●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●最大の娯楽とは・・・。

ときどき、営業車に『飴』持参のときがある。関東のお客さんに『よかったら、飴、いかがです』といえば『はい、ありがとうございます』でおしまい。会話が続きにくいのだ。ところが、一見でも地元の女性客に同じことをすると『なになに、どんなアメちゃんあんのん。うわぁ、あたしこれ、好きやねん、どーたらこーたら延々・・・』だ。生命保険屋のおばちゃんが職域訪問でアメを配るのも、そこらへんのおばちゃんが『よかったら、アメ食べへん?』というのも『コミュニケーションの潤滑剤』というのを熟知しているからだ。とにかく、大阪の人は、始めて乗るタクシーのおっちゃんとも『会話を途切れさせない』のがおもしろい。さらにいえば関東人が『はい』で会話を途切れさせるのに対して、関西人は『それ、知っている!』とか『ほんで、ほんで』とか、自信たっぷりに言いながら『知らんけど』や『別にええけど』と、一言余分なのだが、微笑ましい。



【写真:宴席で黙っていたら『なんか言いや!』と突っ込まれる】


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◆都会の中の孤独
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東京だかに『クライアントパートナーズ』という会社がある。


この会社は『女性ばかりの便利屋』で、
法に触れることと性的なこと以外は、
たいてい注文を受けるということで話題だ。


中でも『友達代行』というサービスが人気。


まぁ、簡単に言えば『お友達のようなお話し相手』というオーダー。
仰天したのは、90分で約1万円弱というお値段。
テレビ取材を受けていたのは32歳の男性で、
4年間付き合い、プロポーズまでしていた彼女にフラれたのを、
友達代行でやってきた女性スタッフに対し赤裸々に話す。


私らの感覚だったら『スナックでも行ったらええがな』と思うのだが。


また、仕事漬けになっている大手企業の営業ウーマンも、
この会社のサービスを受けて『グチ話』を聞いてもらっていた。
多くの人の間で生きながら『確かなつながりを感じられない』そうだ。


こういうのを見ていると『都会の中の孤独』を感じずにはいられない


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◆おばちゃんは、孤独に強い
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ウチの家内は『群れるのがキライ』なタイプだ。


だが、徒歩5分のスーパーやらに買い物に行くだけで、
次々に、近所の知り合いに会って『道端』でしゃべっている。
茶店のママにつかまったら『美奈ちゃん、コーヒー飲んでいき』と、
まんまと、ママの策略にひっかかり店に吸い込まれる。
だが、必ず『おもろい話、あってん!』と自慢げに帰ってくる。
350円のコーヒー代以上の、おもろい話の収穫がある。


絶対に、手ぶらで帰ってくることはない。


少し前だが『なぜ、女性は孤独に強いのか』を考えた。


1、些事(さじ)が得意
2、手足をよく動かす(家事労働での簡単な運動)
3、うわさ話が好き(好奇心が旺盛)


些事に関しては『家事労働』が挙げられるし、
細やかな作業なんかも、だいたい女性が多い。
定年退職したおっちゃんが、
いつまでも、昔の職場を引きずるのは、
些事も、運動も、好奇心も、
すべて『仕事漬け』だったから、残念だが女性に劣る。


昔の仲間と『懐かしむ』のも仕方がないが、
職場を離れたら、一気に『ショボくなる』のは男性特有だ。


それでも『おしゃべり相手』がいるのは、まだ『恵まれた人』だ。


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◆おしゃべりは、最大の娯楽だ
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会話のキャッチボールが楽しい相手だと、
その場所が、道端であろうが、シケた飲み屋であろうが、
場所など問題ではなくなる。


立食パーティのメインディッシュは何だろう。


何といっても『おしゃべり』である。
もちろん、お料理や飲み物も大事な要素だが、
メインディッシュが『おしゃべり』である以上、
お料理や飲み物は『添え物』である。


おしゃべりって、何か?


今風に言えば『コミュニケーション』だ。
このコミュニケーションが苦手な人が増えた。
私見だが、スマホの普及で、
いつでも、どこでも、寝床でも『SNS』が入り込んでいる。
チャット状態のLINEなんかも楽しいのだろうが、
どうも、微妙なニュアンスが伝わらないので、私は、やらない。


電話とメール機能で十分である。


幼少の頃、親に『男のしゃべりはみっともない』とよく叱られた。
丁度、反抗期に差し掛かった頃に『アマチュア無線』の免許を取り、
しゃべらないと始まらない道楽に、
とうとう、親も『私のおしゃべり』に干渉することはなくなった。


もっとも『大人の話に、子供が入ってはいけない』の線引きは厳しかった。


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◆男のおしゃべりはみっともないのか・・・?
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職人さんが集まる飲み屋。


普段は寡黙に仕事をしている職人さんが『あーだ、こーだ』と止まらない。
なんだかんだと言っても『みんな、おしゃべりが好き』なのだ。
昨日は、家内が夕方まで仕事で外出をしていたので、
出勤して『おはよう!』を言うのが『その日、最初の会話』だった。


たぶん、一人暮らしは無理だと思う。


主な、私の『おしゃべり相手』を挙げてみると・・・。


1、家内
2、近所のおばちゃん
3、職場の人
4、同業の人
5、サークル・習い事の人
6、同じ趣味・道楽の人
7、喫茶店のおねえちゃん
8、スナックのママ


こんなもんである。


まぁ、職場や同業の『仕事関係』は、
利害関係もあれば競争原理も働くから、
一定の距離感を持たないと、
飲み会なんかで、些細なことで暴発することがある。
だから、あまり深入りしないことにしている。


趣味・道楽・サークル・習い事も・・・


共通の話題が合うときは楽しいのだが、
これも、少し競争原理が働くので、
ほどよい距離感ってのが大事だ。
一線を超えてしまえば『揚げ足取りブログ』が炸裂してしまう。


だが、みんなおしゃべり好きなんだから・・・。


男のおしゃべりがみっともないというのは、
少しナンセンスだと感じる。
まぁ、話しが長すぎたり、酒の飲み過ぎになると、
あまりよろしくない。


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◆上手い営業マン
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やり手の営業マンに共通しているのは・・・。


仕事の話は『5分ほど』で、
あとは『雑談』に興じている。
だが、この雑談が大事で、
特に『相手の懐に入り込めるか』で今後の展開が左右される。


さらに・・・。


ぱっと見ぃは『くだらない雑談』だが、
雑談の中から『相手の困りごと』に気づき、
次の提案につなげたりする。


提案上手な営業マンが『こんちわ、さよなら営業』など考えにくい。


他愛のない『おしゃべり』だが『奥が深い』。
おしゃべりは『人生最大の娯楽』だ。
事実、おしゃべりで身を立てている落語家や漫才師を見れば、
いかに、おしゃべりが『最大の娯楽』なのかがわかる。


おしゃべり上手は『本』もたくさん読んでいる。


テレビで言っていたことの請け売りを話題に出しても、
若い人なら別だが、いい歳こいだおっさんだと、少し淋しい。
仮にテレビの話題であっても『新聞では』『ある本では』と、
少しくらい『脚色』しても構わないと思う。


本は、安価な娯楽だと言える。


さらに言えば、『おしゃべりネタ』を増やすためには、
自分専用のネタ帳を作っておくのもいい。
メモ魔は、とにかくネタが豊富になる。
知識も大事だし、知識のストックがないと知恵も出ないし、
おしゃべりの話題にも事を欠く。


いろいろ失敗していくと『知恵』につながる。


過去にこだわり、未来に不安を感じると、
現在のエネルギーが使われる。


子供が常に元気一杯なのは、
いまこの瞬間を生きているから。
いまこの瞬間を楽しみ、泣いて、笑う。


おしゃべりを楽しむのは『今を生きる証拠』だと思う。


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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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