●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●初めて行っても「いらっしゃい、毎度!」の王将。

餃子の王将』について書いてみたい。私の場合は『王将歴40年』だ。王将のSP(セールスプロモーション:販売促進)に、まんまとハマって40年が過ぎた。ここのSPの上手さは『若年層の囲い込み』が絶妙だった。育ちざかりの中学生から『店のファン』にするのだ。下校時を狙って中学校の校門前で、王将の店員が『餃子無料券』を配る。ここまでは、どこでも見られる光景。絶妙なのは『1月〜12月までの月次餃子無料券』を、空腹にあえぐ中学生にばらまくのだ。今だったら『11月券』なのだが、その下に12月券、1月券・・・10月券と1年分がセットされている。おもしろいのは『今月、使わなかったら来年の11月に使える』のだ。こうやって、王将の味に飼いならされて現在に至る。さすがに40歳を超えたころからは、3か月に1度くらい、50歳を過ぎたら年に1回も行けばいい方だ・・・。



【写真:中学・高校時代、財布には王将の餃子券が常備してあった】


中学・高校といえば『育ちざかり、食い盛り』である。


学校帰りに友達と王将に立ち寄って、
無料券で餃子を頼むのはもちろん、
焼き飯(炒飯:ソーハン)や、
から揚げ(エンザーキ)を食べるのがしょっちゅうだった。


おやつがわりだ。


『子供だけで王将なんか行ってはいけません』という、
厳しい家庭の子は『王将の券、いらない』といって、
12か月分くれたりしたから、
餃子の無料券は『潤沢』にあったのだ。


こうやって少年期に王将のSPにハメられた。


社会人になってからも、
何を食べるか考えるのが面倒くさいときは、
決まって王将だったし、
新しい職場に変わっても、
会社に一番近い王将を必ず見つけていた。


今、好きなメニューは餃子と中華丼だ。


王将では店員がマイクを使い『変な中国語』で調理場に注文を通す。
・餃子2人前だったら・・・コーテルリャンガー。
・焼き飯1人前だと・・・・ソーハンイーガー。
・餃子3人前持ち帰りだと・・・コーテルサンナーホ(ナーホは持ち帰りを意味する)
だが、中華丼は『ちゅーどん、イーガー』と日中まぜこぜ。
まぁ、テキトーなもんだ。


憶測だが、変な中国語で注文を通すのは萊萊が先だったように記憶している。


厨房の兄ちゃんは『見るからにヤンキーの兄ちゃん』だ。
今から考えたら『おぼこい顔』に『パンチパーマ』で、
くわえタバコでフライパン(中華鍋)を振り回し、
お客が入ってきたら『いらっしゃい、毎度!、何しまひょ』。
初めて来た客だろうが『毎度!、何しまひょ』である。


ヤンキーの兄ちゃんは、けっこうおもろい人だった。


『オレ、チョーセンやし、ガッコ行ってもしゃあないしな、
 こないやって、修行して、そのうち自分の店、持つんや』とか言ってたが、
結局は、数か月働いて貯めた給料で、
パッソーラ(ヤマハの原付スクーター)を買ったら、
さっさと店を辞めパッソーラで暴走していたのが笑えた。


王将は、割と先駆者的な商売をしていたと思う。


フランチャイズ
・若年層を囲い込む販売促進
・店売りとテイクアウト


こんなの、今のマクドナルドをはじめ『そこら』でやっているが。


若年層を囲い込むのは、
餃子の王将、発祥の地が京都であり、
貧乏学生を取り込むのが必須だったのだと思う。
今でこそ、あちこちに展開しているが、
天下一品や第一旭、ラーメン横綱なんかも京都発祥だ。


第一旭なんかは、早くから『学割』なんかもやっていた。


私は京都で育ったので『大阪王将』のことはよくわからない。
京都の餃子の王将は『大衆中華屋』の価格も『標準化した』気がするし、
大阪王将も、個人的な意見だが、
何か京都の王将の後追いをしている感じがする。


なんだかんだと言っても、王将は商売が上手い。


餃子は店内で仕上げているのを客に見せているし、
月次券は定かではないが、
比較的大盤振る舞いの無料券を配ったりしている。
もう、50歳を過ぎて『脂っこいのは敬遠』だが、
ときどき、昔を思い出して餃子を食べたくなってしまうのも、
王将の魔力かも知れない。


ビールのジョッキも『OHSHO』だ。


たぶん、アサヒビールに『ジョッキに王将のロゴを入れろ』と迫ったのだろう。
一時期、アサヒビールは『夕陽ビール』と揶揄されるくらい、
斜陽産業のごとく、売れ行きが低迷していた。


だが、王将は、早くからアサヒビールと取引していたと思う。


ビールの味はキリンビールの方が旨いと思うのだが、
キリンはビールが旨すぎて料理の味よりビールの味が勝ってしまうのだ。
そこらを考えてなのか王将の品とアサヒビールの組み合わせは絶妙だ。
安サラリーマンに人気なのもいろいろ納得できるのだ。


いらっしゃい、毎度!、何しまひょ・・・懐かしい響きである。


ほんまかいな・・・


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