農業に関する研究機関を来年度に立ち上げると、先日の記事に書いた。読者の方から『営農経験が無いのに、どうやって?』のような質問がきた。結論を言うと『私は営農に就くつもりはない』。だが、広告業の経験を転用すれば、農業支援活動に参画の余地は無限にあると思っている。仮に私が営農に就いても『1プレイヤーが増えるだけ』だ。むしろ、今、営農に従事している人たちの仲間を増やすことや、商品開発、ブランディング、はたまた婚活パーティーのプロデュースなど、広告屋が普通にやっている業務が、農業支援に転用できるのである。また、あんまりオシャレとはいえない農作業着にデザインを加え『女性向け』の商品や流通整備なんかも考えられる。要は『儲からない』という先入観で若い人がやりたがらないのが農業現場の実情で『儲かる商売』にしてしまえば、不毛な受験戦争などに参戦せず、生き生きとした人間らしい生活を過ごせるものと確信している。
【写真:やりたいことと、やるべきことは別であり、儲けることも大事だ】
農業のどこに、成長の余地があるのか・・・?
よく引き合いに出てくるのがオランダ。
オランダは九州と同じくらいの国土である。
そのうち55%が農業地であると、
世界銀行が発表している。
オランダ=チューリップだけではない。
びっくりしたのは『じゃがいもの輸出が世界一』なのだ。
その他、トマト、きゅうり、きのこ類、チーズ、ビール類が、
世界第二位だというから仰天だ。(出典:国連・食糧農業機関HP)
日本の25%程度の農地面積なのだが。
オランダの場合、作付面積1平方キロ当たりの輸出額が10億円を誇る。
日本の場合、作付面積1平方キロ当たりで1,000万円しかない。
言いかえれば、少なくともオランダと同じレベルまでは、
成長できる余地があるのではないか?。
TPPでネガティブな要素が飛び交っているがほっとけばいい。
10年ほど前に、あるラジオ局のプロデューサーと話をしていて、
DASH村のようなのを作りたいとか聞いた。
日本テレビとの接点を試みたのだが、
あくまでも『日テレの番組』で『内容は演出』。
さらに『DASH村という名称は使わないでほしい』という回答だった。
農業活性化のプロパガンダ番組でもなかったのが残念だ。
今ほど、農業に注目していなかったので、
そのプロデューサーとの企画は棚上げになり、
日々の業務に追われて現在に至っている。
10年も経てば、体力も気力も落ちる。
よく、現役を引退したら農村で百姓でも・・・とか聞く。
だが、実際には定期的な通院などを考慮したら、
やはり、都会人には都会暮らしならではの、
農業との取り組み方もあるのじゃないか、と考えるようになってきた。
私にできるのは広告屋的な支援活動しかない。
とても気になっているのは、
日本の輸出がオランダとの比較で『1%しかない』点だ。
その上『国土が狭い』『儲からない』『後継者がいない』という当事者の先入観。
それでも『何とかしたい』と思っている営農者は潜在的に多い。
マーケティング的視点を持ちながら・・・。
まずは、営農者の課題やホンネを聞き出すことが肝要だ。
営農経験が無い広告屋の勝手な提案などは受け入れられない。
さらに、どんなことができて、どんなことは難しいのか、
営農者の意見を聞くことも大事だと考えている。
自分たちの思い込みを営農者にぶつけても、
斜に構えて拒絶されてしまうのである。
まぁ、焦らずに、来年度は身近なJAで口座を作るところからはじめてみたい。
また、デザインの分野と営農分野をマッチングさせると、
どんな展開になるのか興味深いと思っている。
(参考文献:フェルドマン博士の日本経済最新講義/文芸春秋刊)
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あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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