いだせずにいる。
投げ出さず、腐らず『社会経験』を十分に積んでほしい。
残念ながら、私は10年後20年後は60〜70歳代。
クチは動くが身体はだんだん言うことがきかなくなる。
その頃に『時代をけん引していく世代』は、
今の20歳代30歳代だと思う。
プロとして働く意識があれば・・・。
今の会社や職場がどうなろうと関係がない。
仮に日本が破綻しても、
プロなら海外でも活躍の場がある。
何のために働くのか・・・?
自分なりの働く指針がぶれなかったら、
自分の身を守ることにもなる。
10歳代の諸君も近い将来に『就活』を経験する。
就活で空しくなることもあるかも知れないが。
『就社』ではなく『就職』、
すなわち『プロとしての職』を目指してほしいと、
心から思う次第だ。
今の理不尽な世の中に、ヤケにならぬよう願う。
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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