近頃のプロ野球は、つまらなくなった。交流戦だのクライマックス戦だの、わけがわからないゲームが増えて、ほとんど見る気が失せている。知人で幼少の頃からリトルリーグから野球を始め、高校球児で甲子園にまで出た人もが『最近のプロ野球は、しょうもない』と言い切る。野球漬けだった人まで、プロ野球の魅力がなくなったのは『ファン』の『ニーズ』や『ウォンツ』を追いかけず、巨人中心に回っている球界にも責任があると思う。さらに、阪神は『勝っても負けても電車が儲かる』という『殿様商売』を続けているし、阪神ファンも『勝っても負けても酒を飲む』だけ。これでは球界の将来がないのは火を見るより明らかだろう。加えて『巨人中心』なのに、巨人が弱い。巨人が強いときは『目の敵（かたき）』にもなるのだが。
【写真：近鉄があったあの頃は、楽しかった】
昔は関西に４球団もあった。
セリーグの阪神は健在だが、
パリーグの３球団は関西から消えた。
観戦に行くのは、なぜかパリーグが多かった。
さらに関西の４球団はすべて『電鉄系』のチームだ。
・阪神タイガース（甲子園）
・阪急ブレーブス（西宮、西京極）
・近鉄バファローズ（日生、藤井寺）
・南海ホークス（大阪）
『日生球場』には、仕事終わりにときどき行った。
職場から近いことと、
仕事終わりにビアガーデンに行くより、
球場でビールを流し込む方が面白かった。
試合より『観客のヤジ』を聞くのがおもしろい。
とにかくヤジは爆笑だった。
・金村ぁ〜、〇〇ー〇〇帰れ！
・クーラー、ローンで買うな！
・クルマくらいキャッシュで買え！
・リトルリーグから出直してこい！
・足遅いくせに盗塁なんかすんな！
・お前ら、草野球のオッサンか！
・あほー！、ぼけぇ〜！
・南海は南海電車で帰れ！
・阪急は阪急電車で帰れ！
・近鉄は近鉄電車で帰れ！
挙げだしたらキリがない。
さらにおもしろいのは、
セリーグと比べたら観客動員数が極端に少ない。
甲子園での阪神−巨人戦とかだと、
観客動員が５万人で『満員御礼』なのだが、
しょぼい日生球場など『消化試合か？』と思うくらい客が少ない。
甲子園だとヤジも歓声に紛れて聞こえないのだ。
しょうもない『近鉄−南海』の試合なんかだと、
私設応援団の常連と『仕事終わりのオッサン』、
変わったデートをしたい野球好き？のカップルがパラパラ・・・。
歓声が少ないから、ヤジの声が通るのだ。
後楽園が雨で中止になって、
予備番組で近鉄戦がラジオなんかで流れる。
中継がなければヤジも球場内で収まるのだが、
観客が少ないパリーグの試合をラジオで流そうものなら、
ヤジがそのまま『放送で流れてしまう』。
『クーラー、ローンで買うな！』
プレーに全く関係のないヤジがラジオで流れる。
さらに笑えるのが『お笑い芸人』が『ヤジで笑いの勉強に来ていた』。
お笑い芸人が、素人のツッコミヤジで勉強するのだから、
私設応援団のヤジは意外にレベルが高かったのだろう。
だが・・・
福本豊（阪急）が『子供さんも来ているので、
ヤジはほどほどにしてほしい』とか言っていた。
その『子供さん』だった私らが・・・
『西京極球場』で行われていた阪急−日ハムの試合なんかで、
『張本、〇〇ー〇〇帰れ！』とか、
『張本、指名打者で、守備、サボんな！』と、
ヤジっていたのだから目も当てられない。
今だと、ヤジどころか『ヘイトスピーチ』だ。
なんだかんだと言っても、
長嶋・王の『ON砲』の頃が最高潮だったように思う。
巨人は目の敵で『長嶋』のことは『ヘボシマ！』と呼んでいた。
なぜか、王さんは、アンチ巨人の私らも悪く言う人は少なかった。
やっぱり、王さんは『世界の王』で憧れの存在だったのだろうな。
でも、昔の江夏−田淵のデブバッテリーもおもしろかった。
あの、だらだらした江夏の走り方など、今思えば笑えてくる。
昨日は阪神−巨人戦を見ながらそんなことを思い出していた。
今年の阪神はサイテーだったが、
まぁ、金本監督は『若手選手育成』を掲げていたから、
来年以後の活躍に期待したい。
昔のような面白さやガラの悪さが復活してほしいものだ。
※１０年ほど前に南森町で川藤を見かけたが、
ただの変なオッサンだった・・・。
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