チプカシ(チープカシオ)の人気定番モデルを、日々『とっかえひっかえ』楽しんでいる。ふと、『カシオは定番商品をきちんと作り続けている姿勢』に感銘を覚えた。『男は仕立てのいいスーツに上品な高級時計をはめて一人前』みたいな風潮がある。確かに『そう』なんだけど、私らのような『業務ユース』で酷使する者にとっては『安い、軽い、丈夫、長持ち、使いやすい』という条件を満たしている時計ってのは『そうそうない』と思っていた。ある雑誌で『チプカシが流行っている』のを知り、人気モデル3種を『大人買い』してみたのだが、手にしてみて『これは、よくできた時計だ』と感動したのだ。
【写真:暗い車内でも視認性がいいチプカシの『MQ-24』】
カシオを代表する時計は『G-SHOCK』。
これは『結果的にヒットした』のであって、
カシオ計算機の利益をけん引しているのは、
私が絶賛しているチプカシをはじめ、
いろんなオフィスや店舗で活躍している電卓だ。
▲我が家で活躍するカシオ計算機の電卓2種▲
ホンダでいえば『スーパーカブ』に当たる。
ホンダやトヨタが自動車レースに出られていたのも、
スーパーカブ、シビック、カローラなど、
定番商品をきちんと作ってきたからだと思う。
同じ電卓を作っていたシャープは踏み外した。
シャープがホンハイ傘下に入らざるを得なかったのは、
『目の付け所』に『液晶』を選んだのはよかったが、
グローバリズム無視の工場建設や価格設定で、
ストライクゾーンを大きく外したからだと察する。
シャープに限らず・・・
業績が悪化している企業は、
商品アイテムが多すぎたり、
メディア戦略を誤っていたり、
定番商品を『ないがしろ』にしているのではないか・・・。
ホンダがスーパーカブを『テキト〜』に作っていたらどうなる?
▼こんなCMを覚えている人も多いだろう▼
『♪答え一発、カシオミニ♪』←クリック
カシオミニの登場でオフィスから算盤(そろばん)が消えた。
今でこそ、カシオの電卓など量販店にいけば、
500円から1,000円程度で手に入るが、
当時は『たかが電卓のくせに12,800円』で、
貨幣価値が異なる昔のことだから、
電卓を『月賦(ローン)』で買っていた。
定番商品があるからG-SHOCKなどのイメージ商品も売れる。
▼さらに、こんな懐かしいCMもある▼
『♪デジタルはカシオ♪』←クリック
イメージガールはエレガントな『山口百恵』だ。
デジタル時計がブレイクし始めたころのテレビCM。
まぁ、結局『時計はやっぱりアナログ式』に戻った人が多いのだが、
それでも、デジタル派は残ったし、
放送関係者、医療従事者、警察官、消防士、自衛官など、
ハードかつ秒単位で24時間制の時間管理を求められる業務ユースでは、
定評がある。
アナログ時計とデジタル時計の使い勝手の差を簡単に列記する。
1、アナログ時計:時間を図形で視覚化して認識する
2、デジタル時計:時間を正確な文字情報として認識する
主に、こんな違いだろう。
私も『チプカシ』と小馬鹿にしたように軽口を叩いているし、
店舗の販売方法にしても『ブリスターパック』でぶら下げている、
どちらかといえば『雑な扱い』だ。
▲恭(うやうや)しく対応する店員は不要な陳列▲
ブリスターパックで『雑に陳列している』ということは、
それでも『そこそこ売れている』という証拠だ。
5万円のG-SHOCKと、
1,000円のチプカシをお土産に10個という外人客も。
中国人の爆買いも大物家電の便座や炊飯器は落ち着いた。
爆買いも『リピーター』が増え、
『お土産用』として『チプカシ』をはじめ、
ALBA(セイコー)やQ&Q(シチズン)の廉価版時計も、
中国人が『ごっそり』と買っているのを見た。
チープゆえに雑だが、雑なりに爆買いで収益が上がる。
G-SHOCKは『自分用』で、
チプカシは『お土産用』として買っていく外国人がいるのだ。
彼らは『Made in China』であっても、
日本の品質管理を通過している商品ならOKという。
グローバリズムに抗う人もいるが・・・
若手の自称プロブロガーが『脱グローバリズム』を訴求しているが、
そんなものに抗っても時間の無駄だ。
こういうのは『潮流』みたいなもので、
思想のように立ち向かったり、
毛嫌いしたりする対象じゃない。
わけがわからんのが・・・
脱グローバリズムとか言いながら、
グローバリズムの先端のインターネットを使って商売をしている。
言いたいことはわからなくないが、
リアル社会の経験が少なく未熟さが露呈してはいまいか・・・と思うのだ。
グローバリズムなど『うまく適応すればいい』ではないか?
話しが脱線したのでチプカシに戻ろう。
たかが、チプカシだが、
商売の『集客アイテム』と『収益アイテム』を考えさせられる。
どんな商売でも『定番』と『ドル箱』がある。
定番もドル箱もなけりゃあ『ただの出たとこ勝負』に過ぎない。
チープな時計から、商売について勉強させられる思いである。
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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