●OTA(On The Air)

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●新・営農を考える。

全国農業担い手サミットが岐阜で行われた、とラジオのニュースで流れた。このところ、ラジオでも農業に関する特集がよく扱われている。びっくりしたのは、50歳未満の就農者人口が16万人だとか。将来的には、この16万人余で日本の食を担っていくという現実がある。今の就農人口は、もっと多いのだが、大方が高齢者で先行きは明るくない。



【写真:耕作放棄地】


担い手から『後継者不足』の悲痛な声が届きそうである。


テレビのバラエティでも、
DASH村が長寿番組の域に入ってきたし、
触発されて農業にチャレンジする人が増えているのは、
いいことだと思う。


ここに『マーケティング的視点』が入ると大きく伸ばせる分野だ。


まぁ、体験者を増やすには、
耕作放棄地の開墾をやって、
貸農園スタイルで『就農体験』をする試みは、
結構見受けられる。


就農体験から『営農』に持っていくのが課題だ。


よくあるパターンでは、
都会の人が田舎暮らしで営農者に転向する例。
これは、家族の同意も必要だし、
今までの職を捨てて収入の落ち込みを、
営農でカバーできるか・・・が、
大きな課題である。


まぁ、大事なのは、まず営農に関心をもってもらうことだ。


私は、一番最初に就職した会社は自動車ディーラーだった。
ここで、販売台数を占めたのが『営農用の軽トラック』だ。
納車のときに畑を訪れることも多々あった。


経営が上手い農家はトラクターの転回場所に作物を植えていない。


大方の農家は、水田の畔に豆なんかを植えていたりしていた。
だが、トラクターの転回場に何も植えていない農家は、
徹底的に省力化と機械化を図って家族経営の少ない人数で、
効率よく計画生産を行っていた。
また、こういうことも言っていた。


『作りやすくて、売りやすいモンを作るんが長続きのコツや』


数年前に、納車した農家が持っている畑の横の農道を通ったことがあるが、
相変わらず『トラクター転回場』を確保して、
30年前と同じような作付をしていたのには感心した。


『農協もがめついが、敵に回したらあかん』


この農家は『軽トラックは交友関係が深い修理工場』から買う。
だが、農機具やら、そのメンテはカネがかかるから、
何かと農協の世話になっていて『バランスのとり方が上手い』。


『食べモンだけが農産物やないで』


私は自動車会社に勤務しながら、
専門学校に通うための学費を貯めていたのだが、
農業も面白いな・・・と思ったときに、
この農家のオジサンにいろいろ聞いたのだが・・・


『畜産もあれば、稲作もあるし、農業にはいろいろある。
 そやけど、ほとんどの作物は近隣でやっているから、
 新規参入するなら、他のヤツがやってへんことをせなあかん。
 昔から、ここらは南桑地区の穀倉地帯やし減反政策で、
 稲作はあかんやろな』


『花も立派な農産物やし、二次加工できる果実もいい。
 隣町では、ぶどうが盛んでワインをやってる。
 ここには、わしらもかなわん』


『今、高速道路の建設計画があって(当時)、
 道路の土手の法面に敷く芝生の需要も出てる』


30年以上前にこんなことを聞いたのを思い出したのだ。


耕作放棄地も、湿地だったら雑草に悩むことになるが、
そうでなければ、いろんな作付が考えられる。


また、直接営農に関わることが難しくても、
情報発信や流通・物流のマッチング、
専門的な技術を引っ張り出すために、
大学の農学部や高校の農園科の協力を得られれば、
そのルートから『産学官』の新しいプランも考えられる。


自分たちがやりたいことも大事だが、世の中のニーズをみるのはもっと大事だ。


2年ほど前に、ある耕作放棄地を開墾しているグループに、
バイオマス発電の研究や導入を提起したことがあるのだが、
『言いだしっぺがリーダーでやってくれ』のような返答で、
『こんなの、1人じゃあ、難しいわ・・・』と保留にした。


いろいろ思いつくのだが・・・


コミュニケーションを上手くやらないと保守的な産業だし、
営農経験がないと『虚業のくせに、なまいき』とか言われる。
まぁ、私が今やれるのは『広告宣伝』の経験を活かして、
いかに情報発信をしていくか・・・ということくらいだ。


とにかく、情報発信や情報共有が乏しい分野でもある。


とはいえ、あまりにも魅力的な産業なので、
来年には、ライフワークとして、
個人研究機関を立ち上げて、
どんなビジネスが展開できるかを、
いろいろ考えて、営農者との交流を持ちたいと、
思っている。


●農業担い手サミット●


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