●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●伸びるか、落ちるか。

卒の私が言うのも変な話だが、大卒と高卒の違いは、何といっても『在学中のレポート提出数』だ。高校のレポートなど『小学生の夏休み自由研究』にも及ばない。多くの場合が、赤点が多く『進級か留年か』というときに、漢字の書き取り100枚とか、英文の同じフレーズを100行書くとか、そんなレベルである。だが、大学生の場合は、高校教育とはレベルも違い、単位を修得するために『論文』を書くのが普通。これが、卒業して就職すると大きく役立ってくる。企業がホワイトカラーや幹部候補を大卒から採用するのは、地頭の良さに加えて『大学時代のレポートや論文』になれている点が大きい。会社に入れば書類の日々だ。企画書に提案書、稟議書、営業報告書、案件ごとの損益計算書、幹部になれば『経営企画書』などが挙げられる。高卒から、各種書類を作成するには『長い時間をかけて、会社あげて育成する必要がある』。その点、大卒者は、戦力としては経験がモノを言うが、こと会社の書類に関しては秀でている。また、そうでなければ『大卒の値打ちがない』。



【写真:文書作成力を鍛えるには『活字力』が基礎に必要だ】


多くの大卒者が在学中のスキルを、
社会に出て伸ばしているかは疑問だ。


・ガチで・・・
・サシで・・・
・テッパン!
・やっぱ!
・ってか!


いいトシをした社会人が、
こんなことを言っていたら、
中学生や高校生に笑われる。


若者言葉を使う大人が多いのには呆れる。


多くの本を読んでいそうな人でも、
ブログやSNSに書くと、
なぜか『若者の話し言葉』が出てくるのが不思議だ。


本を読むときに『当事者意識』で読んでいるのかな?


この『当事者意識』ってのがとても重要で、
意識が高ければ『読書メモ』を取って、
是が非でも『自分のモノにしてやろう』と思うはず。


モノにする意識が働けば『必然的に語彙が増える』。


SNSなどで『読者のレベルに合わせて意図的に使っている』なら話は別なのだが、
そこまで思慮深く『ってか、やっぱ!、ガチで、サシで、テッパン』など、
若者言葉を文章中に盛り込めるスキルがある人など僅かだろう。


結局は、活字に追われてモノにできていない。


昨日の記事でも少し触れたが、
外出時に『本の1冊も持たない』のが理解できない。
最近は、スマホとサイフと交通系カード(ICOCAなど)だけの人もいる。


気がついたことをメモするのはスマホなのだろうか?


町を歩いていて気になったことや、
思いついたことなどをメモするのは、
スマホより紙の方がアクセスが早い。


データ化して二次利用するというのは言い訳かも知れない。


スマホに落とし込んでも、
時系列に潜り込んでいくだけで、
後日、見返したり、打ち合わせや会合の際に、
本当に活用できるのかも疑問符が付く。


紙のノートは、スマホより一覧性が高い。


日常的な会話に出る言葉は、
その人が持っている活字力の5%くらいだと、
ある大学教授から聞いたことがある。


言いかえれば『活字力はコミュニケーション能力に直結する』。


コミュニケーションとは、
『自己認識』と『他者認識』を交互に行う。
さらに、瞬間的に『言語』で『意思を伝えあうこと』だ。
多くの広告物は『その原則に従ってできている』。


京都のある中堅広告代理店のスローガンは・・・
マーケティングはコミュニケーション』。


活字力が弱いと『語彙不足』が露呈する。


こうなると『何が言いたいかわからない』のだ。
文脈を知らないから『順序立てて話ができない』。
順序などテキトーでいい『飲み会』になるとよく話す。


だが、酒が回れば、ほとんど同じことばかり言っている。


酒の力など借りなくても、
考えていることを、
考えているとおりに伝えられるかが、
社会生活の基本中の基本だ。


活字力が弱いと、思い通りに社会生活が送れない場合がある。


語彙を持つとしても『知っているだけ』では宝の持ち腐れ。
言葉の意味を理解して『使いこなすこと』が大事なのだ。


かくいう私も・・・。


広告屋時代には『コピーライターが書いた原稿』を、
毎日『イヤ』というほど目にしてきた。
私らは、出来てきた原稿を印刷原稿に起こす作業が仕事なのだが、
原稿ができるまで『コピーライターは脳みそが汗だく』になっている。


脳みそが沸騰するまで考え抜いた文言がメディアに乗って世に出る。


そういう時代を思い出しつつ、
さらに活字力を鍛えねば・・・と思う日々なのだ。
初老を言い訳にしていたら、
固い頭がさらに固くなり、
そのうち、呆けてしまうと危機感を持っている。


伸びるか、落ちるか・・・落ちてたまるか、だ。


ほんまかいな・・・


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