●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●接客時の雑談。

新幹線の車内販売で脅威の売上を出す販売員さんは、1往復平均7万円の売上のところ、なんと1往復半で50万円の売上を出したと聞く。そこに至るまでは紆余曲折と試行錯誤だった。普通の販売員はカートを押すスタイルだが、この販売員さんは『カートを引く』スタイルを取った。押すと前方に死角があり、乗客の足に当ててしまうことも。そこで『押すより引く手法』に切り替えた。これだと、通り過ぎた乗客の『商品を欲しいサイン』を見逃すこともなくなる。甲子園球場でも、ビール販売で驚異的な売り上げを出すアルバイトさんがいる。この人たちの共通点は『さりげない一言雑談』がある。私の商売の場合は、工夫しても『目的地が決まっている』ので、いただく料金は『メーターどおり』だ。だが、接客に雑談加えることで、メーター分以上の料金をいただくことも。



【写真:昨日のチップ収入は1,220円】


タクシー屋の楽しみに『チップ』がある。


驚かれるかも知れないが、
5,000円ものチップがあったり、
ワンメーター(680円)の料金なのに、
1、680円を置いて行かれるお客さまもいらっしゃる。


全ては『雑談』の効果だ。


雑談を『井戸端会議みたい』とバカにする人がいるが、
接客での雑談は『お客さま一人ひとりに合わせた接客』なのである。
特に、近距離のご利用だと『近くで悪いね』と、
なぜかお客さまの方が恐縮される。


特に、ワンメーターの時こそ『雑談』なのだ。


暑いの寒いのと『気候の話』に始まり、
『どちらからのお帰りでしょう?』や、
『出張からのお帰りですか。ご活躍ですね』
『この道は、深夜に街頭犯罪が多いからできるだけタクシーに乗ってね』
こんな程度の話題が多いのだが、
雑談を加えたおかげで『お釣り、いいです。何か飲んでね』と降りられる。


自慢じゃないが、年間で20万円近くの雑収入である。(ホンネは自慢だ)


昨夜のチップは1,220円。
これを正規のメーターで走ったとしたら、
給与として入る歩合率が約60%なので、
ざっと、2,000円程度の仕事に匹敵する。
加えて、チップは『現金収入』になるのだ。


黙って運転していたら・・・。


まず、チップは入らない。
人の動きが少ない時間帯だと、
1時間待ってワンメーターということもザラだ。
だが、ここで腐ってしまってはプロとは言えない。
私は、ワンメーターが『この商売の真髄』だと思っている。


同じ680円を飲食店で使ったら・・・。


庶民的な例で恐縮だが、
ラーメン屋さんに行けば680円で満腹になる。
コンビニ弁当なら飲み物も付いて満腹だ。
本屋に行けば週刊誌は買えるし、
100均に行けば6アイテムも買えるのである。


ささやかな仕事の楽しみなのだが・・・。


最近、過労死や過労自殺の話題が尽きない。
そこに至るまで『仕事が楽しくない』『ウツになる』など、
将来を担う子供たちが『大人になりたくない』という印象を与えるような、
大人の仕事ぶりに疑問を感じている。


自分の仕事のやりがいを持つのは大事なこと。


同業・異業種を問わず私の周囲を見渡しても、
自分の仕事を好きになろうという努力をしていない人が多い。
メディアで絵になるような気楽さをアピールするような、
畑違いの夢を語る人は多いのだが、
実際に行動に移して『いい面、しんどい面』を体験する人は非常に少ない。
その上、見通しが甘く『若いうちにしかできないから』と、
いかにも夢を語るのが『いいこと』になる傾向が強い。


それでは、今の仕事に身が入らないのも仕方がない。


自分の仕事に『やりがい』を感じ、
生き生きと働く大人が増えて、
将来を担う子供たちにこそ『夢』を持たせるのが、
大人の役目じゃないかと、ふと思う。
そんな大人が増えるよう、
ワンメーターの僅かな時間でも、
いいコミュニケーションが取れれば・・・と、
日々仕事に取り組んでいるのである。


接客中の雑談は、お客さまとの距離を縮めてくれるのだ。


ほんまかいな・・・


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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
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