熊本地震が起きた際、ツイッターで『ライオンが放たれた』とデマを流した犯人が『偽計業務妨害』で逮捕された。地震の直後『おいふざけんな、地震のせいで うちの近くの動物園からライオン放たれたんだが 熊本』と発信し、市街地を歩くライオンの写真を投稿。熊本市動植物園の業務を妨害したとして偽計業務妨害の疑いが持たれている。このツイートは、17,000回以上もリツイートされ、熊本市動植物園には問い合わせなどの電話が100件を超えた。男は『悪ふざけでやった』と警察に供述、犯行を認めている。
【写真：デマの拡散は、狼少年の片棒担ぎで同罪だ】
気軽に他人の情報をシェアするのは『どうなんだか』と思う。
件のライオン事件にしても、
一番悪いのは『最初に書いたヤツ』だが、
鵜呑みにしてリツイートし『拡散』してしまうのも、
思慮や配慮が足りない。
親切心で拡散させたのだろう。
関東大震災当時『朝鮮人が井戸に毒を入れた』というデマが流れ、
多くの朝鮮系の人が迫害を受けた。
今のようなネットもない時代ですら、
噂話が拡散して『何の罪もない朝鮮の人が命を落とした』。
他人の記事をシェアするのは『デマを流布する懸念がある』。
SNSで『「いいね」ほしさの「いいね釣りエントリー」』が目立つ。
あるいは、自分で書くネタが思いつかないから、
他人の記事を気軽に『シェア』して、
１〜２行程度の『自分のぼやき』を入れる。
シェアする記事を探すヒマがあれば自分で書いてみたらどうだ？
１、日本は借金1,000兆円超えで、そのうち破たんする
２、ハイパーインフレに耐えられなくなり日銀が倒産して円が紙くずに
３、国債赤字では破綻しない
この手の記事がいろいろ出回っている。
今、わかっているのは『どれかが当たり、どれかが外れる』ということだ。
他人の記事をシェアするのは自己責任で好きにやればいいのだが、
外れた記事をシェアしたら『デマの拡散に手を貸した』ということになる。
『いいね』欲しさにしろ『無責任な行動』である。
だから、いつも、自分の頭で考えろ、というのだ。
他人の記事は『事実と反する煽動的な宣伝目的』もある。
私も偉そうなことは言えないが『自分勝手な思い込み』で書いたり、
あるいは『根拠がない噂話。流言輩語』だってある。
デマを『出まかせの略』と思っている人もいるが、
本当は『デマゴギー（ドイツ語）』の略である。
デマを一言で示すと『大衆を惑わすための虚偽の宣伝』だ。
災害時は『混乱する』から『デマ』が起きやすい。
意図的なデマでなくとも連想ゲームのように、
人づてに伝わるうちに事実がねじ曲がってデマになることもある。
ネット社会の『シェア』も『デマ』になりうる。
受け手が『どう捉えるか』によって、
事実が虚偽になったり、
ウソが本当にすり替わったりする。
通信手段がない時代ですら『そうだった』のだから、
ネットで拡散し始めたら『手が付けられない』。
『悪ふざけのつもり』が『偽計業務妨害』で逮捕・・・。
逮捕されたヤツが最初に『しょーもないこと』を書くからいけないのだが、
ウラ取りもせずに『大変や！』『えらいこっちゃ！』と騒ぐのも罪なものだ。
逆に言えば『ウラ取りができていないネタは軽々に拡散させないこと』だ。
ウラ取り・・・
ネットでウラ取りすることもあろう。
だが、ウィキペディア程度では、
テキトーに書いていることもあり信用にならない。
また『Yahoo知恵袋』なんかも『主観的な意見』や、
どうでもいい『間違いの指摘』も目立ち、
私の意見としては『こんなもの、ウラ取りにはならない』。
一番は『自分で確認した第一次情報』だ。
だが、先にも書いたが、
受け手次第で『事実が虚偽に化ける』。
そうなったときに『火消し』が大変である。
自信がなければ『何も発信しないこと』だ。
とかく、情報発信が喧伝される昨今・・・。
多くの人がスマホを持ち、
画像や映像が手軽に撮影でき、
気軽にネットで発信できる時代。
そういう時代になったのはいい面もある。
だが、『個人がメディアを持つ』という怖い側面もある。
何が怖いって『メディアリテラシーがないままメディアを持つ』ってことだ。
スマホの『利用者増大』は『底辺人口が増える』。
どんな分野でも『底辺人口が増えたら、必ず混乱を招く』。
過去に四駆がブームになった。
マスメディアが『四駆の川渡り』の映像を流したりするものだから、
底辺の底辺は『生活用水の川』を四駆で渡ろうとしてスタックし、
生活用水にオイルを垂れ流した事故が多発した。
メディア発信人口が増えるのはリスクも増える。
しつこく繰り返すが、
発信するならば『ウラ取り』を行い、
自分の頭で考えて、
自分の文章で書き、
自己責任で発信することだ。
防災の日を目前に『頭に入れておいてほしい』。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※知的刺激の材料として活用いただくために、
あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2016 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━＜ＡＤ＞━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
地下鉄：門真南駅／JR鴻池新田駅／京阪：門真市駅周辺での、
夜間タクシーのご用命はお気軽にお電話ください。
電話：０８０−６１８７−８６６５
・営業時間…１８：００〜翌２：００
・定休日……毎週火曜日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※下記の広告は本記事とは無関係です。
